THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016@マリンメッセ福岡に行ってきたのよ

かくして怒涛の如く文月は過ぎゆく。

 

吉井ちゃんが「天井知らず」「ギューしてカプーしてブチュー」と称する福岡!吉井ちゃんの年末ソロで来て以来ですね。ツアーもそろそろ終盤です!わー!うそ!もう!?言うまでもなく以下曲バレしてまっする!

 

吉井が歌詞を微妙に差し替えてきたりするの大好物なんですけど(見てないようで見てるの「君たちに会うためにまた集まったのさー!」とかが好例)、福岡で印象的だった歌詞替えはプライマルでの「卒業おめでとうふくおかー!」(ここ替えてきたことなかったのでびっくりしたのと、それだけ1曲目から余裕があるってことなのかなって)、2日目SPARKでの「永遠なんて、1秒も、いらねええええ!!」でがなりあげたのが最高オブ最高でした。でもって1日目麗奈で「それだけは変わらない、それだけは変わらない」のあと最後の最後だけ「それだけがわからない」に替えたんだよー!ぎょうええええってなったしこの一言が反転するだけで歌詞全体の意味が変わってくるって、おまえ!もう!魔術師!言葉の魔術師か!

 

セットリストはさいたまと同じ(1日目2日目逆だけど)でしたねー。個人的には2日目の方が好みかなって思ったけどそれはROCK STAR加点が大きいってだけかもしれない。てへっつ。2日目はスタンド中段のどセンターから見たんですが、正面でこんなに視界クリアなの今回のツアーで初めてと言ってよく、照明をはじめとする演出の数々を堪能できてよかったです。やっぱりどんなステージも基本的に正面から見ることを意識して組まれてるから、それを最高の位置で見られてうれしかったなあ。中でもFINE×3の緑と赤の照明の交錯ぶりがことのほか素晴らしく、でもって赤と緑の照明がうちの子たち世界一似合うんで(言わせておいて~)あの最初に正面のスクリーン4分割にアニー、ヒーセ、エマ、の順に映っていくところからして鳥肌でした。そういう意味でも2日目加点しちゃうオレだぞ!

 

2日目のA HENで、もうほんと曲の最後のほうで上手からスタッフがギターもってささっと出てきて、エマがすすすと近寄って一瞬のうちにギター替えたんだけど、あまりの早業で「ん?今いったい何が?」って感じだった。今日吉井とエマが出演したラジオでどうやらちょこっとその話が出たらしく、弦が切れた?っぽいですね。それにしても見事なスタッフワーク!

 

福岡では今までにない吐息混じりの新しいパターンが2つ出て、1つは1日目SUCKで最初の「I WANT YOU」のところ、それまでかなり長いこと引っ張ってたんだけど、そのままささやき声で入るパターン新しい!ってなりました。ユアラーイフ、に入る前に吐息入れるのはさいたま2日目でもやってくれてたよね(あそこのライフ!ライフ!でエマ、アニー、鶴ちゃん、ヒーセ、そして客席を順に指さして行くとこ毎回見て胸熱…!ってなる)。もうひとつは2日目ラブショーで「ねえ乗りなよ」のとこ、いきなりひそひそささやき声になってて、でもって凄いのは瞬時にバンドの音がぐっと控えめになってそれに合わせたこと!こういうのたまんないしコロっとしてやられちゃうよね~!

 

見てないようで見てる、Chelsea、ラブショー、あとZoophiliaもかな、だんだんテンポもしっくりくる速さになってきてて嬉しい限り。2日目のChelsea、あなたにもあげたい、が入ったの懐かしくてうれしかった!そして見てないようで見てるが私は大好きすぎるのじゃ…ってこの話もう何回目なのおじいちゃん!そうだ!ホテル宇宙船の時に「ホテル○○」って会場名入れるの、大阪城ホールから引き続きやってるんだけど、あいつ1日目「ホテルマリノア」つったんだよ…!それは!紫の炎ですしおすし!つーかマリノアがすぱっと出てくる方がすごいわ!でもって、その反省を踏まえてだったんでしょうね、2日目「ホテルマリンメッセ」ちょう置きに行ったよあいつ!もう、ほぼほぼ語りぐらいの感じだったよ!そんな置きにいってても叶姉妹は入れ込みたいっていうのがまた!

 

そうそう、1日目のJAMの曲前に、「君たちとおれたちのロックンロール」が復活したのに地味に喜びました。うふふ。あと、城ホールの時にも書いたけど、ASIANでの介錯、吉井が抱えているのが首だと思って見ているとほんとなんというかマイク向けて歌わせるのとかすげえ蠱惑的な構図だなって改めて思うし、吉井和哉サロメだったのだ…的なことを思ってうっとりとしたりして。

 

SUCKの絡みのパターンもだんだん固定化してきたかな~。私はリボンタイのプレイよりスタンディングでエマの首根っこぐいっとやってかぷかぷするほうが好きです。でもってエマがあむあむするやつが好きです。ってオレは何を言っているのか。というかSUCKもだしTacticsの最後のギターもそうだけど、最初は吉井がエマの立ち位置に近づいていってたのに、だんだんエマが自ら近づいてきとるwwTacticsとか、あと今回のセトリにはないけどTHIS IS FOR YOUとか、ああいう時に吉井がなかなかエマの方を見ない(エマは見てる)っていう構図がめっちゃスキなんスよねわたし、ってオレは何を言っているのか…

 

メンバー紹介もそろそろパターン化してきたかなって思ってたんですけど(1日目はエマは阿部寛、エマノマエだったしヒーセは野鳥の会会長だったしアニーは世界3大タンクトップだった)2日目はなぜか結成当時の話をぶっ込んできて、というのもLOVERS前のMCで吉井が結成当時の自分のことを「へたくそなボーカル」と言い、「今でも代わりのボーカル探してるんですけどね!」とシャレにならないシャレをかまして会場が引く、という図式があったからなのですが(いやだって過去に『オレをクビにしてくれ』発言してる人だよ!?呼び起こされるトラとウマ)、エマのときに「この人はねえ、最初にTHE YELLOW MONKEYに入って1週間で電話かけてきて『やっぱやめるわ』って言ったんですよ、いやちょっと待ってくださいよお、練習しますからあ、歌うまくなりますからあっつって引き留めました、じゃ、もうちょっとやるわって言って、そして今に至ります。(エマに向かって)もうやめないよね?(エマうんうん頷く)もうずっと一緒だからね、どこにも行かないでね」ハイでました吉井の「どの口が言う2016」!

 

ヒーセの時は「もともと自分はバンド始めた時ベースだったけど、このヒーセが、ぼくの叔父がバンドに加入してくれるならってことでベースをやめました」「17の時から知ってるから、いろんな思い出があります、ぼくがねえ、東京の郊外、郊外って言うか、ちょっとはずれたところに家借りて住んでたとき、遊びに来てくれ来てくれって言ったのにいっっぺんも遊びに来てくれなかった!」ハイでました吉井の「それはお前いつの恨み節だよ2016」!それにヒーセがあっ、おまえっ、て顔でわらって、手でごめんごめんってジェスチャーして謝ってたのがちょうかわういかった…!

 

THE YELLOW MONKEY吉井和哉」がフルネームでいい、っていうネタ(ネタ言うな)、この日は「THE YELLOW MONKEYの吉」までが名字で「井」がミドルネームとか言い出しててネタにアレンジが加わってました(だからネタ言うな)。でも、一生解散しない、死ぬまでTHE YELLOW MONKEYです、と言うのと同時に「とはいえ1人ずつ順番にいなくなってくるんですけど」「順番から言ったら誰なんだろ、アニーが残るのかな」「きっと彼がね、若いメンバーを引き連れてTHE YELLOW MONKEYをやってくれると思います。」

 

1日目も2日目も、今後の予定を「4年後にまたツアーやろうか」なんて言ってみたりしてましたけど、とはいえ熊本のためにもまた何かやりたい、THE YELLOW MONKEYはサプライズの好きなバンドだからね…とも言っていたし、4年長い?じゃあ2年後?ま、勝手にやってますんでってわるいかおで(これは想像)言ってみたり、そういうこと言いたいモードなのかな~って感じもあり、でもって私は吉井のそういうモードきらいじゃないん…大丈夫だよ、ずっといるよ、もうどこにもいかないよって言われるより、燃える!わー!典型的なダメなファン!

 

でもって、両日でいちばん印象的だった出来事。1日目の犬小屋、今までそれこそ数限りなく聴いていますが、なんとその歌い出しで「鳴きたくなる時はいつも」と2番の歌詞が出てしまったんです!もう、一瞬で胃が「ヒョッ」ってなったし、なぜか私までアワアワしたんだけど、そこで終わらないというか、たぶん、おそらく、いやもう絶対、吉井そうっとうに悔しかったんだとおもう!あのWELCOMEの間奏、ただでさえ派手な両ウィングがこれでもか!これでもか!とぐいぐいくるところで、なんと吉井が「華やかに見える道化師の」ってAメロをぶっこんできたのだった!!!うっわーーー…!!!ってなったし、ここに割り込んでくるタイミングのはかり方もすごいし、なにより、転んでもタダでは起きないというか、あいつの起死回生の一発力というか、底意地というか、そういうものがステージからぶわあっ!っと押し寄せてくるようで、いやもう参りました。

 

今までわりと印象的な曲でも歌詞飛ばしたりなんてそんな珍しい話でもないのに、JAMの前のMCで「今日はね、マリンメッセをマリノアって言っちゃうし、もう自分の脳みそとの戦いです」なんて、自虐的に振り返ってみたりしたのも、やー、ほんと、あそこはキメたいところだもんね…っていうか、まさか犬小屋でちょっと止めてもう1回仕切り直しなんて出来ないし、ってかTHE YELLOW MONKEYの曲はそう考えると曲への導入から世界が構築されているから、それを仕切り直しっては正直あり得ないもんね。しかしそのあとに吉井が放った「悪気はない。愛しかないぜ」ってフレーズにまんまとバッキューンと撃ち抜かれた私だよ…ほんとおまえのそういうとこ…SUKI…

 

最後のJAMが終わったあと、いつもだったら飛ばないピックを飛ばしに行ってみたり、ステージの前のほうに出てきて手を振ったりするのに、ずーっと、ずーっと、ずーーーーっとマイクスタンド握ったままだったのも、私はあれ、ぜったいあーって、くやしいって思ってるんだろうなって見えて、あのときヒーセでもエマでも、楽器外さずに「なに?やる?」とでも言ったら、もう1曲って言いかねない雰囲気に見えて、なんかもうすんげえキュンとしちゃったのだった。んもう!あの子!かわいい!って何目線だよって感じだけど、男のひとのああいう顔に女は弱いんだい!と言いたい私だ!

 

吉井が天井知らずの福岡、と言ったように、両日ともすんごい盛り上がりでしたし(2日目なんか、最初のカウントダウンでの客の歓声が沸き上がって総立ちになるのがどこよりも早かった!)、あとスタンドで見てて、ASIANのワイパーやROMANTISTの腕振りがもっとも美しいのは福岡なんじゃないかなって思いました。特に2日目はスタンド正面からの眺めだったので、ROMANTISTの腕振りがもう…壮観!の一語!あれは素晴らしい!

 

どんなツアーでも、なんというか、このツアーでの完成に近い形、みたいなものがツアーの中盤から終盤にかけてできあがってくるもんだと思うんだけど(完成、ではなくて彫刻でいえば形ができあがって何が彫られてるかわかる、みたいな感じね)、福岡はわりとその一種の到達点に近い感じがしました。あとは細部を磨いたり造形を整えていくけれど、ツアーの印象そのものがガラリと逆転するってことはここからはもう考えにくい。とはいえ、横浜はメニューが違う(と信じてるんですけど)として、神戸とラスト札幌、あと福島もなのかな?このメニューでやるこのSUPER JAPANツアーはもう泣いても笑ってもそれだけです。始まってしまえば必ず終わりが来る。うわーもう終わっちゃう、終わりが見えてきちゃうって思うさびしい気持ちも勿論あるんだけど、でもそこはね、THE YELLOW MONKEYに限らずヲタ道を歩いてきたからこその経験則というか、終わった時にさびしさや物足りなさだけじゃなくて、もっとちょうだい、まだ足りない、って言うだけじゃなくて、ここまでファンとして力を尽くしてやりきった、もう逆さに振ってもなんにも出ない、お疲れオレ!ってところまで必死に食らいついていきたいし、それだけがさびしさから解放される唯一の方法だと思っているので、もはやこの先の文月葉月長月を一気に駆け抜ける、覚悟だけはある!という感じです。その文月ラストを飾るのは神戸!泣いてどうなるのか!震えて待て!