Living Time

39108収録。

これを書いている現時点で、ソロになってからの吉井和哉のベストライヴを選べと言われたら、2006年のRIJFは名前を挙げてしまうライブのひとつだ。あの覚醒した感じ、これだ、これだったのだと体中の細胞が騒ぎ出す感覚は、そのフェスでのアクトに過剰な期待をしていなかったということを差し引いても、圧倒的と言わずにはおれないものだった。おそらく本人にとっても転機のひとつだったのではないだろうか。

その中で2曲目に演奏されたこのLIVING TIMEは、映像にこそ残っていないが、とにかく久々に「失神するほどかっこいい吉井和哉」で埋め尽くされていて、久しぶりに見るそのネクタイを左手でかるく緩めながら、ステージの上手でニコリともしないで客を煽ったあの表情は、まったくもって悶絶死しなかったのが今でも不思議、というぐらい、鮮明に記憶に残っている。 こういうカットアウトする曲ではほぼ間違いなく最後に「いい顔」をしているので、ライブでは凝視してしまうし、DVDなどでその表情が押さえられていないと、暴動を起こしそうになります(笑)

この手でよかったらいつだって掴まれ 今日も君のことを愛しているよ