Kazuya Yoshii Beginning & The End@日本武道館に行ってきたのよ

いやもう、今その話!?と思われるのは百も承知なのですが、でもいちおうここは自分のためのものなので、すくなくとも行った記録としては残しておきたいの介。

 

しかし、実際今回のツアーのセットリストがファンからのアンケートに依ってるというのは周知としても、結局最終的な順位は教えてもらえないのだろうか?(私が見る限り中間発表の順位しか見つけられなかった。どこかにUPされてるのなら教えてほしい!)大阪で、上位の曲を逆順でやろうかとも思ったけど、あまりにつまらないセットリストになるのでやめた、と吉井が言っていたところを見ると、上位に入らずとも選ばれた楽曲もあるのではと推察するのですが。そういえば、大阪の時には(上位に入る曲は)カップリングが多い、とも言っていて、それはまあ、わかる、とも思ったり。

 

ちなみに私はこの投票を締め切り15分前に送ったのですが、私が投票した1曲というのが「魔法使いジェニー」だったのです!いやもうこんなこと言うのもあれですけど、絶対やってくれないだろうと思っていた!上位に入るわけないとも思っていたし…(オイオイ)だって、宇宙一周の時にやって以来ずーっとセトリに入らなかったじゃないですか。もう忘れられてるもんだと思ってましたよ。私はこのジェニーがすっごい好きなんですけど、投票したときのコメントに「吉井さんのライブには絶対こういうパーティーチューンが必要!」って書いたんですよね。突き上げるパワーだけで持っていくような楽曲。でも実際、吉井さんもやってみたら楽しかったんじゃないかと思うんだけど…どう?大阪の時もジェニーのあとで「やっと緊張がほぐれてきたw」つってたし、武道館もジェニー、MUSIC、点描、スタライの吉井お得意ぶち上げ祭りのボルテージとしていい起爆剤だったんじゃないかと思う!の!(必死か)

 

このアンケートによる上位曲を中心にセトリを組む、ということ自体賛否両論があったと思いますが、私としては大阪での感想で書いたとおり、アンケートという不作為が入ることの面白さを感じられたところがよかったですし、それは武道館で見ても変わりませんでした。まあでも、大阪のときはライブハウスということもあってソロの最初のツアーのことをものすごく思い出したけど、武道館ではその色合いは薄かったかな。

 

そうそう、大阪でのことを少し付け足しておくと、欲望のときにとんでもなく歌詞がすっ飛んで、やり直したんだよね…あれはひどかった(笑)あと点描のときにタンバリンをまさにドヤ感満載でオラオラと突きだしてみせるところちょう笑いました。客もタンバリン見せつけられて「きゃー!」言うてるし。このアーティストと客の阿吽の呼吸よ!

 

武道館では北東/北西/北の1階部分をカーテンで覆っていて、これは絶対映像映すんだよね!そうでないと費用対効果が!と開演前からブチ上がっていたわたしです。あれはちょっとヒキで見た方がキレイだったろうなー。照明といえば朝日楼のときの赤いサスで取り囲まれるやつがかなりお気に入り。置屋の格子みたいで、歌詞にも合ってるし、あの歌を歌う時の吉井の雰囲気ともすごく合っている。

 

途中のMCで、去年はカバーを中心に武道館でやったけど、これがまあ評判わるいわるい!とか言い出してすげー笑いました。カバーをお金もうけのためだとかいうやついるけど、なんもわかってない、あれほとんど自腹です!あったまきたので宣言するけど俺はもうずーっとカバーを作り続けます、ってここで「作らない」とか言い出さないのが吉井よなあ!基本負けず嫌いつーか、こなくそ魂あるひとだよね、うふふふ。でもカバーばっかり評判良くてそればっかり求められるよりいいじゃないの、カバーばっかり求められたら求められたでへそ曲げるくせにーなどと思ったとか思わないとか。

 

今回、いつものツアーのセトリと違ってアンコールがアンコールじゃないというか、アンコールと言うよりほとんど第2部って感じでしたね。大阪で見た時、だいたいいっつもアンコールって3曲ぐらいだよなーと思ってたので、黒馬のあとにノーパンがきて「…ノーパン最後じゃないよね!?」ってめっちゃびびりました。アンコール最初のトブヨウニ、スイキャンあたりはジュリアンありきのアレンジという感じで新鮮だったなあ。

 

ラスト2曲が血潮、MY FOOLISH HEART。これがアンケートのワンツーだったそうです(大阪ではその話もしたけど、武道館のとき順位まで言ったっけ?記憶薄)。血潮はともかく、MY FOOLISH HEARTが1位になったのはきっと吉井さんも意外だったんじゃないかと思いますし、もしこういうアンケートというものがなかったら、この位置でこの曲をやることは絶対になかっただろうと思う。私が感じた面白さはまさにそこでした。とはいえ、ベストアルバムを発売する時のustでも、この曲は東の大関でファンに選ばれており、人気の高い曲ではあったのだ。その時吉井は「あんな心折れた男の歌を?」と不思議がっていたが、まさに「だからこそ」ファンの人気が高く、こうしてアンケートで1位を取るということにもなったんじゃないかと思う。そういえば、血潮にもMY FOOLISH HEARTにも「怯える」という単語が入っている。さよならいつも怯えていた私。怯えるなMY FOOLISH HEART。この歌を最初に武道館で歌っていたときの吉井は、これを自分に言い聞かせていたけれど、でもこの日ステージにいたのは自分に怯えるなと言い聞かせていた吉井和哉ではもはやないのだった。そう思うと、なんつーか、ファンの業の深さというかね、そういうことに思いを馳せないではいられない。

 

ところでMY FOOLISH HEARTではハムレットの有名な台詞が引用されているけれど、実際あの台詞は「生か死か」というような単純な二元論の話ではなく、重要なのはそのあとの台詞にかかっている。このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。どちらが立派な生き方なのか…このまま心のうちに暴虐な運命の矢弾をじっと耐えしのぶことか、それとも…?

 

このあとに起こることを知ったうえでの後出しの発言であることを重々承知のうえで、ロビンソンから吉井和哉になる、そのツアータイトルでもあったMY FOOLISH HEARTを最後の曲に、そしてBeginning & The Endというツアータイトルを考えると、やっぱり名は体を表すじゃないけど、名をつけるってほんとよくよく注意しなきゃいけんよ、なーんて。

 

来年も12月28日はここに戻ってくる、と早々に宣言し、来年は火曜日なの?え?水曜日?どっちにしても平日だよね?何曜日でもいいから来てーって言ったの、すっごいかわいかったし、行くよーって大きな声で答えた私である。かわいいこというなあ、なんてデレデレしてしまったけど、しかしこういう事態になると、12月28日はどっちなの、バンドなのソロなの、セクシーなのキュートなの、といろいろ色めきたってしまいますね。でもどっちにしても行きますとも。私は12月28日に吉井和哉というひとが武道館に立っているということ自体が嬉しいので。ほんとうにそのことが、今までの私を支えてくれたといっても過言ではないので。なので、早々にこの約束をくれたことに、ほんと感謝したいです。