これまたどえらいものがきましたね!1990年11月の難波ROCKETS。結成記念日から1年未満、初のツアーって、未公開どころの騒ぎじゃない。つーかよく残ってましたねって思うししかも映像がかなりクリア。この時期からこのレベルで映像残してるんかい?ってことはほかにどれだけのお宝が眠ってるんだい!?って鵜の目鷹の目になるオタクの哀しい性。
しかし、ド初期中の初期のSUCKってこんなふうだったのか…!って意味で新鮮味がありすぎました。イントロぜんぜんちがうし歌詞もところどころしか聞き取れないし、でも折々で今の、というか完成されたSUCKの片鱗が確かにあって、大袈裟なようだけどちょっと感動してしまった。なんていうか、大きな岩の塊からあの超弩級の「ファンぶち上げ曲」を削りだしている過程をみせてもらったような気がしたんですよね。エマもヒーセものちのちこの曲でみせるやらずぶったくりぶりを思うと控えめだし、今やお約束となったハイキックやマイクスタンドぶん回しももちろんない(そういえば吉井のマイクスタンドがストレートじゃなくブームなのもむちゃレアなのでは?)。
楽曲って、もちろんリリースしたその時点で一つの完成形ではあるんだけど、このバンドはそのあとにライヴという場で楽曲を磨きに磨いて新たな完成形を作り上げてる、そういう楽曲がたくさんあるし、SUCKはまさにその代表格なんだなってことを改めて実感いたします。
初期にしては吉井の髪型もアッサリ、メイクもそれなりってこともあるかもしれないけど、だからこそ際立つ地の良さ…といいたくもなる美貌がむき出しで、そういう意味でも「美味しくいただかせていただきました…」と拝む姿勢になってしまったわたくしです。