あんなことこんなこと2016

あけましておめでとうございます。文字通り怒涛の2016年を終え、2017年新春を寿いでいらっしゃいますでしょうか。今頃メカラのレポ(もどき)をあげてお前はなにをやっておるのかという感じですが、完全にぐうたらな正月を過ごしておりました。そのいっこ前のエントリを書くのに集中力を使い果たした反動かもしれません。ほんとかよ。ま、それはさておき!1年前の今日、すべての火蓋が切って落とされたわけですね。私は何でも書いて残しておく派ゆえ、サイトの日記に1月8日の0時を待つ心境をリアルタイムで書いていたりしたので「そうそう、そうだったわ~」などと振り返って1年の早さを実感しております。ということで折角(何が)ですから2016年のモーメントを総まくりたい。できるだけ長くならないよう簡潔にいきたい(無理だろ)(いやがんばる)。

 

1月 4日、REPUSMYT.COMというサイトがアレではないかという一報がRTで回ってくる。ヤバい。この思わせぶりさ加減!くさい!え!まじか!どうしたらええんや!パニックになる。自分が過去に書いたblogのテキストを読んで泣くという変態の所業に出る。他の誰が何をどう言おうと、ワシの姿勢はこれやけん、という気持ちでサイトの日記を最速で書き上げる。8日を座して待つ。うそ。蓋が開いた瞬間の私のツイート「賽は投げられたぞ!」その足でホテルの予約と予算案を組み上げる。スタッフを選ぶとかいう名目で行われた検定に参加。相当できた。やったねパパ!明日はホームランだ!さすがに好きなバンドを味なくなるまでしがむタイプのヲタである(自負)。

 

2月 新曲がラジオで解禁。平日!仕事!聴けない!FC最速先行の抽選発表。どの程度の確率でくるものなのか全く読めず、しばらく「当落」という単語を口に出せない病気にかかる。結果、4勝3敗。まだ慌てるような時間じゃない(by仙道くん)。SUPER指定席にかすりもしないが、とりあえず行けるかどうかが重要というスタンスは自分の中で解散前と全く変わっていないので「取れればええんや!」という浪花商人精神を大いに発揮する。職場の異動が本決まりになる。ガッデム。金がない。猿にかける金はあるが引っ越しにかける金がない。

 

3月 11日を過ぎたあたりから1日の進行が猛烈に遅く感じる病気にかかる。あと2か月、あと1か月と29日、あと1か月と28日…そりゃ遅く感じるわ!お薬多めに出しといて!ALRIGHTのPV公開。よしい…その、まえがみ…と数多の吉井ファンが一瞬沈黙するも「そうだったこの人めっちゃ髪の毛伸びるの早いんや無問題無問題」と気を取り直す。

 

4月 職場異動。通勤時間が6倍ぐらいになる(それまでが近すぎたとも言う)。さっそく心折れる。ツアー初日の1曲目が中継されることとなり、1曲目予想が公式サイトで開始。ツアースケジュールで開いていた8月に横アリ公演が「SPECIAL」と銘打ってぶっこまれることが発表される。横アリに異常な執着を燃やす我の本気と書いてポンゲが火を噴く。GW開けたらたぶん映画に行く暇もないだろうとシビルウォーを1日で3回キメる。眼精疲労がひどい。ばかなのか私は。お薬待ってます。

 

5月 絶対に体調を崩せないという強迫観念に苛まれるあまり体調を崩しそうになる、東海道新幹線が止まってしまった場合の移動方法などを考えて夜は眠れるけど朝起きれなくなる、職場の部下のマスク姿に異常に怯える、などの病気の諸症状がついに臨界点に達して迎えた5月11日。もうお薬も効かない。新大阪から品川までの距離が無限に感じられる。緊張が行き過ぎて痛覚がない人間のようにふわっふわの心持のまま代々木第一体育館に向かう。果たして、幕の向こうに4人はおり、まさに怒涛の日々の幕が切って落とされたのであった。幕の向こうの4人がまんま4人であり、「変わっちゃったわね」という台詞を差し挟む隙のなさに驚嘆する。代々木に続いて長野1日目にも参戦。シャトルバス乗り場を探している間にひとり遠征のお嬢さんに声をかけられる。THE YELLOW MONKEY見たさに初めてのひとり遠征だと言っていた。パンチ以来の長野ビッグハット。おセンチの花咲き乱れる。

 

6月 お友達と広島遠征。めっちゃくちゃ美味いあなごのひつむしを食べる。2016年ベスト食に食い込んでくるうまさ忘れがたし。アリーナの後方で見たが、距離に関係なくブチ上がれる自分を改めて再発見する。吉井ががっつりメイクをしてきたり、アニーが「今日が最高」と叫んだりツアーの成長を肌で感じる。帰りの新幹線の中で突然「THE YELLOW MONKEYが帰ってきた」という実感に襲われ泣き伏す。完全に情緒不安定な人のそれである。名古屋2日目への参戦を目論むも、会議日程に潰される。しかもその会議が踊ったあげく自分にほぼ関係ないという結果にこんな世の中に誰がしたと演歌の心持に。

 

7月 文字通り怒涛。大阪2days、さいたま2days、福岡2days、神戸2days、すべてに参加。大阪では吉井がMCで「解散という重い十字架」などと口走ったため思いもかけず動揺する。さいたまはこの長い不在の時間を一緒にこらえてきた友人たちとああでもないこうでもないとバンドの話を飽くことなくできて、それが何よりの幸福であった。二度と戻らない美しい日は戻ってくる。こともある。福岡では吉井が犬小屋で出だしを間違える、所謂「犬小屋事件」が勃発するが、この事件の肝は間違えたということではなく、間奏でその出だしのAメロを強引にぶっこんできた、奴の「転んでもただでは起きない」精神にこそある。かっこよかったよ!あと福岡民マジで盛り上げ上手!神戸ではツアー通常メニューは札幌を残すのみとなった寂しさからか「終わっちゃう」「終わっちゃう」と何度も吉井が口走り、完全に終わっちゃう妖怪と化していた。

 

8月 YOKOHAMA SPECIAL。そうまで言われてチケット取らない理由は私にはない。いや、そんな冠なくてもこの私が横アリをはずすわけない!と鼻息が荒くなる病気にかかる。発表になった時点で新横のホテルを押えており、新横はおれにまかせろ!と地元民でもないのに張り切る病気にかかる。SPECIALとかいって期待しすぎちゃいけないよねと心の予防線も張りつつ、いきなりのRAINBOW MANでTHE YELLOW MONKEYおまえはほんとにうれしい男だよと涙を流す。終演後2日連続でホールツアーと映画の告知。どんだけ働くんや!そして16年ぶりのひたちなかRIJF。期待に十二分に応えるステージで江戸の仇を、いやちがったひたちなかの仇をひたちなかで討つ。大阪サマソニの暑さでしぬ。あれはしぬ。ほんとうにしぬ。

 

9月 オーラス札幌!小樽で「時価」のうに丼に果敢にトライ、ライヴ打ち上げでは今まで食べていたジンギスカンとは…と真顔になってしまうぐらい美味いジンギスカンでいいだけ打ちあがる。食の王国札幌すばらかしき。いつもそうだが、吉井というかこのバンドはオーラスよりもひとつ手前ぐらいがいちばんセンチメンタルで、オーラスはもう前を向いていることが多いなと改めて実感する。アンコールのパールの前に、吉井の掛け声に3人が応じた瞬間はこの1年の中でもかなりのベストモーメントであった。4か月間の怒涛の日々が終わったと一息つく間もなく、12月28日武道館メカラウロコ27が発表される。もういくさはいやでござりまする…とかなんとか時代劇に出てくるおなごのようなことを言うわけもなく、竹やりで戦場に駆けていくタイプのヲタ、それが私。

 

10月 新曲「砂の塔」発売に向けてラジオ・テレビ・雑誌のラッシュ。すごい。ここまで15年間雨水だけで暮らしてきたヲタの頭の上から放水車でミネラルウォーター注ぎ込むようなこの所業。情報の大洪水や~!(普通のことを彦摩呂ふうに言う病気)折しもradikoに「タイムフリー」という機能が装備され、エリアフリーもかけ合わせればほぼすべてのラジオを聴くことができるという、ヲタを躍らせる時代の到来を実感する。中でも古いお付き合いである相越さんとのやりとりは絶品であった。エマの「ねえ聞いてる!?」のトーン好きすぎた。テレビでは[Alexandros]と共演したミュージックフェアがかなり印象深い。シングル、初回盤にはアリーナツアー12か所の音源がついてきたり、FC限定盤には熊本でのフリーライヴのDVDがついてきたり、盤を買わせる努力惜しみなき。そしてメカラ当落発表。お友達からのLINEを見て職場の廊下で泣き崩れる(本当にありがとう!)

 

11月 メディアラッシュが一段落したと思う間もなくホールツアー開始。この時点でチケットが取れているのは長崎のみであり、初日から1か月以上先という事態に打ち震える。最初2~3本行きたいな!とか思っていた自分を殴るしかない。殴るしかないと言いながらまだ大分ワンチャンあるんじゃねと大分行の旅程を組む私。この見通しの甘さ、殴るしかない。ツアータイトルからして、そしてラジオでのメンバーの発言からして「レアでマニアック」なセトリになることが予想され、とりあえずネタバレ防衛ラインを組む。防衛ラインが強固すぎてこの月、真田丸と逃げ恥の話しかほぼ、していない。そしてとうとう!念願の!紅白出場決定!夢はときにおそろしいほど叶う!おそろしい!

 

12月 長崎は今日も雨だった!うそ!パンチ以来の、思い出の長崎。すばらしい。ベストモーメントしかない。ホールツアーはグッズのデザインが珍しく良くて販売開始前2時間ぐらい並ぶが、それでも枡は買えず。おそらく人生初、売り切れている枡と先行販売で買ったTシャツとパンフ以外は買うという、ここからここまで全部頂くわ状態。私「これとこれとこれ…」物販のお姉さん「以上ですか」「まだあります、これとこれ」「以上で…」「まだあります」大人!こわいね!思い出のFOXYをまた長崎で聴けたことに感極まり、思わぬ所にぶっこまれたパンチドランカーにのけぞる。ネタバレ見ずにこれて本当によかったと思った。よくがんばりました。そして翌日大分公演のチケットもないのに大分に向かい、しかもそこそこ楽しんでしまうという自分たちのヲタヲタしいおめでたさを実感する。世界にTHE YELLOW MONKEYがいればそれが楽しいと言わんばかりである。そして年の瀬12月28日、運命のメカラ、運命の武道館。電子チケットであったため、スマホを失くす、落とす、落としたスマホを誰かが蹴って踏む、そのスマホが線路に落ちて電車に轢かれる、などの妄想が止まらない病気にかかる。いったい1年でどれだけの病気になっとるんや!無事会場に入ったあとの襲い掛かるおセンチメンタリズムは異常であった。大晦日は念願の紅白、しかもNHKホール、しかもJAM。完全に落ち着きを見失う(私が)。でもたぶん中原さんが見守ってくれていた。中原さんありがとう。本当におそろしいほど、夢は叶う。

 

再結成(再集結)が発表になって、私は自分がこのバンドのファンであることを全く隠していないので、いろんな人に心境を聞かれるました。でも毎度判で捺したように「よくわかんないんですよ」と答えていた。いや実際よくわかんなかった!考えすぎるとこわくなるので考えすぎないようにもしていた。人間緊張が行き過ぎるとよくわかんなくなるということを学びました。5月11日の当日、青山のホテルでお友達と待ち合わせ、会場に向かい、代々木第一体育館の中に入っても、まだよくわかりませんでした。カウントダウンが0になり、暗転し、バラ色のリミックスが流れてもまだよくわかりませんでした。本当のところ、1年経った今でもよくわかってないのかもしれません。そう、これは夢だよ、1年間いい夢みたね、とぱんと泡がはじけても、そうだよな、そんな都合のいいことあるわけない、と思ってしまうかもしれません。でも現実でした。夢だけど!夢じゃなかったー!

 

嵐のような怒涛の2016年、まさかこんな1年になろうとは。全力投球で駆け抜けた、おもしろおかしく過ごせた1年でした。それを一緒に過ごしてくれた友人各位、どうもありがとう。特にちなみさんには超絶お世話になりました。これからもおもしろおかしく過ごしたい。そんな場合じゃない時も、おもしろとおかしさを積極的にひろってすごしたい。それを世界一かっこいいバンドといっしょに過ごす生活のなかで見つけたい。それがわたしのたったひとつの冴えたやり方、かもしれません。楽しかった2016年、あんなことこんなことあったでしょ、いーーつにーーなーーってもーーー わーーすれーーーないーーー。