1999年6月VHS発売、2000年12月DVD化。1998年4月から1999年3月までの1年間にわたって行われた計113本の全国ツアー、「パンチドランカーツアー」の最終日の公演をフルで収録している。
113本という文字通りの超ロングツアーであったため、ツアーの最中から映像化に期待するファンの声は高く、言ってみればロードムービー的なものを期待する声もあったが、最終日の一日だけを切り取るという形でのリリースとなった。後年、この時に録りためられた様々な映像は、映画「パンドラ」の中で甦ることとなる。
この3.10でファイナルならではの映像が楽しめるのは「甘い経験」で、この日はこのロングツアーを支えたスタッフが吉井に呼び込まれ間奏の「同じ踊り」を踊りくるうさまを見ることができる。思い思いに盛り上がるスタッフの踊りも微笑ましいし、何よりそのスタッフの様子に喜ぶメンバーの顔がいい。そして、もはやステージを置いていかんばかりの勢いでブチあがる観客のボルテージの高さは必見である。
ちなみに、アンコール1曲目(つまり、「甘い経験」の前)に演奏されている「人生の終わり」は、113本中、この3月10日にしか演奏されていない。 DVD化された際の特典映像は、本編に差し挟まれるインタビューのフルサイズ(約43分)。インタビュアーはお馴染みの渋谷陽一氏である。