30/47 長崎市公会堂 「JAM」

最初に書いておきますけれど、今日はおセンチメートル全開です。

この企画が発表になったとき、私がまず思ったことは、47都道府県から1曲ずつということは長崎のライブからなにかしら選ばれることになるんだなってことで、選ばれるとしたらホールではほかであまりやってないFOXYだったりするのかななんてことを考えていました。JAMとは、予想外だった。

このblogで何度も何度も何度も書いているように、私にとってこのパンチの長崎のライブは本当に忘れがたい、思い出のライブとしてあげるなら必ず3本の指に入るだろうというような1本でした。この日のライブが特別すごかった、ということではなくて、このものすごいパワーを113本という長いツアーの中で淡々と放出し続けるその底力に私は完全にしてやられてしまった。

私が書いた昔のライブレポによれば、この日の吉井は黒地に赤い蝶の模様のシャツだったようです。

思い出の長崎のライブで、これまた私にとってはやっぱり永劫につきまとう運命の曲であるJAMがきて、あーなんか、おセンチの花を咲かさずにはいられないの、これはもはや。

いつものハイハットからではなくて鍵盤始まりのこのJAMはパンチのホールツアーで披露されたアレンジでした。アウトロにはもう一度「暗い部屋でひとり」のAメロが静かに繰り返されて終わるこのアレンジは、このホールツアーっきり聴けなくなってしまったけれど、今でも私がいちばん好きな「JAM」のアレンジです。

静かなようで、でもどこかに爆発寸前の力を秘めていて、あの「なんにも」売ってない、と叫ぶ吉井の声に、胸打たれずにはいられない。