吉井和哉Dragon Head Miracle Tour ZEPP FUKUOKA 2日目レポート

福岡2日目。

個人的には、

最高でした。

以上!

・・・で終わってしまってもいいぐらい、最高でした。

言葉で説明することになんの意味があるのか、とおもうぐらい、いいライヴだった。

今まで私が参加した吉井和哉のソロのライヴ、イベントのなかで、3本の指に入ると思う。もちろん、ライヴなんて、特にスタンディングなんて、周りの環境とかにも影響されるし、参加する自分のバイオリズムみたいなものも深くかかわっての話ではありますが、しかしとにかく、ほんとうに、素晴らしいライヴでした。

福岡ZEPPはブロック分けがされていて、ブロック間の行き来ができない仕様になっていまして、私はBブロックだったので2ブロック2列目の吉井とジュリアンの間ぐらいのところでスタンバイ。私の前にいた子がわりと背が低い目の子だったこともあって視界はばっちりクリアでライブ中余程極端に下手に行かない限り吉井を見ることができました。

衣装は、パンツは黒(Aブロで見ていた友人によると皮パンだったそうです)、黒の光沢のあるVネックのアンダーに赤いシャツ、そして黒のジャケット。サイキックのときに確か歌いながらそのジャケットを脱いでいたと思います。

声の調子は、たしかにきれいに良く伸びる声を「調子がいい声」とするなら、絶好調とは言えないと思うんですけど、でも掠れて出ないっていうんじゃなくて、ハスキーだけど終始声の力は落ちていなくて、むしろきれいに伸ばすよりこっちのほうがいいんじゃないか、いやいい!!と思うときが何度もあったなあ。吉井もそれをあえて出している(すごくちゃんときれいに伸びるときと、吉井曰く「唐揚げ声」風なときとあったので)感じがありました。

オーディエンスの反応もすごくよくて、吉井もよく煽ってた。私の前方にいたAブロックの男の子で、ものすごい跳躍力の高い男子がいて、吉井がその子を指さしてGJ!のポーズしてたときあったなあ(そしてその男子の跳躍は益々高くなった・笑)

HOLD ME TIGHTに行く前に「福岡―!2日目だぜ!」「昨日より盛り上がるよな!」「昨日より濡れるよな!」と言ってました。あー、こういう煽られ方、ちょう好み。

Biriの「パンティ」のときに吉井が腰のあたりをちょっとめくってパンツを見せたり(ちなみに黒でした)、Painで上手にきて往年のといったら失礼なのか、あの完全に目を見開いて客を煽るように歌ったときの顔や、黄金バッドの「おにぎり握るように」のときの壮絶にかっこいい顔とか、音締めの前に一瞬見せる邪悪な顔とか、その正反対の超絶笑顔とか、ああ・・・ほんとうに堪能、堪能しまくりました。

大阪や名古屋でのセトリバレはもちろん見ていて、開演前にホテルで友達と、今日やんのかな、どうなのかな、ギターってやっぱり持つの?え、いや知らない、聞いてない、えーっあの曲でギター持たなかったらかっこつかないじゃん!!とか言っていたので、ルーザーのあと吉井がギターを手渡されたのを見た瞬間口を手で押さえました(変な声が出そうになったから)。そしてあのイントロ、I Love You Baby。わかってた、わかってたのに「ぎゃーーー!」つったよ、でそのあとヘドバンしたい欲求と吉井を見たい欲求でふたつに引き裂かれたよ。すんげー一生懸命弾いてましたねえ。ずっと手元見てたもんね。でも、「絶望と希望のバドミントン」のところはちょっとあわあわしてたね・・・でも「感じる」「感じて」は歌わなかったなあ、それが個人的には残念と言えば残念だったかな。

でも、この曲で吉井がギターを持った!

クララが立った!

みたいな感無量さ加減(どんなだ)。

全体的にすごくタイトで、隙のないライブだったのも、私にとってはよかったなと思えたところでした。なんていうか、やっぱり圧倒されたい。オラオラな吉井和哉がね、好きなんですよね本来的に。遊びらしい遊びと言えば、Blown Up Childrenの前に球根と花吹雪をこれみよがしに歌ってみせたことぐらいかな。でもそれよりもBlown Up Childrenの曲自体の方が印象に残っているし、それにこれは松山の時にも思ったけど、この曲のジョシュのドラミングは最高すぎです。この時、1番のサビ前でジョシュがスティック飛ばしたんですよ、でも、そのあとの動きの素早さったらなかったぜ実際。で、「ぼーーーくらはBlown Up Children もっとーーー」のところのドラムがね・・・うっとり。

人それぞれのマイウェイの「少年の頃に帰って」を「少女の気持ちに帰って」と歌ったような気がするんだけど、空耳アワーだったらごめんなさい。ALL BY LOVEの前に「ジョシュとジュリアンのアメリカチームが『福岡の女の子はかわいい子が多い』って言ってたよ!」と。いやーでもそれはマジでそう思う、ほんと福岡の子はかわいい子が多い!!

FOR ME NOWが聴けたのはうれしかった!この曲のドラムは吉井がジョシュのプレイを激賛していたのでぜひ本家を生で!みたいな気持ちもあったし、もちろん曲自体もすきだし、ソロの最初のツアーでやったときの印象が割と残っていて、今やったらどうなるのかなあと思っていたので念願達成!みたいな感じでした。でも明らかに他の曲よりこなれていない感はあったのは致し方ないところですか(笑)あっちむいてホイのあたりの歌詞が完全ハナモゲになってましたね。でも「なんかくださいなーーー!」のところとか、だいっすきです。

マンチーのときにハンディで録っていたカメラをスタッフから奪い、自分も録りつつ観客にカメラを向けて「つぎのDVDにいれるぞーーー」って言ってましたよん。相当長いこと録っていて、メンバーももちろん録ってました。ジュリアンがちょっとおどけてみせててかわいかった!

WEEKENDERはほんと、去年の吉井武道館以来、おそろしい勢いで成長しつつあるなあとおもう。最初に聴いたのはSOUPだったと思うけど、その時でも、そのあとの夏フェスでも、「あーフェス想定して作ったんだねー」ぐらいの、単純に楽しくて盛り上がっていい!という感じの曲だったのが、これこそ吉井和哉のライブにおいて絶対はずせないキラーチューン的な存在感を示すようになったなあと思う。この街抜けだし、をこの星抜けだし、とアドリブで歌っていたのも印象に残ってます。

WEEKENDERがほんとうにすごくよくて、ああ、幸せだ、今幸せだ、またこういう思いを味わえるのはいつなんだろう、って思って、だからシュレッダーの前の「みんな生きていてたいへんなことたくさんあるだろうけど、でも小さな奇跡はたくさんあるから」って言葉がすごく胸に沁みて、もう3曲目ぐらいから汗だくで、動くたびに汗が飛び散っていて、でもそんな汗だくのままアコギを抱えて歌う吉井を、微動だにせず凝視してしまった。汗が目にはいるのか、ちょっと眩しそうな顔のまま、ギターを弾きながらZEPPの天上を見上げていたときの顔を、すごくよく覚えている。

アンコールではTALI、CALL MEとソロシングルの代表曲が並びました。CALL MEをここに持ってくるのは自分の声に対する自信の表れなのかなあとそんなことも思いつつ。昨日忘れたメンバー紹介やります!って昨日忘れたんかい!(笑)あと「三部作のDVD出します!4枚組のBOXも出します(って単品でも売るってことなの?)。へんなDVDもつけます」「それから念願だったライヴCDも出します、お安いお値段で(笑)」

見てないようで見てるでは、テレキャスの方をもって(I Love You Babyではエディの方)弾いてたんですが、やっぱり弾けば弾くほどさまになってくるんだからもっと持ったほうがいいと思うのよ!そんで間奏のところで、ジュリアンと向かい合って、すんげーいい笑顔で、ジュリアンが吉井の髪をさわってる光景とか見て、ほんとになんだかいろんな思いが交錯したり、しかしそんな中でも自分はずっと飛び跳ね続けているわけで、だんだん息が続かなくなって、ジョシュ、お願いもうちょっと巻きで!みたいなことまで思いつつ、いやーこういう嬉しい苦しさも久しぶりだなあとか。

ラストはShine and Eternity。この日のshineはほんとうによかった。曲の最後のとき、吉井が、アンコールでは紫に着替えていたシャツの腕をゆっくりとまくって、拳を握ったまま腕を大きく広げていたときがあった。彼はただ音に乗っていただけで、その時は歌ってすらいなかったのだけど、あの瞬間の吉井和哉は圧倒的だった。会場のすべてを、かれはその両腕につかんでいたのだと思う。

私はこの日、久しぶりに吉井和哉の歌うI Love You Babyが聴けて本当に嬉しかったし、正直なところ開演前は、それを聴けるかどうかを最優先事項に考えていたところもあった。だけどたとえばもし、この日のI Love You Babyと、Shine and Eternity、どちらかをもう一回生で聴けるとしたら、私はShineの方を取る。長いことひとつのことを追いかけていると、もちろんいろんな山あり谷ありであって、それはヲタ道であってもかわりないわけで、下手に考えすぎたりすると、私はこのひとの、何が好きだったんだ?みたいな自家中毒を起こしてしまったりするんだ。でもこの日のこの曲は、私がこの人を好きだったわけを、いや違う、わけなんかなくて、私はこの人を好きだったんだってことを、見たかったものは、こういうものだったんだってことを、私にわからせてくれたのだった。この日のShine and Eternityは本当によかった。本当に。

私のDRAGON HEAD MIRACLE TOURはこの福岡で終了です。今回は、ツアーの日程的に「地方に住むリーマンには来るなと!?」みたいな日程であったので、平日どまんなかで組まれた東名阪はすべてスルーし、土曜日の松山、祝日前の仙台、そして休前日の福岡と3公演で日程を調整しました。バランスよくいろんな曲が聴けたし、どの街もすてきで、そしてどの街でも本当に「小さなミラクル連発」のいい遠征ばかりでした。日程を組んだ当初は、ラストの土曜日沖縄というのは強烈に惹かれるなあと思っていたのですが、この22日の福岡で完全に満足しきったので、我が龍頭に一片の悔いなし!みたいな心境です。あとは東京、沖縄組に任せた!

来年また福岡来るからな、ってMCがあったのでということは来年まで福岡こないのか・・・って感じですけど、夏どうすんのとか新アルバムレコーディングいつなのとかいろいろ思うところはあれど、とりあえず5月に出るというDVDを楽しみに。

本当にいいツアー、楽しい一ヶ月でした。吉井和哉ならびにバンドメンバー、スタッフに心よりの感謝を!