THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016@さいたまスーパーアリーナに行ってきたのよ

THE YELLOW MONKEYにとっても初めての会場、このど田舎に(私が言ったんじゃないよ!吉井が言ったんだよ!)こんな立派なアリーナが、というわけでヒーセのfacebook情報によれば今回のツアーで一番大きな会場だそうです。

 

開演前のアナウンスで「収録が入っているのでお客様が映り込む可能性がございますー」的なことを言っていましたが、両日カメラは入っていたけど残るのは2つめのほうなのかな?吉井さんが終演後のメッセージサービスであんな風に言うってことは(形になったらいいなと思います=形になることが決まってますの意でほぼ間違いなし)、2日目の映像が残るんだろうな~。

 

この2日間は個人的にも本当に感慨深いものになったので、ライブの感想というよりはちょう個人的な思い入れに終始してしまいそうだけどいちおうメモ書き残しておきまっする。以下曲バレしてまっする。

 

・時系列無視でまず書きますけど、2日目の犬小屋の「麝香の手首の手首」痛恨!すぎた!

・円盤になったとき音かぶせるのかな…まさか収録しないとかやめてね!?そんなことしないと思うけどさ!?

・あそこ、いっつも手首をマイクスタンドにこすりつけるようにするのが最高にえろくていいんですよね…

・そしてこれも時系列無視で書きますけどヒステリックカウボーイはどこに行った!?

・しかも2日間ともすっ飛んだ…どんだけハングリーサバイバー言いたいんや…わしはランダムにシューティングが大好きなんじゃ…

・あとこれ、初日からずーっと思ってたんですけどgimme your neckのとき必ずコーラスしてるエマかヒーセかにカメラがスイッチングするけど、ダメ!ここ吉井録ってなきゃだめ!(個人の好みを声高に主張する会会員)

・大阪での絶好調という調子の波に乗ってさいたま初日から飛ばす吉井ちゃん。っていうか収録が入ってるってのもあったんでしょうが2日目のほうが優等生というか、コンパクトですっきりまとまりもよく(MC的に)、演奏の方もここまで培ってきた阿吽の呼吸が各所で炸裂するという感じで非常に高得点!という感じでしたが、そのぶん1日目の自由人ぶりがすごかったです。もはやメンバーに甘え放題だしメンバーもメンバー同士甘え放題だし。仲良しかよ!

・1日目は久しぶりにモニタに対して腰をふりたくる吉井が見られてワーこれこれ~!おかあさん見てあの人えろーい!みたいに喜んだ私だ

・セットリストはちょうど大阪1日目2日目の逆転でしたね。初日の衣装は皆ニューバージョン?だった気が。吉井はこの間のMUSIC DAYで着てた蛇をも殺す派手なピンクのシャツで、エマはグリーンのラメラメパンツだった。でもってヒーセのあのシャツを、どこかで見た気がしてしょうがないんですけど、どこでしたっけね…!(遠い目)

・そうそう、例のALRIGHT前の言葉は「タイマーは回り続けています」と「ARE YOU A BELIEVER?」だったので、どんどん歌詞から持ってきてますねっていう

・「見てないようで見てる」が思惑通りどんどん速さを増していっていて、いいぞいいぞ!と思っているのですが、1日目の吉井の煽りがほんと自由すぎて爆笑しました。「もっと奥まで、もっと根元まで」とかはまあいつものことなのでいいんですけど、そのあとの「だんだん気持ちよくなってきた~~、おとのさま~~~!!!」爆笑。2日目は「最高、きみたち最高!」だったのでこっちの方がほんと優等生ですよね

・しかし私は「見てないようで見てる」が大好きすぎるのであった。こういう曲こそ、こういう曲でどんどん飛距離を伸ばしていって観客を興奮の坩堝に叩き込むところこそ、この人たちのライヴの真骨頂があると思う私です

・ところで「花吹雪」で背景の幕が赤青に二分するんだけど、あそこ色の重なる部分がちょっとした3Dに見えるよねという話を開演前に披露してあのドシリアスな名曲が笑いを提供する場になってしまったことを反省している

・1日目の「花吹雪」で鶴ちゃんのソロの前に吉井の吐息が入ったのエロくてクソビビリました

・かと思えば2日目はSUCKの最後でわざとブレス音を聞かせるという技を繰りだして私たちを轟沈させた吉井ロビン和哉

・吉井ロビン和哉といえば、といえばじゃないが、SUCKの途中で「THE YELLOW MONKEY吉井和哉です」「もうオレはこの冠を一生取るつもりはありません」「THE YELLOW MONKEY吉井和哉がフルネームでもいいぐらいです」「なんなら吉井はミドルネームでもいいぐらいです」「THE YELLOW MONKEY・の吉井・和哉」「これからは『の吉井』と呼んで下さい」ほんと何を言ってるんでしょうかこのひと(にこにこ)

・SUCKの絡み、あのリボンタイでマイクを結ぶのどんどん手際良くなってて笑うし、そのリボンでエマの手結んで、かつエマの左手をぐいっと引っ張って拘束してトグルスイッチ(調べた)(毎回言う)弄りに専念してた2日めのやつはなかなかでした。あれ映像に残るのよかったねー

・しかし私たちの斜め前にいたノッリノリの男子があの絡みのときマジで硬直してて、あっ、ごめんねごめんね、これ結構長く続くけどごめんねごめんねと老婆心が顔も出しましたがその後無事ノリノリに戻っていて胸をなで下ろし(余計なお世話)

・そしてどんどん長くなる各メンバーのソロ

・個人的に犬小屋のアウトロとかはもっと短くていいんだぞ!?と思います。みんな折り返しすぎて自由度に加速装置がついててとどまるところをしらない

・エマは初日の指さしがもんのすご高い位置から炸裂してて「高っ!」ってなったし、2日目は2日目で波打ちからの1.5往復指さしいただきました。ありがとうございます。毎回の新技美味しく頂いております

・2日目のヒーセの紹介のときに、さいたまはとても思い出深い街で、いろんなライブハウスでライブをした、朝まで飲んで、始発で帰って、寝過ごして、また戻って、また寝過ごして、いつまで経っても着かない、って笑いながら話していたのがすごくいい光景で、この2人の間にあるキラキラしたものが垣間見えるようでした

・こういう2人だから「ならず者アイムソーリー」みたいな曲ができあがるんだろうなって

・吉井とヒーセだけじゃなく、4人ともこの土地に思い入れがあるだろうし、それ以上に「初めての会場」っていうのも4人の昂ぶりを左右した大きな要因だったのかなって思ったりしました。やっぱり4人とも、自分たちにとっても未知のこと、というのにココロが高まっちゃう人たちなんだろうなって感じがします

・吉井の「一生解散しない」発言がツアーから2ヶ月たってyahooのニュースになってるのは代々木では入れなかったメディアがたくさんいたってことなのかもなー

・吉井はMCで、再集結してファンの人からいわれる言葉で嬉しかったのは、THE YELLOW MONKEYのいる人生が戻ってきたってこと、またみなさんの人生のBGMに僕たちを加えさせて下さい、と言っていた

・今回のツアーでは代々木以来、最後にアニーがマイクを通してひとこと何か言う、ってのが慣例になってるんだけど、2日目の最後にアニーは、「おれもねえ、言われて嬉しい言葉があって、それは『生きててよかった』ってやつ。オレも生きててよかった。生まれてきてよかったです。ありがとう、大好きだよ」と言ったのだった

・20周年のときだったかな、JAPANのインタビューで、アニーが、だから俺は死ねない、THE YELLOW MONKEYの再結成はないとしても、お前のせいで可能性をゼロにするな、って言ったことを思い出さないではいられないし、そのほかの様々なことも思い出さないではいられないし、ほんと、アニーったら!アニーったら!

 

最後にアニーに涙の海に沈められて、さいたまスーパーアリーナ2日間は終わりました。ライブは素晴らしく、見たかったTHE YELLOW MONKEYがそこにいました。さいたまは、最初の先行でチケットを1口4枚で申し込むことができたため、この日は友人4人と並んで見ました。

 

THE YELLOW MONKEYが活動を休止すると発表した日、わたしは会社のロッカーを殴って凹ませ、解散のあの白い手紙が届いた日、文字通りどん底に叩き落とされて涙も出ず、やり場のない怒りに身を浸していたことを思い出します。

 

休止から数えると15年半の歳月、THE YELLOW MONKEYのいない世界で、それでも自分のホームページの日記で彼らの思い出の縁を噛みしめたり、自分のblogで全曲感想を始めとするさまざまなエントリを書いたり、そういった愛情、情熱は、私の中に自然にあったものではなく、勝手に育っていったものでもありませんでした。私がこの15年半、未来を期待すること、期待しすぎることに一種の恐怖を覚えながらも、それでもあのバンドを諦めずにいられたのは、同じようにバンドを愛し、興奮し、時には茶化し、それでもあのバンドが自分にとって代え難い人生の一部であったことを否定したりせず、その気持ちを分かちあってくれる友人がいたからに他なりません。

 

そういった15年を過ごしてきた友人たちと同じ時間を過ごし、興奮して顔を見合わせ、手をにぎり、笑い合い、ほんとになんて変わったバンドなんだろう、なんでこんなに楽しいんだろう、どうしてTHE YELLOW MONKEYはあんなにカッコイイんだろう、そうやってライブの前にも後にも飽かず語り合って時間を過ごす。

そういう時間がもう一度、自分の人生に帰ってくる。

 

「ほんとうはわかってる 二度と戻らない美しい日にいると」「幸せな時は不思議な力に守られてるとも気付かずに でももう1回と願うならばそれは複雑なあやとりのようで」どちらも小沢健二の曲の歌詞ですが、そういった人生に必ずある、かつては確かにあり、でも今はもうすでに喪ってしまった美しい日を、わたしはこのさいたまスーパーアリーナで、もういちど体験することができました。楽しかった。幸せでした。

 

生きててよかったし、THE YELLOW MONKEYのいる世界が帰ってきたことが嬉しいし、そしてなにより、その時間をかけがえのない友人たちと共有できたことが幸せでした。

どうもありがとう。