1/12放送のABCラジオ「よなよな…」緊急特番180分イエローモンキー大特集が素晴らしかった件

ツイッターでイエローモンキーの公式アカウントがナタリーの記事(こちら)をRTしててこの番組のことを知ったんだと記憶しているけど、発表から間もないこのタイミングでもう特集やってくれるのかー、とすごく気軽に聴き始めたこの番組がほんとうにもう素晴らしかった、イエローモンキーファンとしてこれはもうぜひとも特筆しておきたい、もっといえばこの先いろいろ特集とか取材とか組まれたりするんだろうけどこのクオリティを超えるのは並大抵のことではない(すくなくともヲタ目線的には)、というほどに素晴らしかったので私お得意のすごいすごい好き好きエントリを書いてみるの巻。 まず何はともあれこの日にかかった放送曲をご覧頂きたい!(公式サイトから引用)

LOVERS ON BACKSTREET / THE YELLOW MONKEY

夢の途中 / 吉井和哉

Love Communication / THE YELLOW MONKEY

ゴージャス / THE YELLOW MONKEY

I Love You Baby / THE YELLOW MONKEY

空の青と本当の気持ち / THE YELLOW MONKEY

NAI / THE YELLOW MONKEY

MY WINDING ROADTHE YELLOW MONKEY

Suck Of Life-Original Version- / THE YELLOW MONKEY

真珠色の革命時代-Live Version- / THE YELLOW MONKEY

SO YOUNG / THE YELLOW MONKEY

SLEEPLESS IMAGINATION / THE YELLOW MONKEY

JAM-Live Version- / THE YELLOW MONKEY

こういう番組をやることについて許可はもらってるけど見切り発車です、ノープランです、決まっているのはただ昨年吉井とヒーセとエマ(アニーにももちろんオファーを出したがスケジュールの都合合わず)がこの番組にそれぞれ昨年来てくれた時に、「アホのふりして」(ご本人談)バンドのことをぶっこんだ、そのときの音源をしがんでしがんでしがみまくることぐらいです、と冒頭で仰っていたのだが、いやほんとにノープラン?なわけない!と思ってしまうほどのこの楽曲センスのよさ!ちなみに「しがむ」とは簡単に言うと「味なくなるまで噛みしめる」ぐらいの意味です。 最初にLOVERSを流すときに、「インディーズからまず1曲」「このジャケットかっこいいよね」「リアルタイムで追いかけてたお姉様方にもこれで『なかなかやるわね』とおゆるしをいただきたい」と言っていたのも最高だったし、今回の再集結発表について各所にカマをかけてみたけど誰も口を割らなかった!とか、TYMSプロジェクトについて公式サイトに書かれてるテキストを「渋谷さんが書いたんかな、山崎さんかな」「違うと思います、あの人らが書いたらもうちょっと暑苦しい」とか、昔のJAPANについて、「この休止発表のときなんかさあ、『さらば20世紀 ザ・イエローモンキー活動休止の真相』って表紙書いてるのこれだけよ!?こういうのがいいんだよ、いいアーティストをひとつかふたつどーん!と取り上げてくれるのがさあ。今もうなんかわけわかんない」とかなりのおディスり発言をかましてくださったりだとか、「4人揃ってきてくれはらへんかなあ」「無理やと思います、業界内ピラミッドってありますから。うちなんか底辺の底辺ですよ」「まず南森町fm802)でしょ、扇町(関テレ)でしょ。ご飯のついででいいんですけどねえ、5分、5分で。我々その5分で相当しがめますから」「(ABCラジオのある)福島はmeetsのご飯特集でも何回も取り上げられてるし…」「パンニャのカレーでもぜんぜんケータリングできますから」とか、もう最初っからゲラゲラ笑いっぱなし!

 

でも、かける楽曲のセンスももちろんだけど、パーソナリティのおふたりがほんとうにこのバンドが好きで、好きなだけじゃなくてその好きが血肉になってるっていうのが会話の端々から伝わってきて、聞いててこんなに楽しく、ヲタ的にまったくストレスのないラジオなんてあんのか!と思いましたもん。これ、ラブコミもライブバージョンで流してくださってるからね。ゴージャスやI Love You Babyのいいようもないかっこよさ、NAI(ラブショーじゃなくてNAIを流すところがもう絶賛)にこめられたバンドの空気、SO YOUNGのあと間髪入れずにSLEEPLESSを流しちゃう絶妙のセンス…!! 去年メンバーそれぞれがソロ活動の一環で出演してくれたときにバンドについてぶっこんでるのホントにすごいんですけど、吉井が「もっとじいさんになって、シルバーモンキー(汁モン)やったらどうだろうね」とか、このバンドの話をぶっこんでるときのスタッフさんの反応とか、エマがあのたどたどしい喋りながらふっつーのトーンで再結成について答えてるのをつかまえて「エマさんいちばんうそつきやん!」と喜んでみたりして(でもそのあとにちゃんと、このインタビューの時にはリハやってるはずとかぼくらの妄想ですからね、ってちゃんと言ってくれてる)、あげくエマのとこだけもっかいおかわりしたりして、その反応もなんというか、私たちと同じ目線で今回のことを、この再集結そのものを「味なくなるまで噛みしめ」ようとしてる感じがして、それがすっごくうれしかったんだよなあ。

 

それで、放送のあとでパーソナリティのおふたりについてぽちぽちぐぐってみて、ちょっとぎゃっ!ってなったことがあったんですけど、あっちなみにお名前は原偉大さんと鈴木淳史さんとおっしゃいます、原偉大さんは番組の中でもちょこっと話が出ましたが以前又吉さんとコンビを組んでいた方で、それもへえー!だったんですが、鈴木淳史さん、ってどこかでこの字面…と思ってたんですよ。で、検索して、思い出しました。このblogの方だった。さいきんあまり更新してくださってないが、このblogで09年に吉井さんのアルバム発売時に書かれたエントリがあって、それがすっごく好きだったんです。見て、このエントリにはてなスターつけてるの、これわたしです。特にこの部分、何度読んでもぐっとくる。

あの時代にミリオンを経験したバンド畑の人間、ミリオンを経験しようともがいたバンド畑の人間…彼らのタフさは今の時代にはないし、今の時代だからこそ忘れてはいけないのではないだろうか。 平熱を保っているようであり得ない爆発力が、彼らにはあった。 どれだけ馬鹿にされようと90年代の表現を伝える大切さを失いたくない。 それにしても吉井さんのフォトジェニックは素晴らしい。

そうかあ…そうかあーーーーー!!!!そうだよな、こういう人がやってくれてる番組なんだものなああ、好きになっちゃうに決まってるよなー!!!って私が思ったとしてもむべなるかな。 最後の1曲はJAMで、曲を流したあと、かなりの尺をとってこのJAMにまつわるいろんなことを、「外国で飛行機が落ちました」から始まる詩の一節が誤解を受けやすいこと、吉井和哉がこの曲を誰を思って書いたか、そして中原さんとJAMにまつわるエピソードをかなり詳細に話して下さっていた。もちろん熱心なファンなら知っていることだし、COMPLETE BURNに収められたテキストにもそれは書かれている。けれど、こうしたラジオで、あれだけの時間を割いてこの話をしてくれたことには、正直胸が熱くなった。 でもって、エンディングはこれしかない、という悲しきASIAN BOYをバックに、読み切れなかったリクエストのラジオネームをまるでエンドロールのように読み上げて下さっていた。んもう、ファン心をわかりすぎてるなんてもんじゃない!!!ひとりのTHE YELLOW MONKEYファンとして、再集結後の4人が業界ピラミッドをうっちゃって、この「よなよな」にがっつりゲスト出演して、パンニャのカレーをケータリングしてもらって、ワイワイ語りまくるっていうこの夢よ!叶え!という気持ちでいっぱいです!