全曲感想途中経過にあたってのメモ

さて、「恋の花」をもちましてYOSHII LOVINSONならびに吉井和哉名義の曲に関する全曲感想、すべて終了いたしました。いたしました、はずです(笑)えーおめえアレやってねえじゃん、ってやつがありましたらこっそり教えてください、こっそり追加します、ってこれ前にも言ったな(笑)

さて、このソロに関する全曲感想についてほんの少し補足というか、メモというか。実は、といいますかそれとなく感じ取っていた方もあるかと思いますが、THE YELLOW MONKEY全曲感想を書き終わった時点では、このソロに関する全曲感想を書くつもりはありませんでした。理由は簡単、彼個人の名義によるソロの楽曲たちは、今まさにこれからボトムが下がっていく曲たち、「今競技中」の曲たちだからです。以前実施したアンケートでいちばん多かったコメントは「ソロの全曲感想もぜひ」という涙が出るほどありがたいお言葉でしたが、その時点では、私はソロの全曲感想はちょっと無理かもな~と思っていたのです。

それがどうして、ということですが、それは一言で言ってしまえば「友情の発露」ということになるのかもしれません。以前エントリでもあげましたが、THE YELLOW MONKEYに関する全曲感想を本にして私に贈ってくれた友人たち、彼女らのお誕生日に贈る「お返し」に頭を悩ませたあげく出た答えが「本には本で」。せっかくなら、まだ誰も読んだことのない本にしよう、そうしよう、じゃあ、書いていなかったソロの全曲感想を収めた本にすればいいじゃないか、そんな、まさに「ひょんなきっかけ」でした。

これを書いたのは2007年の12月の吉井武道館前から、DHMTが始まるあたりにかけてです。なので、微妙に感想がアップデートされていないな、というものもあったかと思います。そのあたりはやはり、「今競技中」の曲ならではの難しさでした。人間は日々変化し、それにつれてその心の中の曲の立ち位置も変化していく。それを書き留めるという作業は確かに難しくはありましたが、これから起こる未来へ思いをはせるきっかけにもなり、やはり、やってよかったなと思います。

とはいえ、私の書く「全曲感想」は本当にこれが最後です。このあと、吉井さんはさらなる素晴らしい楽曲、いてもたってもいられなくなるような、艶やかなロックを奏でていくと思いますし、それを確信していますが、それに対する思いをまたこのような形でまとめることは多分、ないでしょう。これは私の思い込みかもしれませんが、私のこの「全曲感想」というスタイルは、すでにピリオドが打たれた曲にこそ有効であったような気がするのです。そして私は、彼の生み出した素晴らしい楽曲たちに、できることなら永遠に、ピリオドなんて打たれないでほしいと願っているのです。

だから、全曲感想を完走したとは言いません。これは途中経過です。

永遠に途中経過。

それもまた、吉井和哉さんらしいのではないでしょうか。

地味な更新を、ずっと読んでくださった方、気にかけてくださった方、楽しみにしてくださった方がいたら、おつきあいありがとうございましたとお伝えしたいです。心からの感謝とハグを。そして吉井和哉さんにも、心からの感謝とハグを!

本当にありがとうございました!