THE YELLOW MONKEY@SUMMER SONIC OSAKAに行ってきたのよ

サマソニ出るよ、土曜日は大阪だよ、って第一報が出てその土曜日がちょうど自分の誕生日、その週末は予定なし、しかも地元大阪、そりゃやっぱり…行っとかなあかんやろ!ということで2週連続のフェス参戦。

 

しかし、過酷でした!いきなりそれかいと言われるかもしれないけど、あの暑さ、日陰の極端に少ない立地、動線のまずさやトイレの少なさ、これで1日乗り切るのはほんと困難を極めると思いました。同じ会場には以前ロックロックで来たことがあって、そのときもほんっっとに暑かった…!(でも9月だったので、まだマシといえばマシ)という記憶はあったんですが、いやもう、マジでこれはきちんと考えて行動しないと倒れまっせ、というぐらいの過酷さ。

 

私の目当てはもちろんOCEAN STAGEのTHE YELLOW MONKEYだったのですが、15時50分からの予定で私が会場に着いたのが14時だったかな?その前のTWO DOOR CINEMA CLUBが14時半からだったので、そのまま直行するか、どこかのステージに寄るか迷ったけど、なにしろ暑いのとこれで入場規制とかなって入れなかったらシャレにならんな、と思ったのでそのままOCEAN STAGEに向かうことに。

 

このメインステージが入り口から最も遠い(相当!歩かされる)というのと、おそらく今日ほとんどの人がヘッドライナーのレディオヘッド目当てで来ているだろうということを考えると、レディオヘッドは全部諦めるか、見るとしても遠巻きで30分から1時間ぐらいで撤収しないと、最後のシャトルバスでしぬ思いをするだろうなという気がしました(そして実際、その予感は正しかった)。

しかし、この酷暑の中、殆ど日陰のないメインステージを組んでいるのに、そのエリアで利用できるトイレがあれだけしかない(女性が14、男性が半分の7ぐらい)というのを目の当たりにして、うーんこれは…となりましたし、熱中症予防のためには水分をたくさん補給しなくてはと思うのにしかしいざトイレに行きたくなったらどうしよう、と思うと水分補給をセーブしてしまいそうになるし、いやもうあれはちょっとマジでどうにかしないと…と思いました。男性も女性も転換時間かそうでないか関係無く常に長蛇の列でした。

 

ということでとりあえずここでトイレに行っておくしかないかとTWO DOOR CINEMA CLUBを横目で見ながら(すごく楽しかった…もっと前で見たかった)トイレミッションを完遂させて、THE YELLOW MONKEYの出番を待つことに。最初、かなりの人数が入れ替わったので、もう少し前に行こうかなーと割と突っ込んでみたんですけど、人が増えるにつれ気温と人いきれで体感温度がぐんぐんあがるし、背が低いので風も当たらずなんかもう、酸素が薄く感じるし、日差しは容赦ないし、私の中のひとが「総員撤退」を指示していたのでおとなしくそれに従いました。攻撃だけが職務ではない…!(シン・ゴジラ病)

 

わりと下がり目で見たので、周りはおそらくレディオヘッド目当てと思われる男の子が多く、それこそ「あまりよく知らないけどせっかくやるなら」という感じで見ているひとが多かった感じでした。ほぼ定刻開始だったかな?モニタに登場してくるメンバーが抜かれてたんだけど、最初に映ったアニーが「あっちい!」と言ってるのが口の動きでわかって笑いました。いやまあステージの上の気温は相当高いだろうけど、でもなあ!待ってる俺らはもっと地獄なんだよ!と言いたい私だ!

 

セットリストはSUCKのオリジナルバージョン、BURN、ROCK STAR、ALRIGHT、SPARK、楽園、バラ色の日々、パール、LOVE LOVE SHOW、JAM。ひたちなかと較べると球根がなくなってBURNが入りましたね。炎天下ということを考えるといいチョイスだったと思う!吉井はあの例の蛇をも殺す派手なピンクのシャツに黒いジャケットでしたが、BURNのなんと間奏で脱ぎ捨てるというちょっぱやぶり。いや1曲ジャケットありで歌っただけでもすごいよ…!吉井、なんか左耳を出してて、そういう髪型めずらしいな…なんかかわいい…とか思う心の余裕もだんだん生まれて来つつあり。

 

THE YELLOW MONKEYとしてはサマソニは初めて、大好きなアーティストたちと同じ場所でやれることを光栄に思う、知ってる曲があったらどんどん歌ってください、と最初のMCで言ってました。ひたちなかの時も思ったけど、やっぱりこの、ヒット曲、「皆によく知られた曲」が数ある強みって如実にあるよなあ。そういう曲ばかりで畳みかける是非はともかく、まあ再集結イヤーのフェス参加ということを考えれば、ものすごく真っ当に組んだセットリストだったなあと思います。しかし、この炎天下だし、太陽が燃えているをやるのでは!?とか思ったけどやらなかったなー、福島ではやるのかなあ…!

 

風が海からステージに向かって吹いていたので、割とメンバーの頭髪が容赦なく吹き荒らされていて、吉井もあの「わかっていてもおいしくいただいちゃう」デコ出しスタイルが本日限りの大特価セールってぐらいバンバン出てたし、でてたって言うかもう後半むしろずっとそれだし、き、貴重なものを見ている…のか…?と瞬間我に返りながらもやはりおいしくいただきました。ありがとうございます。

 

ALRIGHTのイントロのところで「人生はリベンジの連続で、俺たちにとって今日も明日もそのなかのひとつ」と言っていたり、楽園のときに「愛と勇気と絶望を」って歌いながら顔を覆った時の手が、ほんとに、さすが石膏にして保存しておきたい手ナンバー1…!と思うような美しさだったりしたのがすごく印象に残っています。ラブショーのとき、アニーのまわりに3人集まるんだけど、なにか面白いことがあったのか、歌いながら吉井がわらって「ちゃんとやれw」つって、そのまま「あなたのために歌を歌おう」をアニーをビシィ!と音がしそうなほどに指さしながら歌ってた光景とか、フェスのこんな大きなステージでも良い意味で肩の力が抜けているんだなあと思いました。

 

肩の力が抜けているといえば!最後の曲だといって俺たちのロックンロールアンセムを聞いてください、ってJAMをやったんだけど、途中「外はつめたい風」\暑い!/「街は矛盾の雨」\いいお天気!/「君は眠りの中」\起きてる!/と、何を思ったかひとりボケツッコミみたいなフレーズがぶっ込まれていやあもうめっちゃ笑いました。笑いました。新しすぎるやろ…!

 

でもね、さすが、名曲の威力。最後には猛然と客席を曲の世界に巻き込んでいてさすがでした。私の周りはほんと、吉井にシンガロング促されても1フレーズしか知らない(歌えない)って感じのコが多かったのだけど、でも吉井に誘導されて楽しく歌ってた(知ってるところはより大声で)のがかわいかったし、パールのブリッジのところで手拍子になったりするのも、そうかこういうノリになるんだな~!と新鮮でした。

 

それにしても、THE YELLOW MONKEYを待ってる間のじりじりとした暑さがほんとに地獄で心が折れそうになりましたけど、いや実際何本か折れたけど、最後のJAMを聞いてる時に、自分の誕生日にこうしてこの曲を聞くことができてよかったって思いましたし、過酷さも含めていろいろと思い出深い1日になりました。なんだかんだこの曲にいろんなところに連れていってもらってるなあ、と改めて思ったり。

 

終わったあとはだいぶ日も傾いてきてて若干過ごしやすくはなっていましたが、いやーほんと、よくがんばった、俺!凍らせたペットボトルを持っていってよかったです、あれで命を繋いだといっても過言ではない…!日暮れまでサカナクションを密集地域を逃れてのんびり聴き、レディオヘッドはいつでも離脱できる態勢でほんの少しだけ拝見しました(スタートが押したのよねー)。20時ぐらいにバスに乗ったかな~、その時はまだバス待ち列はほとんどありませんでした。しかし、深夜にはレディオヘッド終わりでシャトルバスに乗ろうとした人がとんだ地獄絵図を体験したと聞いて、あの過酷な状況を耐えて最後にその仕打ちかヨー!っていう。なにもかも手を引いてくれる親切なフェスがすべてではないけど、せめて生命身体に関わること(トイレとか!帰りのバスとか!)はもう少しホスピタリティをもってもバチはあたらない…!と思います!