吉井和哉名義で切られた、最初のシングル。
ジャケットはスコットランドのエジンバラで撮影され、街中にある公開処刑場に向かって立つ吉井和哉のショットが捉えられている。今にも処刑台に向かわんとするひとのようだ。 PVは同じくスコットランドの教会で吉井がピアノを弾いて（いるふりをして）おり、どことなく静謐感のある仕上がりになっている。 リリース時、吉井自身がしつこいほどに「この曲のテーマは日常の小さな祈り」だと語っていたのがとても印象に残っている。 MY FOOLISH HEARTツアーの映像と、39108の映像を見比べると、たった１年のあいだで人はここまで変わるものなのか、と思うほど同じ曲なのに佇まいが違って面白い。声の伸びやバンドの呼吸、パフォーマンスとしての質の高さは断然39108のほうに軍配が上がるが、「日常の中の小さな祈り」というその言葉をより強く実感できるのは、MY FOOLISH HEARTでのアクトの方のような気がする。彼自身、それを祈りながらこの歌を歌っているような、そんな感じだ。
公園の噴水は何時までか？ 僕達がそれを知ったって意味ないか 人類の愛情は元気かとか 結局人間はひとりかとか わからないほうがBeautiful
