お似合いのわたしたち

the pillows OOPARTS TOUR@Zepp Nagoya

12月にダイヤモンドホールでもライブがあったんだけどそれはタイミングが合わず、というわけでツアーも終盤のZEPPに行って参りました。地方公演ラスト、あとは東京2カ所残すのみ!

・2階から見てたんだけど、もうパンパンの入りでした。やっぱり男の子多い気がする

・1曲目 DANCE WITH GOD。最後に叫ぶように歌うのがカッコイイ~~~

・2階席もYOUR ORDERあたりでもう殆ど全員立ってた気がする。この間のテナーとの対バンのときには終始座ってるひとが多かったけど、それは対バンだからなのかな~

・にしてもYOUR ORDERはいい。好きな道を選んで人生と呼べばいい

・Preference is free and deep,and a rule is not.

・kim deal、ライブで聴いてみたいと思っていたのでうれしかったーー

・しかし見れば見るほどpeeちゃんの格好良さにめろめろになる俺

・あんなに腰をグラインドさせながら弾くギタリストってどうですか、どうもこうもエロすぎて最高

・ピックをかざすように持って客に見せたりする仕草とかいちいちツボる

・新曲の前にMC。熱いね-、俺なんかTシャツ重ね着だからあついんだよ!客「脱げばー?」さわお「ブラが透けちゃうだろうが!」爆笑

・このあとも「今日のブラ何色~」とか声が飛んでた。「俺?俺のはねえ、結構カラフルよ♪」

・このあとスティッチのテーマソングのためにアロハを着るシンちゃん

・普通に似合いすぎる(笑)

・Rodeo star mate、すげー楽しい曲!シンちゃんのドラムすごい!

・それにしても、ライブっていろんなバンドのを見るたびにほんとにそれぞれ全然違うな、って思う

・例えばpillowsはギターチェンジがない(ベースもない)

・チューニングは曲間に自分たちで直すのだ

・当たり前だがチューニングしたやつをローディーに換えてもらったほうが断然早いし自分たちもラク、でもやらないんですね。それは彼らなりのこだわりだろう

・直しつつのMC(というか、直してからのMC)。地方公演最後ということで、ホテル住まいもこれで最後。で、その最後でよりによって起きなくてもいい時間にフロントに叩き起こされたさわおさん。なんじゃ!と思ったら「部屋の清掃は~」みたいな話で、ドアに「起こさないでください」の札下げてるだろお!っていう思いやこの睡眠をちゃんと取れるかどうかで声の調子に響くのに!って思いやもうこれじゃ寝れねぇ!って思いが寝不足と同時に一気に溢れて「あっっ、ちょっ・・・!まっ・・・!」みたいなわけのわからん声しか出なかった(笑)

・フロントの人は空気察して陳謝してくれたんだけど、あーもう寝れないこんな怒りを抱えたまま寝れない、どうしよう、何を聴いたらいちばん「ほわあ~」って空気になるだろうか

チャットモンチーだ!

・ヒラヒラと開いた秘密の扉サクサクと咲くないしょのつぼみ・・・ぐー。

・寝れました!(おめでとう!)

・ありがとうチャットモンチー!おかげで声、めっちゃ出る!(うおおおお!)

・ジョニー・ストロボすきーーーー

・ほんとに声良く出てたなああ

・LIFE SIZE LIFEの前にメンバー紹介。さわおさんのホテルネタを受けて淳さんもpeeちゃんもその話をちょっとふくらませてたのが面白かった

・武道館を終えて、もっともっと丁寧にやっていきたい、って意識がより生まれてきた、って言ってたかなあ

・「もうね、商業的な成功っていうのはもう充分だと思ってる。音楽的にはそりゃもっと「どうだ!」って曲をたくさん作りたい。だけど商業的な面ではさ、俺の人間性を考えたら今でももう売れすぎてるよ(笑)」

・「LIFE SIZE LIFE、等身大って意味。自分に似合うシャツを着て、お似合いの音楽をやって、そしてお似合いの君たちに出会った!俺は嬉しいよ」

・こんなこと言われて嬉しくないファンなんているだろうか(いやいない)

・この世の果てまでになるともう100パーpeeちゃんを凝視してしまう俺

・肘を高く上げてストロークするのがほんとめちゃカッコイイ

・そしてあの間奏の渾身のギターソロ 惚れる惚れます

・最後はNO SURRENDER!

・武道館のとき一緒に「のーされんだー!」って叫べなかったのでリベンジできてウレシス

・アンコールで「雨上がり」。そりゃやらないわけないと思ってましたけどやっぱり嬉しいです、名曲すぎてどうしたら

・アンコール終わってメンバーがはけたあとさわおさんだけ一人残って「今日良かった、楽しかったよ」「またみんながきっと気に入る曲を作ってくるから!」と言ってた

・LIFE SIZE LIFEのBGMをみんな大合唱、そして拍手でダブルアンコール

・とっとと帰れよ、と言いながら嬉しそうなさわおツンデレか!

・アンコールしなきゃよかった、みたいな曲とかどお?客「え~~」さ「じゃあ帰れば?僕たちいまからここでリハしますから(笑)」ツンデレか!(2回目)

・といいながらとびきりアッパーなNo substanceで〆!

繰り返しになるけど、ほんとにライブっていうのはバンドごとにこうも違うのかって思う。雰囲気も含めてそう思う。あのー、私が一番最初にエレカシのライブ見たときにね、驚いたのはアーティストのMCに話しかける人の多さだったんですよ。小声でツッこむとかじゃなくて、会話する感じの声を投げかける。会場が大きくなるにつれそういうものは雲散霧消していく傾向にあるけれど、ライブハウスだと距離感も近いし、そういうやりとりもまだ成立する余地がありますよね。

pillowsはこの名古屋の前に長野、その前に大阪でライブをやっていて、その大阪のときにその「MCに対するかけ声」でちょっと肝を冷やす場面があった、ということは知ってた(詳細についてはきちんと書いてくださっているファンの方のレポなどを見てください)。この名古屋でも微笑ましいやりとりになったものもあれば「今、なぜそれ」みたいなものもあった。でも多分ファンのみんなは大阪の経緯を知っていて、よりナーバスになってたんじゃないかと思う。わけのわからん呼び声をpeeちゃんがギターでかき消したときとかなんとなくほっとした空気が流れたし。

アーティストは客を選べない。ライブで叫ぶこと、それは自由だ。だけど自由は、他のひとの自由を尊重したうえでないと成り立たない。その時客に対して怒ったことを、さわおはとても気にしている風だった。怒ったことを気にしているというより、それをあしらえなかった自分を気にしていたのかもしれない。正しく怒るって、実はものすごく大変なことだ。怒られるより、怒る方が、その怒りが正当であればあるほど、きっと疲れる。

だからもう疲れたくない、そんな風に怒りたくない、と思うのなら、その答えは簡単で、相手にするのをやめればいいのだ。MCに対してどんな声が飛んでもガン無視する。相手にしない。そうすればそのうち浸透するだろう。そしてそんなことは、当然わかっているのだ、さわおも。だけどそうはしない。お互いの自由を尊重したうえで、お互いがお互いに反応し合う親密なライブが、そういう場所が、ちゃんと作れるはず、それをやりたいんだ、というこだわりが彼の中にあって、だからどんなに疲れても、自分のやり方を貫き通すことをやめないんだとおもう。

誤解のないように書いておくと、私は基本的にそういう客の声に反応してくれるよりも、ガン無視していただきたい、と思っている人間である。そういうライブのほうが自分の好みとしては合っている。だけど、ライブという場を創り上げる、そこでどういう世界観を提示するのか、その権限を持っているのはアーティストで、私じゃない。だからその王国に遊びに行くのなら、当然彼らの流儀を尊重する。山中さわおというひとはライブという場所に対して信じているものがあるのだ。それは彼らのライブを見るととてもよくわかる。より困難な方法かもしれないけれど、そうやって自分たちのライブを創り上げてきたthe pillowsというバンドは、掛け値なしに格好いい。そう思います。