もうひとつのROCK IN JAPAN FES.2000

ひたちなかのフェスから帰ってきて、洗濯物出してかばん洗って、とりあえず一寝入りして、夜中にネットに繋いで、たまってたメール読んで。

で、それから・・読んじゃったんだな、RIJFのオフィシャルBBS。

まーあたしも成長ないっつーか懲りてないっつーか(笑)

フジの時でわかってるだろ!?というツッコミを自分でひゃっぺんも入れちゃったんだけど、でもさーー、自分ではモンキー良かった!と思っていたのでそういう意見が書いてあるかもーなんていう乙女心だったのさ。乙女かどうかはおいといて。ま、甘かったんだが(爆)

そこで見たのは「この道は~いつか来た~み~ち~」ぐらいのイキオイで。アカシヤの花も咲くっつーの。←古すぎ

マイナス意見ばかりを要約するとこんな感じ?

イエモンスピッツ、民生ファンうざい 場所取りしやがってむかつくんだよ」

「ミーハーファンは帰れ」「ROCKとJ-ROCKはわけろ」

「ロックのノリもわかってねーやつがくんじゃねー」

「サンダルで来る人どういう神経?」「このフェスは大失敗」

極めつけ「中止になったのがナカカズじゃなくてイエモンだったら絶対暴動おきてたよ」

あたしら、いったいどんなファンだと思われてるんでしょう?自分でコワなってきたわ(笑)

ちなみにプラス意見の要約はこのちょうど真逆って感じでしょうか。

もちろん、中にはホント良いこと言うなぁという書き込みもあり。

音が流れたこと、入場の際の混乱、こうした方がもっと良かった等々。

あたしはステージ間際まで近寄ってもいないのでその存在すら知らなかったモッシュピットってヤツもここまで多数の意見が集中するって事は何かしら改善の余地が大ありだったって事だと思うし。

そんでもって迷惑な、明らかに空気を読んでいない行動をしたファンがいて、それがモンキーやはたまた民生やスピッツのファンに多かったことも事実だろう。

しかしそれを割り引いてもそれはお前言い過ぎだろ!って書き込みが殺到していたのも事実。そして、そういうヤツに限ってメアド入れてねーんだよ!正面切って喧嘩受けれねーんなら最初から売るな!と言いたい。

だけど、それでもフジロックの時よりは全然辛くなかった。

それはまず、それでもそのBBSに「ファンじゃなかったけどイエモン良かったぜ」という書き込みが少なからずあった(と思った、目を皿のようにして読んでたせいもあったかもしれないけど)こと。

これはマジ、めちゃ嬉しい。キスしたいぐらいだ。いらんか。そうか。

もうひとつは何より「自分が行った」フェスだからと思う。

私は、フジには行かなかった。だから、自分の中の「フジロック」ってものがなかった。

だから、入ってくる情報に左右されまくった。弱いことに。

でも今回は、どんな事で叩かれても、「そうじゃない」フェスも確かにあったことを自分が知っている。それはやっぱ、でかい。

激しい内容を、激しい言葉で、叩きつけると確かにスーッとする。

なんか自分がたいしたことした気分になる。それはわかる。あたしにだってそういう面は少なからずあるだろう。

でもそれは批評とか表現とかいわれるモンじゃないのだ。

それは単なる「表出」だ。書いている己が気持ちいいだけの行為だ。

結局、それがわかっているかどうかって事だという気もするなぁ。

それにしても、フジで傷ついたモンキーファンは今回、相当気を使っていたと思う。

「またモンキーファンが・・・」とか言われちゃうのかなぁと思ってブルーになったり。

でもさ、あのとき、歯に衣着せずモンキーを叩いてた人はさ、こんな風に3年たってもそのことを気に病んでいる人がいるって思ったことあるのかな?自分の言葉が付けた傷がまだ治ってないかもって考えたことあるのかな。

やっぱネットってコワイ。言葉はコワイ。刃物だよな。

話は変わるがこのフェス、ロッキンオン的には大丈夫なんだろうか。なんか悲壮感漂ってきて心配になってきましたわ。天幕が破れたとき、イントレを素で登って何とかしようとしてた人がいたけど、ハッキリ言って、あれが一番こわかった。落ちんかったのは、単なるラッキーやで。

アーティストが怪我しても観客が怪我しても困るけど、スタッフが怪我してもあかんやろ。なんにしろ自己犠牲の上に成り立つフェスはいいフェスじゃないと思うのだす。

スタッフも含めて、みんな幸せになれるフェスがいつか出来るといいッスね。

奇跡起こすみたいに難しいかもしれないけどね。

6年後に参加して、本当に大きいフェスになったなあ・・・と実感しました。

この時は、今のような「フェスブーム」が来るなんて到底考えられなかった。

JAPANのBBSも悲愴だったし、JAPAN自身も悲愴感(この苦しみを乗り越えて僕らは行く!みたいなテンション)満載だったし、まさかそれがこんなに大きくなるなんてね。

2000.08.13