時間だよー時間だよー

ロックンロールの時間だよー!

っつーわけでYOSHII CINEMAS見てきました。見てきましたつったって見たのはもう一週間前だ!つまり公開当日だ!そしてなぜか渋谷で見た!芝居で遠征してたからネ。何が言いたいかってもう1週間経ってるので感想書こうにもすでに記憶が遠い霧の彼方、みたいなことになってるってことです。ほんと鉄は熱いうちになんとやら。とはいえ何にも書いておかないのも気持ち悪いので(もう病気)印象にのこったことだけでも。

あのー、確かとっぱちにあの「特報!」どーん!だったと思うんですけど、いやー大画面で見る吉井の芝居…クるわあ…とじたばた(心の中で)しながら見守りました。208秒で終わって助かった。昨日更新された質問で吉井が「真剣にやってるのに笑われること」に「芝居」と答えていましたがよかった、自分をわかっていてくれてよかったと思いましたよ。いやでもさ、あの「LOST」のラストショットの話をいきなりしますが、サングラスかけながら「見せられまへんて!」はちょうカッコイイじゃない?なんであれが芝居でできない?ある意味吉井の七不思議だよ(他の六つは何だというツッコミ無用)。

で、11月29日の武道館の映像。私はこれ行ってないので何から何まで初見ですが、やー、吉井この日絶好調だったんだね…!というのがこんな短い映像でもガンガン伝わってくるキレッキレぶりでした。あとこの間のBEANSのときにこの日の武道館に行ってたお友達から「TALIのあてぶりがすごかった、あの子全部やってた」というのを仄聞していたのですが、実際に観てみて「こ、これが伝説の『TALIあてぶり全部乗せ』か…!」と震撼しました。マジ全部乗せにもほどがある。あとこれもお友達が言ってたんですが「バケツリレーでリレーじゃなくて自分で運んでた」っていうのもばっちり入ってて声をあげずに笑いました…笑いました。

ドキュメンタリーの「LOST」は今までの吉井のインタビューやバクステ映像に、とあるシュチュエーションの芝居(これは吉井出てない)(安堵)が差し挟まれるという構成。うーんと、このドキュメンタリを例えば吉井のそれほど熱心でないファンの人が観たらどう思うかっていうとちょっと微妙なのかなとは思ったんですけどどうなんでしょうか。というかまあその辺は冷静なジャッジがもはや出来なくなっており、そして冷静なジャッジなど馬に蹴られろという気もします。

NHKで放送したドキュメンタリ(フーツアーのときのやつ)からの映像や音声がけっこうありましたよね。どういう流れだったのか覚えてないけど、「~に突入します。あ、俺今突入しますつったね。(向き直って)突入します」って言った顔がオットコマエでした(笑)あとひっさびさにジョシュドラムのWEEKENDER聞いたらふおおおおおお…!というぐらい凄まじくて、やーあのドラムでツアー堪能できたとかほんとありがたいことだったよね…としみじみしましたね。途中でジョシュのコメントがあったのもうれしかった。

こういう「総まくり」みたいな映像を見ると、ほんとに吉井の髪型と髪色の変遷ハンパないなーと(笑)ひとときも同じ格好にできないのではないかこの人。あといろんなツアーがちょっとづつ流れて、ローマの休日のごとく「どれもみなそれぞれに忘れがたく」という部分もありますが、やっぱり宇宙一周が破格に好き、というのも改めて思いました。

あまり吉井ちゃんのソロの昔のDVDとかを最近見ていないというのもあって、最初のツアーの映像とかやっぱり懐かしかったし、懐かしい以上にいろんなあれこれを思い出さずにはいられない、という感じがありました。マイクスタンドにしがみつくようにして歌っている吉井の後ろに、ソロ最初の2つのツアーでサポートに入ってくれたネギさんが見えて、あーネギさん、お懐かしうございます。なんだか両手を合わせたくなった。

その前に流れた29日の武道館のMCで、吉井ロビンソンの話が出て、他の場所のMCでも言ってた「(ロビンソンに)優しくしてくれてありがとう」って言うシーンが流れてたんだけど、名古屋でそれを聞いて終演後「ほんとだよーまったくだよーちょうやさしくしたよー」と冗談を友達と言い合ったことを思い出して、でも実際に「やさしくしてくれた」のはネギさんたちだよなあ、なんてことを思ったんですよね。

自分でも「最初の頃はかなり細かいことをうるさく言った」と仰っておられますけど、最初はもう「ライブなんてやらない」とか言っていた男がようやくステージに立とうというときに、それをぐっとふんばって支えてくれていたステージの上の彼ら、その支えの大きさに10年経って改めて感じ入るというか。

いつも言っていることですが、私は個人よりも集団に深く思い入れるたちなので、こんな風にバンドだったり劇団だったり、その母体が解散したあとも、深くひとりを追いかけ続けているというのは実際のところ吉井さんぐらいです。それがなぜなのかは自分でもよくわかりません。彼の音楽が好きだから!ただそれだけ!というふうには明快に答えられない自分がいます。

バンドを休止したあとのまるっきりほっとかれた時間や、ソロで動きだしたあともライブはしない、媒体の取材は受けない、と意固地な姿勢を見せていたあの頃。10年前の彼はめんどくさい男だった。おれをほっておいてくれと言いながらおれをほっておくなと叫んでいた。吉井が最初にソロでライブをやったあとに、今までずっと待ってくれていたファンが心臓マッサージを続けてくれていたようなものだとおもう、という趣旨の発言をしたことがあるが、私は自分がどうして、このめんどくさいひとに心臓マッサージを続けようとしたのかその理由はやっぱりよくわからないのだ。

アタマにくることもあったし、ほんとにやっぱりメンドクセエ、と思うこともたくさんあったし、逆に涙が出るほど好きだと思うこともあったし、やっぱり私には吉井ちゃんだけだよ、なんてことを思ったこともある。理由なんてどうでもよくて、そんな風に振り回されることそのものが好きってことなのかもしれないですね。

でも理由はわからなくても、あのとき心臓マッサージを続けたことを後悔したことはいちどもない。

確かなことなど何もない世の中だけど、それだけは確か。