吉井和哉ソロの1stシングル。そして、YOSHII LOVINSON、吉井和哉ソロ名義でリリースされた作品の中で唯一のCCCDフォーマットで発売された作品。後にat the BLACK HOLEの初回限定版についているドキュメンタリDVDで、このTALIのミックス作業に没頭する吉井和哉が映し出され、TALIがかっこよくなったよ～、と変な踊りを踊る吉井和哉を見て、なんだか泣いてしまったことを思い出す。
そのドキュメンタリでも語っているが、この曲が出来た経緯は9.11と密接な関わりがあるとのことで、途中に挟まれる「育子 baby I love」の「育子」はニューヨークのことではないか（ニューヨークの漢字表記が「紐育」のため）とファンの間で囁かれていた。
2001年1月にドームでのライブを終えたあと、ジョンレノンスーパーライブや、いくつかの雑誌以外に姿を見せることのなかった吉井和哉がとうとうYOSHII LOVINSON名義でソロで活動を開始する、その1stシングルは「TALI」であるというアナウンスがされ、インターネットのストリーミング映像でコメントが流れる、と言われて、落ち着かない気持ちでPCの前で待っていたのは2003年8月20日のことだ。待っていたのは2年、流れたのは2分弱の短い映像だった。皆さんこんばんは、ヨシイロビンソンです、という声が聞こえたときに何を思ったのか、今はもううまく思い出せない。
それがもう5年前とは、時が流れるのは早い。 ツアーでは長いことアコースティックでの披露がお馴染みになっていたが、DHMTではがっつりしたバンドサウンドでのこの曲をジョシュのドラムで聴かせてもらえて幸せだった。ちなみに、今まで発表されたソロ名義でのPVで、私がもっとも好きなPVがこの「TALI」である。 そういえば、吉井はいつも「タリ」の「リ」にアクセントが来る発音になっているが、私は当初からずっと「タ」にアクセントのくる発音でこの曲を呼んでいる。皆さんはどちらですか？
西日で部屋の全部がオレンジ色になっちゃって 未来がぼんやりでも おびえることなど何もない
