楽園

11thシングル。

TriadからFUNHOUSEへの移籍後のリリース第1弾。 イエローモンキーというバンドのカラーが非常によく出ていて、好きなシングルです。 明るいだけではないし、暗いだけでもない。PVの独特の雰囲気も良かった。

この頃から急速に露出が増えだし、歌番組にもたくさん出ていた。中でも、HEY!×3でのワンピース姿には度肝を抜かれたもんです。いっやあエロかった。マイクスタンドに小さなぬいぐるみをつけていて、「猫も連れていこう」でそのぬいぐるみを指したりするパフォーマンスも懐かしい。

そして私にとっては、自分をイエローモンキーのライブというものに足を運ばせるきっかけとなった、思い出の曲でもある。 とは言っても、私がこの曲を聴きたくてライブに行こうと思った、というのではない。この曲が好きだったのは、私の姉なのだ。私が家の中でしょっちゅう「イエローモンキー」という単語を口にするようになった頃、ある日彼女が「楽園」っていう曲はいいよね、と話に乗ってきたのである。そしてこういった。「今度のライブの告知がこの前新聞に載ってたよ。いつだったかなあ」。 私はその記事を古新聞の中から探し出し、優先予約の案内がそこにあることを知った。告知を出したのはプロモーターのソーゴー大阪で、希望日と枚数を書いて現金書留で送る、というスタイルだった。昔、チェッカーズの時もこうやって申し込んでいたなあと思いながら、私はその広告通りにチケットを申し込んだ。そして、FIX THE SICKS 大阪城ホールのチケットを手にすることになったのだ。

「楽園」が私の姉のアンテナにひっかからず、そのライブの告知を知らないままだったら、私の初ライブ参加は、もっと遅れたかもしれない。もともと舞台好きで、そういうものに足を運ぶ、ということへの抵抗感がゼロだったから、遅かれ早かれライブには行ったと思うが、だが、イエローモンキー、好きかも、という状態で真っ先に「ライブ」というものに飛び込むことが出来たのは、この曲と、そして我が姉のおかげである。 DVDではRED TAPEとspring tourに収録されています。

ボリュームを上げて命の鼓動が 動脈のハイウェイを静かに駆け抜けていく