THE YELLOW MONKEY SUPER メカラウロコ・28 九州スペシャルに行ってきたのよ

今年は東京ドームというビッグイベントが12月にあったし、28日はBUCK-TICKさんが武道館を使われているしで、28日なんもないパターンだったりするのかな?とおもいきや、突如発表されたメカラウロコinヤフオクドーム。12月28日を福岡で迎えるのは2回目ですね。

 

今回は再集結後初!のSUPER指定席の恩恵にあずかることができ、しかもめちゃんこ近い席だったので開演前にひえー近い、近いねと興奮する我ら。しかも、入場時に手渡される袋にメンバーへのサプライズ企画です!みたいなことが書いてあり、配ったバンドに座席に貼ってあるライトを装着してね、スイッチがONになってるかを確かめてね、等々えっこれどっちがONなのー!などといいだけワイワイした。早めに席に着いてよかったぜ…。

 

1曲目が何かなってことはさんざん友達と話したりしてたんだけど、わたしは発想が貧困なのでどうしても吉井がソロでマリンメッセをやったときの印象があり、ROMANTISTかなー、とか、新聞であんだけラブショー推してたってことはラブショーかなーとか言ってたんですけど、友達がメカラ27がメカラ7を踏襲していたからメカラ9を踏襲してもいいんではないかと話していて、とか言ってたら当たらずといえど遠からずというか、踏襲されたのがメカラ10だったっていうね!(いやあんときはRAINBOW MANからだったけど)スペーシーなイントロが流れてSmileじゃねえかよおおおおとなって、メンバー登場して吉井が高々と腕を挙げて、おおおこれはこのままマリーに口づけ?なのか?もしかして?なところに「カモン、ダーリン。」 まさかのWedding Dress。 これ絶対1曲目当てさす気ないww いやしかしそれこそメカラ10と同年のペチのFC公演でやったきりですよね。あんときも「どレア!」と思ったけど、まさかそれを1曲目に持ってくるとはー!メンバーの衣装、吉井がてろんてろんの光沢のあるリボンタイのシャツでジャケットがお友達曰く「キンミヤ焼酎」みたいな水色の柄、エマがシルバーラメのストライプがはいったド派手なスーツ、アニーが黒いシャツに赤い花の柄、ヒーセは真っ赤なフリルシャツに黒いドレッシーなジャケットで、どれをとっても絶対カタギじゃない感がすごい。そしてそんな派手な衣装を着てきっちりかっこいいところがもっとすごい!

 

今回ステージセットは左右の花道があるんだけど高さが低くなっていて、後方中段にサブステージ。開演前にトイレに行きがてら見てみたけどもうすっかりセットも組んでいてがっつりやる気じゅうぶんて感じだった。メインステージ左右にビジョンがあって、ステージの上に三角形のラインを描く照明が大中小と3つ重なってました。その照明が赤と青と白にキラキラ輝いておフランス!な雰囲気になったところでマリーにくちづけ!わあああああ!!!今日はSmileの風が吹いている~~~!!!そして心をよぎる「この流れで追憶のマーメイドもおねがいしますー!」ヒーセがうきうきと跳ねててめちゃかわでした。また今日のヒーセのお衣装がすごくボンジュールジャポン風味だったからさ!(伝われ)続いてROCK STAR!出ました!安定と信頼のROCK STAR!当たり前のように東京ドームでもメカラでもセトリに入るROCK STAR!こんなに安定と信頼という言葉が似合う楽曲あるでしょうか。あたまはー!と叫んで「新品でーす!」と言う吉井。下り坂になっている花道を歩きながらちょっとずつ低くなるジェスチャーをして「パントマイムをやってみたりして~」つってたけど、吉井…吉井よ…あれは平らなのに「どんどん下がって見える」マイムなのだよ…と思っていたら「普通に歩けばいいだけだったりして~」と重ねて歌い、もうなんでもあり感すごい。忘年会か!忘年会だな!そうだったな!最後しんぶん、しんぶん…と連呼しながら、しんぶんとりませんか、西日本新聞、とご当地色を出すことも忘れない。

 

吉井が12弦のギターを持って、メカラウロコにようこそ、今日12月28日はTHE YELLOW MONKEY の誕生日です、過去最大の曲数を用意してます!今夜は帰らせんもんね!(みたいなことを博多弁で言っていた)明日は仕事にならねえぞ!という吉井に答えるオーディエンスに「…ちょっと声が小さくなるんじゃないよ!」あっはっは。そしてTHE YELLOW MONKEY 誕生の曲を、でLOVERS ON BACKSTREET。東京ドームで出なかったからね、こっちではやるのではと思っていた!吉井が25 25のとこで右手でアコギの上に手をかけながら指で2、5、とやったのがうれしかったなー。私も毎回必ずやっちゃうやつや!そしてそこからのSee-Saw Girlですよ。DRASTIC HOLIDAYのツアーでも聴いたとはいえ。聴いたとはいえ。今日はSmileの風が(もういい)。サキガミジカイ、で自分の股間をまさぐってみたり「あからさまなセックスアピールもはや気どりなどいらない」のあたりでエマにつつつと近寄って後ろにぴったりつきながらエマの右手をさわっ、さわっとしてたのがエロかったです。もちろんシタガミジカイからのえ~~~ま~~~ちゃ~~~んもたっぷりいただきました。私がこの曲で一番好きな歌詞、社会の行方よりセクシャルなことがすき、社会の悲鳴よりセクシャルな声が好き、って上手のライトの前に跪いてうっとりと歌ってたのがすううごくよかった。

 

このあと花吹雪、Love Sauceと続いたんだけど、マリーにシーソーになんだかふわっと華やかな雰囲気の曲が今日は多めなのかなって感じがしました。Love Sauceもちょうお久しぶりでございます…!(感涙)吉井が、わかるよ君のその気持ちは、ってとこからじーっと上手のエマを見ながら歌ってて、なんでエマ見ながら歌っとるん…と思ったらそのままヒーセの方に寄っていってエマを指さし「この男ひどい男だよね」爆笑。ヒーセも一緒になってえいえいとエマを指さしてて、エマは最初なになに、みたいな感じで近寄ってきたんだけど、最終的にひょいっと肩をすくめて「それがなにか?」みたいな顔してたのがめっちゃかわいかったしザ・エマだったしでもう大興奮でした。なんだよなんであんなに肩すくめる仕草がサマになるんだよー欧米かー!あの月さえも、のところちゃんと「食べてヤりたい」になってたし(ご丁寧に腰を突き出す仕事のできる吉井)、そして何度聞いても「これは愛だといつもその時は思う」っていう、この助詞の使い方ひとつで世界観がぐっと締まる言葉づかい、天才かよー!

 

前方席で見ているとビジョンの映像と音が0.5秒ぐらいズレて見えていたので、そんだけ広いし音の伝わりに時間がかかるんだろうなーと思ってたんだけど、吉井がMCでここは全国のドームの中でもいちばん音の返りがすごい、ってすごおおおくゆっくりトークしてたし、拍手が伝わってくるのもすごい時間差があったので、これはPAさん大変だろうなー!って思いました。ヤフオク!ドームの名前にちなんでこのドームはヤフーオークションのお金で建てたんですってね、ぼくらもね、やってましたヤフオク…というから解散の時のチャリティオークションの話するのかな?って思ったら、2001年に休止してから僕が何をしていたかってヤフオクです、最後に落札したのは2012年です、最初に入札したのはマイルス・デイビスの…知ってます?マイルス・デイビス。それでね今までもらった評価は302!とか話し始めたので完全に吉井個人の思い出だったし挙句「非常に悪いの評価が1つ!」と告白してめっちゃウケてました。それにとどまらずエマに「ヤフオクやったことある?」エマ「おれはねえ、ひとにたのんでやってもらってた」(私の心の声「さすがエマ…」)吉井「代理入札!評価は?」エマ「評価?しらない、だってそのひとの(評価)でしょ」(私の心の声「お殿様~!ここに、お殿様がおわす~!」)吉井「ヒーセは?」ヒーセ「おれはつい最近もやってたよ」吉井「評価は!?」(なぜにそんなに評価にこだわるのか吉井よ…w)ヒーセ「42ぐらい?かな?」吉井「意外と少ない」ヒーセ「うん、いや落札できるとは限らないからね!」(私の心の声「リ、リアル…」)吉井はMCに入る前からアコギを持っていたので、ここでアコギ…と実のところちょっとそわそわしてたんだけど、非常に悪いの評価にね、すごく傷つきました、昔はぼくらの音楽もよく批評されたりしてね、今はSNSとかで…まあそんなに書かれるわけじゃないけど!じゃあ批評の歌をね!で審美眼ブギ!まさかの入り方!わーーでもメカラで審美眼ブギやってくれちゃうその心意気がうれしい~~~!最後のI’m gonna suck youの時の吉井の投げつけるような歌い方がどちゃくそにかっこよかったです。審美眼ブギはいつだって正義。ここからFOXYそしてSLEEPLESSというメカラシークエンス(私が勝手に呼んでるだけです)にいくかな?と一瞬思ったんですけどさすがにそんなに甘くはなかった(笑)エマのギターが鳴って楽園。

 

今回、照明のデザインも私の好みにぴったりはまってて、レーザーの色味とかもそこまで派手じゃないのに華やかですごくよかったんですが、楽園のときは上下のムービングライトが白くて強い光をいっせいに放って、Dメロのかけあがっていくような旋律にあわせて上下のライトが交錯して一瞬ステージが光で見えなくなって、そういうことのすべてがあまりにもかっこよく、ああ、もう、このかっこよさを食べてこのさきずっと生きていけます…と祈りのポーズで見つめてしまうほど美しく劇的だった。

 

このあとメンバーが後方のサブステージのほうに移動するんだけど、どうやって?と思ったら普通に歩いて移動していたっていう。なるほどだから花道が高くならずに低くなってたのね…(笑)下手側から吉井とヒーセと鶴ちゃん、上手に菊地兄弟。移動しながら吉井がジャケット肩脱ぎしてて、えっおまえジャケットオフとかそんな大事な場面をそこで…?って焦ったんだけど(なぜ)、そのあとちゃんと着直していた。サブステにメンバーが移動するとさすがに何にも見えない(ビジョンも最初はオフになってた)んだけど、サブステに昇降機能がついていたようで、後ろからどよめきがさざ波のように伝わるのが面白かったです。おかげで遠かったけど姿は目視できるようになったよ!吉井は「これ人力で動かしてる、東京ドームのラブショーのお姉さんも入ってる」と言ってまたウケてました。

 

後ろに移動した吉井は開口一番「なんだよめっちゃ盛り上がってるじゃん!」なんだと思っていたのかwこれが今回の目玉です、ちょっとアコースティックな雰囲気でね、ここ(サブステ)いいよね、落ち着く、なんか和室みたい、和室みたいといえば俺の今日のジャケットはこたつ布団みたいだよね…等々、ここでのトークの自由極まりなさすごかったです。楽曲はまずぼくらのごく初期の歌を、でThis Is For You。サブステでは正面を決めず、メンバー&鶴ちゃんが円を描いて向かい合って演奏するというスタイルで、お客さんにお尻を向けちゃって申し訳ないけど、でもおれはこっちのお客さん見えてるし、エマはこっち、アニーはこっち、ヒーセはこっち、鶴ちゃんはこっち…と指さし、ダメ押しで「いい?ちゃんと視線でころすんだよ」ばかーーーー!!!すきーー!!!!!(突然の絶叫)

 

ドラホリツアーでも披露したアコースティックなO.K.。ここはビジョン映ってたかなー。吉井の吐息がエロいのエロくないのってエロいんだよ!エマが映るときにヒーセの袖が映りこんでいて、赤いヒラヒラなめのエマって絵がまたすばらしかった。気温が上がりきらないことを懸念してか、サブステには電熱ヒーターみたいなのが置かれてたんだけど、ヒーセだけ扇風機が置いてあったらしく、吉井に「なんで扇風機なんだよ!」とツッこまれてました。ヒーセ「だってそんな寒くない」エマ「厚着だからじゃない?」この時、いやエマもけっこうがっつり着込んでいるように見えるけどね?と思った私であったが、そのエマのジャケットの下がシースルーであることをこの時の私は知る由もないのであった。そしてアニーはヒーターを寒くない?そっち向ける?とお客さんのほうに向けようとしててやさしさライセンスを存分に発揮していました。

 

こっぽりしたサブステの空気に吉井が「コタツみたい」「餅とか焼きたい」「餅を焼いてぷくーーーっとふくらんだのがぱんってはじけたところで曲に入る」エマ「むずかしいな!」などとここは巨大な楽屋か!?なトークや、断捨離ブームの吉井が、我々もね、楽器とか断捨離しなくちゃいけない…と話しだし、挙句「ヒーセはね、もう男(ダン)を捨離っちゃうから」「おれとヒーセとアニーは男を捨離っちゃって、エマだけ男(ダン)。それで我々はエマにめんどうをみてもらう」「もともと我々にはそういう気がある」「でもさ、兄弟はどうなんだろうね?いいのかな」「いいんじゃない、男を捨離っちゃえば…」「実の兄弟でも?」「おれはべつに」まんざらかよーーーーーーーってか何の話だよーーーーーー(耐えきれなくなった私の心のツッコミ)このしばらくあとで、「いやーメンバーに出会えてよかった、じゃないとおれはね、ニートだね確実に!」(ここでいやーそれはおれもだよーと言ってあげるアニーのおさしみ、じゃないやさしみ)と言う吉井にヒーセがかけた「よかったねぇ~」があまりに声が高くあまりにおばあちゃん味がすぎたため、メンバーから「おばあちゃん!?」とツッこまれ、そこで炸裂するエマの「何、もう男(ダン)を捨離っちゃったの?」で見事なオチというかおあとがよろしいようでというか伏線回収~!のゴングが頭の中で鳴り響いたとか言わないよ絶対。

 

サブステで引き続きBURN。エマのギター炸裂!アニーのドラムはもちろん最高!ビジョンでねえ、このBURNのコーラスのところを思わずオフマイクで一緒にやっちゃうエマがねえ、かわいみが天元突破しててすごかったよ。すごかったよ。でもそのあとのギターソロになると心の中の(どエロい…)という声が現実世界に漏れていて焦ったわたしだ。このあと、吉井がタンバリンを手にして叩き始めたんだけど、それが「人生の終わり」のハイハットっぽく聞えて、すわっと思ったらエマが入り損ねたのかなんなのか、吉井が「今の何!なんか生音だけがきこえたけど!」とツッコみ、ごめんごめんちゃんとやると言うエマに吉井「入魂のタンバリンだからね!高いよ」と言いつつ、腕をすかっと通して外してみせるのがもう、昭和!エマのツボにはいったのか涙流して笑ってて、ヒーセが「ないちゃった~」つったのがまたかわいいが過ぎましたね…!曲はタンバリンと言えばやっぱりこっちだった!のSLEEPLESS IMAGINATION!投げ芸(芸言うな)が見られなかったのは残念だけど、曲の後半でもタンバリンが聴けるのは新鮮だったな~。終わった後吉井が、いやーこうしてスタイルを変えても名曲は名曲だね、何を歌いたいのかサッパリわかんないけど名曲だ!と堂々宣言していて、んだんだ!と力強く賛同の拍手を送ったわたしです。

 

我々次の曲をやったらあっち(メインステージ)に戻りますけど…と吉井が言い、ええ~~~!のブーイングに吉井「いやね、おれもホントはずっとこっちがいいけど!でもあっち(前方)がそろそろ怒ってるからさ…」出た!色男の口説き文句は真に受けちゃいけないの典型!しかし吉井がこっちに手を振ると周りの皆振り返しはするんだが、吉井「やばい、もうキャーも言わなくなってる」つってて確かに!って笑いました。

 

あっちに戻るときにね、我々おんなじ方法では戻りませんから!あれだよ尿意とか…大丈夫?僕らがハケると同時にね、せーのでトイレに行かないと、これがほんとの尿意ドン\前方に金テープパアアン/出た!メカラ名物駄洒落特効!(名物にすな!)しかもこのあとさらに吉井「俺も尿意が、俺のペニスが」エマ「ずいぶん直接的だね!?」吉井「限界だ~!」\後方に銀テープパアアアン/吉井「…油断すんなっつったろ?」なにそのドヤ宣言!しかも「いい?これ俺が自分で押してるからね」つって手の中のスイッチ見せてくれて笑いました。笑いました。ばかだ!ばか!そしてわたしは、ばかがすき!

 

そしてサブステ最後の曲はというと、JAMでした。こういう形で、アコースティックでみんなでやるのははじめてだね(そうだね君ギター一本で挑戦したこともあったね)(遠い目)、じゃあ俺たちの、横綱の曲を、と紹介していました。こういう雰囲気で演奏されるということもあって、すごくやさしい雰囲気のJAMだったな。心なしか観客が歌うコーラスもやさしく響いて聞こえました。メンバーの表情もとっても柔らかかった。

 

このあとメンバーは裏の通路を通って移動、している間にビジョンに流れる「薬局へ行こうよ」の曲と「鮒寿司」の文字。ここでヒーセの鮒寿司チャレンジ映像が流されたんだけど、この編集をやった人にマジで金一封あげてほしい。センスよすぎた。とにかくめちゃくちゃ面白かった!!「水」のツッコミとか、「味の奥におばあちゃんがいる!」の名言とか、なんとかしてヒーセに食べさそうとする吉井とエマとアニーがかわいいし、なにより必死になってるヒーセがどちゃんこキュート大魔神でしたよ。これだけのクオリティでこの会場のみなんてありえないでしょ!ぜったい円盤化するときの特典映像でしょ!っていうか特典にしてくれなきゃ…なきゃ…駄々を捏ねるぞ!って感じです。最終的に「鮒寿司はスタッフのみんなで美味しくいただきました」のテロップの中、吉井がリハスタのスタッフにあ~んして食べさせてあげる映像が流れていて、ほんとなんなんだこのバンド!(ほめてる)

 

メインステージにもどって、いっぱつめはStars!三角形の照明がピンクに輝いてきれいだったな~。ひっくりかえってそのまま朝まで、で吉井がごろんとステージ上でひっくりかえって、そのまま天井見上げながら星いっぱいだ、って歌ってた光景もよかった。で、そのあと聞こえてきたのがMY WINDING ROADのイントロですよ!光るエマのギター!!わーわーこれ東京ドームでやったからもうないかと思ってたー、ってところにステージに降りてくるでっかいミラーボール!!!本物!!!ぎゃーーーーーこの瞬間をどれだけ待ち望んだことかーーーー!!!!音に合わせたレーザーの動きがすごくきれいで、サビでふりそそぐミラーボールのひかり、セクシーでのエマの指さし、吉井の吐息、たまに心はぼろぼろのディスコのように光を喪うけど…!(感涙)あまりに夢見た光景に「こ、これだよ~~~!!」と叫んでしまったよ。でもって曲の最後、吉井が背中を向けて両手をひろげて、なんか気合い入ってるな、って思ったら、ら、ら、 追憶のマーメイド…!!!!! ありがとうございます。ありがとうございます。思わずお友達とハグして、なんというか喜びをわかちあったというか、ここまでをねぎらったというか、そんな万感胸に迫る思いでした。やっと聴けた…しかもTHE YELLOW MONKEYとして演奏しているこの曲を聴けた。ご存知の通りTHE YELLOW MONKEY検定のネタ(1996年以降一度も演奏されていないシングル曲)になるほど、ライヴでご無沙汰な曲だった。にもかかわらず、ファンの人気投票では上位にあり、そのなんというか、恵まれない子を愛するような気持ちが押し上げたのか、純粋に楽曲のファンが押し上げたのか、わからないけど、ファン選曲のベストに収録されて、だからこそ再録の機会に恵まれたわけで、それがなかったらこうして今日セットリスト入りすることもなかったんじゃないかと思う。その楽曲の持つドラマに胸打たれてしまうし、またねえ、これを歌ってる時の吉井が、よかった。なにしろ22年ぶりだから、スタンドマイクで歌ったけど、フェイクを入れたり、歌詞で遊んだりする余裕もちろんなくて、なんというか一生懸命歌ってたなとおもう。ほんとにシングルアレンジのまんまで(歌詞もMOTHER OF ALL THE BESTに入ってるOriginal Lyricではなかった)、基本のキというか、そういう教科書のような歌いっぷりで、メンバーの演奏もすごく丁寧で、大事に歌ってくれてるなというのが伝わってきた。ほんとうに何よりもまずこの楽曲とそれをひとえに愛してきたひとにおめでとうを言いたい気持ちです。

 

完全にボルテージのあがった客席に吉井が「夜はまだまだこれからだぜ~!」ありがとうございます、そう言われたらこれしかない、Sweet & Sweet!興が乗ってきちゃうと手元がお留守になりがちな吉井ちゃんのギターを愛する会の会員番号35番なわたしですけど(てけとう)、今日はギターは君の手を縛り、でものすごくがっつり両手をかかげてぐっとクロスさせてたのがめちゃかっこよかった。そして間奏のエマな…!はあころされる。この曲、間奏がドラムもギターもベースも鬼かっこいい鬼曲なんですけど、今日もいかんなく全員鬼だった。 そしてさらに鬼だったのがこのあとに投下されたのがMOONLIGHT DRIVEっていうね!もともとSPARKのB面だったけど、当時吉井はSPARKとこれとどっちがシングルになってもいいつもりで書いてきたらしいけど、本当にシングルとしてもなんの遜色もないかっこいい曲だよなーと思う。アウトロで一瞬SLEEPLESS混ぜ込んだりして、こっち(ファン)の心をくすぐりまくる吉井であった。

 

ここまでの畳みかけがすごくて、もう今終わりですよって言われてもそうですかって帰れるぐらい満足度高い…とか思ったけどもちろんここで終わるわけない。入場時に配られたLEDライト、Horizonの音源配布カードと一緒にもらったからHorizonで光るのかな?と思ったけどちがった~。曲の前に吉井が、バンドと皆の新しい絆の曲、大事にうたっていきたい、と言っていて、さらにこの曲はコーラスをみんなで歌おうね♪企画があったのだけど(しかし例によって詳細をちゃんと把握していない私)吉井がコーラスを歌ってねと水を向けながらも「Aメロは歌わないで、サビ!サビだけだから、1番と2番だけだから、3番は俺だけで歌うから」と細かい指示があり、ってことは吉井はマイクオフにしてコーラスを託したりするのかなとおもったけど勿論そんなことはなく全編気持ちよくうたっておられました。よかった初聴きでいきなり託されバージョンで聴くのは複雑すぎた。っていうかエマとヒーセが頑張ってコーラスしてる姿にときめきすぎて自分はすっかりお留守でしたぎょめんなさい。

 

LEDライトの出番は次のALRIGHTからで、青いライトが点灯!でも照明もかなり明るかったので、メンバー気がついてるのかな~と若干不安になった私はうしろを振り返ってみたのだけど、そしたらスタンドが(埋まってない部分も)真っ青に光ってて、ってことは上から見ているメンバーにはきっときれいに見えてるねよかった!と胸をなでおろしました。メンバーの感想聞いてみたいね。で、この1曲だけかと思いきや、このあと手を変え品を変え色を変え技を見せてくれたLEDライトちゃんなのであった。けっこうなね、重量があってね、メンバーに見えるように!(けなげ)と思ってぶんぶん腕を挙げていたからね、若干筋肉痛です今日は。寄る年波には勝てません。

 

このあとバラ色の日々に続いたんだけど、いつもバラ色のときピアノのイントロから入るのが多いじゃないですか、でも今日はALRIGHTのアウトロでギターかけてもらって、そのままバラ色のイントロへ!これがすっごいかっこよかったし、なんというか攻めのバラ色でこういうテンションで聴くの久しぶりでめちゃくちゃ興奮しました。定番となっている聴かせる曲の構成じゃなくて、とにかく曲をぐいぐい詰め込んでいくんだっていうテンションだったし、そういうぐいぐいくるTHE YELLOW MONKEYがほんとに大好物なんですよねわたし…!ちゃんと見れなかったけど、スタンドのライトが赤と白に分かれてたの、薔薇の絵とかになってたらすごい!いやちがうかもだけど(笑)

 

本編ラストはこれしかない、悲しきASIAN BOY。先日行われたメカラ検定でね、すべてのメカラウロコで演奏されている曲、って設問があって、もう候補を見なくてもわかる、そんなのASIANしかないじゃないすか。そして本日も記録更新だね。この楽曲の、常にそこにあるという絶対の安心感、絶対に爆発させてくれるという信頼、そういうのもひっくるめてこの曲を愛してやまないし、いつ聞いてもあのイントロを聴くだけで興奮してしまう。ドームだから電飾は降りてこなかったけど、横長のビジョンにTHE YELLOW MONKEYって文字が出て、そしてあの特効の火花にテンションぶちあがるし、最後にね、ヒーセとエマがステージの中央で顔を見合せながら弾くところも大好きだし、吉井の匍匐前進も大好きだし、アウトロのアニーのドラムも大好きだし、ほんとにこれこそTHE SONG OF THE YELLOW MONKEYだなって思います。

 

アンコールを待つ間に、スタンドにもアリーナにもウェーブが起こってて、ワイワイやれたのも楽しかったなー。そこからアンコールの拍手につながったのもよかった。メンバーがでてきて、実は今日はアニーがずっとシャツを着てたんだけど、ここでシャツを脱いでご登場なさり、安定のタンクトップ…なんだけど、まさかの赤ラメ!ギラギラ!んもう、どこをとっても派手!しかもお兄ちゃんジャケットオフしたらシースルーだし!シースルー!シースルー!ってアホの子みたいに連呼しちゃったわよ。なんつーどエロさ。

 

アンコールいっぱつめにRomantist Tasteで大歓喜だったわけですけども、わたしの大好きな首をかききる仕草、一回目はやってくれなくて、あっやってくれない、と思ったら2回目でびしぃ!と音のしそうなのキメてくれて思わず拝んだ、拝んだね。だめだ…マジであいつかっこよすぎる!(新たな気づき)あと、ROMANTISTといえば、あのTRUE MINDの、「未来永劫に、今年もよろしく~!」に皆憧れると思うんだけど、いやそういうことにして話を進めますが、この日は「未来永劫に、来年もよろしく~!」つってくれて、ああ~~~ありがたい、すごい、夢がどんどん叶う、すごい、と喜びにうちふるえました。あと、この曲のときにエマが下手に来てたんだけど、花道で腕をぐるんとやった拍子にシールドが抜けてしまい、とたんにがすっと音が薄くなって、エマがあれ?おとがしない?あれ?つってきょろきょろしてて、でも逆側の花道だったからかスタッフ気がつかず?最終的にエマがよっこらしょとシールド差し直してたのがなんだかかわういかったです。

そしてここで、新聞広告にもなったLOVE LOVE SHOW!もちろん!全編博多弁バージョンだよ!!!めちゃくちゃ受けてたし、途中の金八もめちゃくちゃ受けてたし、これほんと吉井は大変だったと思うけどよくがんばりました!!!がんばった甲斐があってみんなに喜んでもらえてた感ハンパなかったし笑いながらどんどんこのバンドを好きになっていく感じ、ふたたび!って思いましたね。最後に観客のレスポンスを煽るところ、博多弁バージョンが「LOVE LOVEしようばい」だったので、「ばーい!」「ばーい!」って煽るのが最初はめちゃおかしいのに(だって吉井めちゃドヤ顔してるし!)だんだんグイグイ煽られちゃうっていう。あの身体をくねらせながらの「ばーい!」はホント得も言われぬ味がありました…(笑)

 

吉井がふたたびアコギを手にして言うには「ほんとはね、さっきそのままセンキュー愛してます、アバンギャルドで行こうよ!つっておそそは省略しようかって言ってたんだけどね、でもね…やっぱりこれをやらないと、年は越せないよね~~~~~」ありがとうございまーーーす!今回はエマとアニーにお鉢が回ってきたんだけど、エマはやおらさっきのシールドすっぽ抜け事件をネタにし「さっき音が出なくなってびっくりしたけどスタッフだれもたすけにきてくれない」という主旨を無理矢理曲に乗せて歌うという荒技を繰り出し(吉井「まさかおそそでスタッフへのダメだしを聞くとは」)、次のアニーはアニーで「音がしなくなったのはロビンが機材をいたずらしてるからだと思ったよごめんごめん」という主旨を無理矢理曲に乗せ、かつ「ドラマーなのにリズム感わるくてごめん!」つって謝ってました。かわいいか!それにしても、アバンギャルドの持つ独特の多幸感、吉井もかつてインタビューでこの曲をやってるとメンバーをいとしく思う、幸せになる、と言っていたけれど、本当にその言葉通りの雰囲気を纏った曲だし、年末にこの曲が聞けるありがたさをかみしめるしかない。

 

しかし!ここで幕とはならず吉井がふたたび12弦のギターを手に。いや、昨年のアリーナツアーのときに、福岡で吉井がまさかの犬小屋の出だしを間違えるという、通称「犬小屋事件」と勝手に私が呼んでいる事件が起こったわけですけども、だからこそね、ここ福岡でもう一度この曲をキメてもらいたい!とお友達が熱い思いを抱いていたので、12弦を見たときに思わず肩ぽむしてしまったりして。いやしかし、この日のWELCOME TO MY DOGHOUSEはちょっとすごかったんじゃないですか。犬小屋事件リベンジしておつりが倍になって帰ってくるぐらいのアレ。ほんとこの曲は、その日どんだけかっこいい瞬間が積まれていても、さらにその上の最長不倒を絶対に叩き出してくるからこわいよ。ヒーセのあのベースソロからのあれ、観ました!?もうね、やばい、かっこいい、やばい、でもその横では吉井がピックくわえてアコギを叩いてて、エマは花道にいるから直接見えないけどモニタで見えるし、アニーがさらっさらの髪振り乱してどちゃくそカッコイイし、目が、目が足りない!4組!くれ!!!!と心底思いましたよ…もう祈りのポーズのまま微動だにせず、いやできず、って感じだった。最後のその一瞬までかっこいいの結晶のような曲だった。最高!

 

この日を迎えられてよかった、メンバースタッフいろんな媒体のひと、そして観客の皆にありがとうって、そして記念写真を撮ろうっていって、ミッチさんが撮ってくれてたのかな。両花道にメンバーが出て、めずらしくというか、吉井が最後に下手の花道に来てくれて、ずーっと手を振って、最後までステージに残ってた。わたしふだん吉井のことをロビンって呼んだりすることないんだけど、今日はね、ずーっとロビーンって呼んでたな。いい顔してたなーとおもいます。

 

東京ドームから約2週間で、セットリストのうちかぶっているのは10曲ぐらいだけど、そのうちJAMとBURNはアコースティックバージョンで、ラブショーは歌詞替え、バラ色も入りのアレンジ違うし、もちろんステージも演出も違うし、それでもこういう場にはきちんと「メカラウロコ」ならではのものをしっかりプレゼンしてくれる、このバンドのそういうところが大好きです。ほんとうに大変だったろうとおもうけど、おかげでめちゃくちゃたのしい「メカラウロコ」になりました。

 

当初、九州での初メカラ、これぞ王道!という楽曲でやる、と言っていたので、王道、ということはシングルコレクションみたいな感じになるのかな~でもメカラだしな~どうなのかな~って思ってたけど、あれだね。「メカラとしての王道」ってことだったんだね。いやはやめったに出ないあんな曲こんな曲から、ようやく初めてライヴで聴けた曲もあり、もちろんお馴染みの楽曲の安定感にも酔いしれ、ちょっと変わったアレンジでの味も楽しませてもらい、THE YELLOW MONKEYのサービス精神を存分に味わわせてもらえました。じっくり聞かせるタイプの重めの曲でどーんとくるのもいいけれど、とにかく楽曲の華やかさ楽しさをぎゅうぎゅうに詰め込んでくれるこんなライヴが最高でないわけなく、これ以上ないぐらいよい「心の大掃除」ができたと思います。

 

満員御礼、というわけではなかったけれど、でもねえだからって、確実に埋まるハコを選択することだってぜんぜん難しくない、むしろそっちのほうが作り手には楽にちがいない、でも大きいハコでやるんだって、そういうバンドとしての姿勢、決断を、わたしは心から支持するし、自分がそういうバンドのファンでいてよかったっておもっています。いつかはこのハコを埋めてやる、と吉井が言って埋まらなかったことは、過去、ないので、いつか満員御礼のヤフオクドームで僕と握手!なのもぜんぜん夢じゃないとおもう。

 

ありがたいことにすごくメンバーのよく見えるお席で、もちろんどんな場所から見てもいつだってTHE YELLOW MONKEYは最高だけど、でもこういう経験ができて改めて、わたしのおもう「かっこよさ」の原石みたいなバンドだなって思ったし、それがこの十数年まったく変わってないんだなってことを思いました。ほんとこのバンド、めっちゃくちゃかっこいいですね。知ってた。知ってたけど。2017年あなたもわたしもおつかれさまでした、次はアルバム、ということは、それを引っ提げてのツアー!があるって期待してるし、またどんどんわたしの「かっこいい」の最長不倒を塗り替えていってください。最高のライブをほんとうにどうもありがとう!愛してるぜTHE YELLOW MONKEY!!!!