大きな卵の中で

フラ…発売日ですよってにー!

いや昨日入手してたんですけど、週末にゆっくり見ようか、今見ようか逡巡しているうちに時間がすぎてしまい、結局「…ちょっとだけ!」と言って見始めたら止まらなかったやつでした。とはいえ全部見ちゃうと翌日ゾンビ化することは目に見えてたので、泣く泣くSPARKで打ち切って、さっき天国旅行から最後まで見ましたの。

 

いやー………かっこよ!!!!!

 

知ってた。知ってたけどね。2017年12月の東京ドーム2days、実際行ったし、「愛と笑いの夜だった。イエローモンキー のかっこいいところだけでなくサービス精神ありすぎるトンチキなところがたくさん見られてよかった。」って自分でもツイートしてたけど、やっぱり大箱中の大箱で、どちらかといえば演出過多だった部分の記憶が残ってて、東京ドーム円盤発売!って聞いても「あのメンバーが燃えてるやつだよね」って演出の方を先に思い出しちゃう感じがあったんですよね。

 

でもこれ実際見てみると、当たり前だけれど彼らにとっての文字通りの大舞台に挑む緊張感があるし、緊張感があるってことは気合が入ってるってことだし、だけどもう昔みたいなピリピリした空気じゃなくて、肩の力がいい感じに抜けてるようなところがステージ全体に満ち満ちてて、それがまずすごくよかった。でもって、こうして映像化されたのを見ていると、東京ドームに挑む気合はもちろん漲ってるんだけど、でもいい意味であのひとたちがステージでやってることって変わらない、こんなにシンプルで、ロックンロールのかっこよさをつきつめたようなことを、キャパが500でも、3000でも、10000でも、50000でも、同じことをやってるんだなってことがよくわかったんですよね。

 

なにしろ、オープニングがWELCOME TO MY DOGHOUSEなんだもんね。いやー、この曲のポテンシャル、純度の高さ、メンバーのカッコよさを結晶にしたらこの曲になるんじゃないかというぐらい、ここにすべてが詰まりまくってる。

 

カメラワークも、スイッチングが落ち着いててすごくよかった。じっくり見られる感じ。よくお友達と吉井とかメンバーの動きが「スローじゃないのにスローに見える(ほど劇的)」って話をするんだけど、実際に合間合間にスローのショットがあって、これがまた、絵になるんだ!これは個人的な感想ですけど、勿論4人ともいいんだけど特にヒーセの「ここだ!」というショットの逃さなさ、素晴らしいんじゃないでしょうか。いやもう何回「かっこいい…」ってうわごとのようにつぶやいたことか。あとマジでエマが王侯貴族。なにあの愛され王族感。ひれ伏しちゃう。ASIANの「爪を立てる」のときの舐めるようなカメラワークも最高に推せる。

 

リハの様子や舞台裏でのショットが差し挟まれてるのも楽しかった。福井サンドームでリハをやったんだよー、ってこの間のサンドームのライヴで仰ってましたが、ほんとにセットをがっちり組んでて、ど、どんだけ金かけてるんやー!ってなるやつだった。花道走ってきてそのまま歌おうとして吉井が「歌えるかい!」ってノリツッコミ的なことしてるの笑いました(でもマジであの距離を走って歌うのすごい)。あとねえ、本編のアンコール待ちのとき、ステージではHorizonのPVが流れてたけど、その後ろで準備しているメンバーの映像がむちゃくちゃ嬉しかったです。アニーめっちゃ歌ってたね。吉井が「すごくいい、最高だわ」って話してたり、ステージに出る前の彼らの表情って、オフとオンの間みたいな、すごくセクシーだと思うんだよなあ。

 

彼らのことを好きになってそれなりの年月が流れたけど、でもこうしていつも「かっこいい」を更新してくれて、ほんとうにわたしはいいバンドを好きになった…って自画自賛しながらプライマル。を見てたんだけど、でも、そうは言っても、解散してたんだけどね、解散して、もう永遠に失われてしまったって、そう思いたくなくて、でもそう思わなきゃいけないような気もしてて、そんな時間もあったんだけどねって、そんなふうに諦めながら何かを捨てずにいた時間のことを思い出しちゃったりしたんですよね。そんで、何しろプライマル。だからさ、本当によくぞ帰ってきてくれた…って、なんでここで泣く!?みたいなタイミングでオイオイ泣きだしちゃったりして、ほんとこの情緒どうにかしたい。そんな情緒をどうにかしながらも吉井が「キツかったら脱ぎゃいいじゃん 今度は何を着てみようか」でジャケット脱いで投げるところでピャーーーって雄叫びあげたりもしてたのでまさに病膏肓というやつですねこれは。

 

しかもそのあとのALRIGHTがまた素晴らしくて、あの周回花道を4人で囲むとこ!アニーの挑みかかるような目線、最高だった。そのあとのMCからのJAMがさああ、あのヒーセの表情…ううう…。あそこで「みんなに聴いてもらいたいけど、でもひとりひとりに歌いたい」って、最高のMCじゃないですか。魂の入ったJAMだったし、ほんと…いいバンド好きになったな私…(話が戻った)。

 

しかし4人が4人とも、むちゃくちゃデコラティブで派手で、お着替えしたら輪をかけて派手で、ステージの上ではあんなにオラついてて、かと思えばあのオープニングの卵のところに移動するときとか4人4様すぎて笑うし、ステージの上で交わされるアイコンタクトやボディタッチが絶妙に可愛らしいし、ほんとうに見ていて飽きない。

 

演出の過剰さのインパクトが強かったけど、でもこうして映像を見るとそのことよりも彼らが東京ドームを「自分のハコ」にしている様子がありありとわかる、なによりも最高にかっこいいライヴ映像でした。

 

とはいえー!それ以外のライヴのアレもアレですからね!?いつでもWELCOMEですからね!?そこんとこよろしくおねがいします!!!!