そういうふうにできている

奥田民生ひとり股旅スペシャル@厳島神社、の、生中継に行ってきました!

ライブ生中継どんなものなんだろ、映像とか音声とかどれぐらいの安定感なのかなあとか思いつつも、しかし滅多にない機会でしかもこうして現地に行けないまでも近所でリアルタイムに楽しめるというのはありがたいし、そういう企画を後押しするためにもここはひとつ参加で!という感じだったんですけど、

いやー。

行ってよかったです。ほんと、いいもの見させて頂いてありがとうございますって感じでした。思った以上の満足感、幸福感。

前々日ぐらいから天気が気になりだして、土曜日の広島どうも雨っぽい…しかもかなり本降りっぽい…マジか…民生の晴れ男力もここまでか…とか思ったりしましたけど、結果最初から最後まで一滴たりとも降りゃしないっていう。脱帽するしかない。

厳島神社の高舞台に民生のステージが設置されていて、平舞台に客席があってぐるりと囲む感じでした。祓殿を背後にした民生の姿見てなんかその時点で感無量になったっつーか、このひとの神様に愛されている感じ、なんだろう、みたいなことを考えたりしたなあ。

2曲目のトリッパーが終わるまでまったく喋らなかったので、うっなんだかこっちも緊張するぜ…とか思ったけど、そのあとからはだんだん本調子でいつもの民生節炸裂でした。「神様の前だからめったなこともできないし」って言ったのすごくよかったなー。あと客席も多分緊張してたと思うけど、「いっつもだらけて見る癖になんだそんなにビシッとして!その君らの姿勢が俺を緊張させるんだよ!」ww

カバーでバラ色の日々をやったよっていうのは沖縄のひと股行った人の感想で見ていて、えーじゃあ厳島でもやってくれるかな、でも期待しすぎはよくない…とか思ってたんですけど、ひと股恒例のカバーを、ってことで「この人から楽屋にお花が来てます」「最近何かっちゃ贈ってくれるんですよ。ユニコーンのときも。なんでしょう…何らかの狙いを、アピールを感じる」声出さずに爆笑しました映画館の中で。この間の大阪公演のやつを川西さんが携帯サイトでUPしてくれてたけど(今日は赤でユニのは紫だった、どっちも吉井ちゃんぽくていい感じ)初日とか東京公演ならまだしも大阪楽日に花贈るってめずらかしいなとは思ったんだよねwwいやーそれは多分ね、ユニコーンの皆さんと(民生と)仲良くなりたいアピールだと思いますよ(決めつけ)、べつにユニコーンのボーカルを狙ってるわけじゃないと思いますよwwあとはお花係としての使命感かな!ってなんだそれ!

最初のワンフレーズ歌って、吉井がいつも「ビューティホー!」ってかますところで民生天を仰ぎ最初の1フレーズの余韻に浸ると、「…ありがとうございました!」つってそこでやめようとするじらしプレイ炸裂でした。おもわず「えー」つっちゃった。もちろんそこから先もやってくれたんですけどね!

譜割りとかアレンジしたりほとんどしてなくて、かなり忠実なカバーという感じだったんですけど、それでもまったく違うものになるよねえ。アコギ一本のバラ色っていうのもあるんだと思いますがやっぱりめちゃくちゃ力強い。あと曲の沸点というか、吉井は「それでも」から急に温度が上がる感じがありますが、民生は序盤から徐々にあげていく、いったん間奏でピークを迎えてそこからまた、というような。

しかしホントに息を詰めて見つめてしまったよ…!終わったあとどっと力が抜け申した。いやほんとにかたじけない。ありがとうでござる。

広島の曲をやらないとね、つって大先輩の曲を2曲続けて、最初は吉田拓郎さんだったので次は永ちゃんかなーとか思ってたらまさかの

♪ストレート ドキドキする 視線はまるで♪

レイザービームですか!?

いや広島出身ですけれども!

そして奥田民生46歳に萌え殺されかかる客席。「しゅんわりと突き刺すの」「ラブビーム♪」ちゅどーん!映画館が揺れたね。嘘だね。いやでもきっと厳島は揺れたね。

そのあと「これをやったらもう終わったも同然だ!」「大阪と沖縄で練習したんですけど、これだけはとっといたんですよ」こーのー、盛り上げ上手!

「家に帰れば」の前に「ひと股で選曲を考えるとき、大抵いつもやりたくなる曲」って言ってた。そこからひと股お馴染みのダードもすげえよかったです。このあたりもう声もなにもかも絶好調って感じだった。ひと股ではいつもトイレ休憩を入れているけど、今日は場所も場所なのでノンストップで、でも行きたかったら途中でも全然トイレ行ってくださいよ!でも海に落ちるなよ!とかwそれで以外と時間あるなあ、つってもう1曲カバーを、で始まったのが「歌うたいのバラッド」。えええもうバラ色だけで相当な頂き物した感じになってたのにこの上民生の歌うたいまでいいんですか…!

しかししみじみとよかったです。もちろん原曲が超弩級の名曲だし、それを民生が歌ってダメになるわけがないっていうね。基本的に原曲に忠実なカバーだったけど、声質の違いもあってこっちに投げてくるイメージが変わって聞こえたなあ。あのブレイクのところの圧倒的な声の伸び!これぞ奥田民生、という感じでした。歌うたいのあとで「…いっこ下なんで!怒られないと思います!」いやいや怒らないよせっちゃん喜ぶよきっと(っていうか絶対断り入れてるとおもうけど)「ひとつ心配なのは南高校先輩の吉田拓郎さんがどこかから聞きつけてなにしてくれとんじゃい的な…もみじ饅頭持っていきたいと思います」ww

「この間までユニコーンというコミックバンドのツアーをやっていて…」コミックバンド言うなwwというわけでそのコミックいやユニコーンの楽曲から「あやかりたい’65」。僕はすごく好きなんですけどねえ、これメンバーに人気ないからもうこれからユニコーンで聴けることもないとおもうよ!いいの聴いたね!だ、そうですw

あんまり新しいのをやってないから、ってことでOTRLから「ひとりカンタビレのテーマ」、そこからMANY、すばらしい日々、CUSTOMと畳みかけでした。すばらしい日々とCUSTOMのコンボとか鉄板すぎるし私にとって奥田民生の楽曲で好きなワンツーフィニッシュなわけでやーもう幸福だったな。途中までバタバタとマイクにすこし入っていた風の音もしなくなって、ロケーションも美しくて、民生の背中越しに見える大鳥居とかどれだけ絵になるんだよって感じだった。正直曲がどうとか以前にその雰囲気で「人間」あたりでもうから涙ぐみかけてた私だ。

もともと音楽含めあらゆる芸能には「奉納」のイメージがあるとおもうけれど、そういう目に見えないものの力、多くの人が信じてきた場所だけが持つ力みたいなものは映画館で見ていても感じたし、実際にあの場にいた方にはそれはそれは特別な経験だっただろうなあと思いました。

民生は作務衣に鹿の模様の手ぬぐいを頭に巻いたひと股スタイルだったけど、途中で客に「寒い?」と聞いたりしつつも「いやいや寒いのはそっちの準備不足!」と切り捨てたりされてましたが、ご自身は中にヒートテックをお召しだったそうでございますw

民生が眼前の海を見ながら、目の前を横切る客船に「すごい船がきてるよ!あれ何?」と話しかけたり、「今回のは海から見られる分には止めようがないのでフリーだったけど、さすがにそういう人はいませんね、広島はちゃんとしてるね!」と結局ご当地自慢だったり、民生せんせいのかわゆさにしゅんわり突き刺されまくりでしたよ!

途中何度も「雨が降らなくてよかった」「降ったら一時間でやめようと思ってた」と言っていたOTですが、最初のMCのときに言った「ね、降らないでしょう。そういうふうになってるんですよ」って言ったときのあのちょっと得意気な、でもはにかんだような顔!惚れるわもう!

中継のカメラの台数もすごかったですけど(バラ色のときの回廊を走り抜けながらのカメラワークGJ)(クレーンもあった)、映像も音も文句なしの中継体験でございました。スタッフワークと技術力に拍手!名古屋市内は2カ所会場があったけど、より人が少ないほう(そして家が近い方)に行ったのでもしやガラガラか!とか思ったけど普通に6割ぐらい入ってた。みんな基本静かに、でもときおり笑い声や拍手もあったりしていい雰囲気でした。

そしてどうやらこのライブがNHKBSで放送される予定とのことなのでそれを楽しみに待ちたいと思いまっす!DVDも出るのかな、出るよね!出るよね!