吉井善哉 ZEPP NAGOYAレポート&セットリスト

モバイル限定ライブ初のツアー!吉井善哉!吉井くん大阪で夫婦善哉食べればよかったのに!(どうでもいい)ツアーも半ばを過ぎた名古屋に行ってきましたイェイイェイ。今回私にしては珍しくひとつのことを決意していた、それは

物販に並ぶ

ということである(ズコー)。いや、わたし、並ぶの苦手なんですマジで、だから人がいなくてすぐ買えるんだったら欲しいけどぉ、みたいなものだとあっさり諦めがちなんですよ、でも今回はどうしても欲しいモノがあった!それはなにかと尋ねたら、はいバゲージタグです。ええ!もう!どうしても!色はべつにどうでもいい!なぜなら中身が欲しかったからだ!基本的に物欲はそれほどないが、こと「紙モノ」に対する私の執着ハンパない!中身が吉井の名刺のデザインと知ってからというもの物欲に火が点きっぱなしであった。つーわけで3時半ぐらいから並んでいたでしょうか。モバイル見ていたらちょうど吉井が鰻食ってて、そこをZEPPの駐車場からお迎えらしきバンが出て行ったりしてあっもうすぐ来るのかなーみたいな、期せずしてぷち入り待ち。物販はおかげさまでサクサクっと買えて、バゲージのみならず折角だしということでぜんざいも買いますた。まだ食べてないけど!

しかし今回の客入れは時間かかったなー!先頭が何時ぐらいに入り出したのかわからないけど、3分の1入ったあたりでもう18時40分ぐらいになってたもんね…でもってあのおサイフケータイでの入場、ほんと無駄に緊張する!チケットweb松竹みたいな、当日発券機とか設置してくれればいいのに、とか我が儘言ってすいません。中に入ってからもちろんただひたすら待つしかないんだけど、2階がまだがらーんとしていて、こりゃ開演は押すなーと思いました。実際何分ぐらい押したのかな?20分は軽く越えてたような気がするんだけど。

以下、曲バレありますので回避ちゅうのかたはお気をつけて!

そういえばSEでoasisのシャンペン・スーパーノヴァがかかってたな。

ネタバレどんと来いでもうセトリとかもがっつり見てたので最初になにが来るかはわかってるんだけど、それでも客電落ちてメンバー登場、そしてあの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のお馴染みのメロに乗せてサングラスかけた吉井が登場した瞬間に爆笑しつつ同時に格好良さに悶絶しつつ。なんだろうねこの人のベクトルの自由自在さ加減は。歌詞もいろいろ変えてたんだけど覚えてるのは「バーニーの男を取ったんだって?」後ろの子が思わず「バーニーの・・・男・・・?」カオス。ほんとに覚えてないのかわざとなのかわかんないぐらいあからさまに足下の歌詞カードを確認したりしてましたね。

しかし、「あんた、あの子のなんなのさ」のどや顔ぶりったら!2回目は「あんた、あの子のなんなん?」とこれまた中途半端な大阪弁乙。しかししかし、この曲の眼目はなんといっても途中で飛んでくるタンバリン!そしてそれを華麗にキャッチして華麗なるタンバリン捌きを見せる吉井!ほんとこのタンバリンプレイにのっけからぎょうええええって感じでした。マジ吉井ちゃんのタンバリンとかいつぶりなんだよ!

そして、例の口角あげにやり笑いと共に「あんた、新曲聴きたいかい?」うおおお!

ということで新曲の「アシッドウーマン」。想像していたよりも重めな感じの音だったなー!アウトロのギターがめちゃくちゃかっこいい、あそこからもう一回展開するのかと思ったぐらい。新曲だけどきっちりオーディエンスが乗っかっていける曲でした。間髪入れずに「欲望」!この曲の着火力というか、フロアを踊らせる力ゆるぎない!

最初のMC。「今日はみなさんもご存知の通りウナギの心臓食べてきたので、もうすごいです、見えてないかもしれないけどこれ床から2センチぐらい浮いてます!」地に足着いてないってことじゃんという冷静なツッコミ不要ですからして!

4曲目はヘヴンリー。宇宙一周でもやっていたけど、やー今回のが断然よかった。今まで平面だったのが3Dになったぐらいの質感の違い。赤い照明のなかでスポットが交錯する照明が印象的だったなあ。この曲で黒のフライングVを持っていたので、もちろん次は「ウォーキングマン」。最初のギターの音がしびれる!それにしてもウォーキングマンのときの吉井のエロさたるやだよね~。お得意のアヒル口炸裂なのはもちろんだけど、ギターをかき鳴らしながらその手の動きとは反比例するかのように虚空の一点を見つめてたりするのがまた余計にエロい・・・。間奏のところで何度もあえぎ声が入って、最後にはマイクを通さずに「べいべー!」と叫んでた。そうそう、確かこの曲だったと思うのだけど、佳史さんが立ち上がってシンバルを割れんばかりの勢いでぶったたいていたのがめちゃくちゃ格好良かったんだよなあ。

そしてそして、まさかの黒フライングV持ったままのあいうぉんちゅ!何!これ!新しい!しかし何かトラブルだったのか、それともそういう予定だったのか、途中でローディーを呼んでギターを外してました。またそういうプロならではの抑制された仕草、みたいなのが三度の飯より大好きな私としては、その時の吉井の顔がめちゃめちゃカッコヨスでひえーんエロ顔もいいけど冷静フェイスも最高!とかわけのわからないことを思いをり。例のお手をとってサービス、のところだったと思うけど、上手に行って「I WANT YOU…」とウィスパーボイスが出たんですが、そのままめちゃくちゃセクシーな声で

「なごや~(はあと)」

ってこれ伝わってなーい!1ミリも伝わってなーーーい!腰砕けものの声だったんだよマジで!(むなしい叫び)

高音のとぅなーいもあえて高音でなくシャウト系だったなあ、それがまたパワフルでよかったんだけれども、曲の最後のところで吉井がやおら手でピストルの形を作り、最後の「I NEED YOU」でばきゅーん。

ばきゅーん。(私の心臓に当たった音)

…吉井のこの動きってあたす100パーの確率でしてやられるんだわあああああもう昇天するううううう(地上に帰れ)。

これからカバーが続きます、というMCをしたあとに間髪入れず「あっ次はカバーじゃなかった(てへ)」。くっかわいいな(処置なし)。

次にやる曲は39108に入れる予定だったけどいろいろあって漏れてしまって、それで以前携帯サイトとは別にFCをやっていて、それを散会?っていうんですかね、するときにお詫びとして、お詫びじゃないか、お礼にくばったCDの中に収録されていた曲です。なかなかいい曲なのでこの機会にやってみようかなと。曲はもちろん「ギターを買いに」。WEEKENDERをシングルで切る予定だった(そういうニュースソースありましたよね)けどそれが流れて、この曲は確かそのカップリングの予定だったと記憶。でもほんとカップリング名曲多いもんね吉井さん。もちろん聞くのはFC限定でのSOUP以来なんだけど、わざとリズムを元の譜割りに合わせず歌う箇所がたくさんあった気がします。「嫌いにもなれなくって」のあたりとか。シャウトするような感じで歌ってた「なつかしいことがきらいになった」のところの力の入り具合もすごかったなあ。そうそう、ストラト欲しいから、っていう歌詞なのにテレキャス持ってるなって思ってたら「テレキャス欲しいから」に歌詞を変えていましたね。あれキースモデルかな?

引き続きカバータイム、「僕の大親友のひとりの曲をカバーします、僕がその昔500円で歌詞を書かせてもらった曲です、みんなも自分にとって大事な友達のこととか思い浮かべて聴いてください」。

この曲についてはもう何度もこのblogでも書いてきたけれど、「ならず者アイムソーリー」を巡るシチュエーションそのものがもう私の心をとらえて離さないものがあるのだった。世界一の500円の歌、よくもまあこんな曲を書き、そして詞を書いてくれたものだよ、吉井もヒーセも。お互いへの愛と敬意がこれ以上ないほどに感じられる、そしてそれと同じだけの寂しさも。「あの頃はあのままで あの頃はあのままで」。せつない、けれどそれだけじゃない。本当に掛け値なしの名曲。

俺の命の恩人の歌をカバーするぜ!とくればこれしかない、ZIGGY STARDUST。静岡ぶりですかね、吉井さんのジギーを聞くのは。でも何度見てもジギーを歌う吉井を見るのはいい。最後の、Ziggy played guitarと歌いながら両手を広げる吉井の姿は本当に最高だ。

カバータイムに続いて始まったのが「MUDDY WATER!」きったーー!わたしがソロ曲の中でも偏愛するMUDDY!!佳史さんのドラムとMUDDYって相性いいよね、っていうかドラムが佳史さんになってからしょっちゅうMUDDYやってくれてる気がする!気のせいかも!(どっちやねん)

どれがおれのはか、のあとの恒例のいたずらタイムは、まずおもむろに下手に行ってバーニーさんの頭に王冠をかぶせてご満悦(似合う。そしてバーニーさんもちゃんとポーズをとってくれるやさしさライセンス)。そのあと吉井が「ポン、ポンポポン」とあの曲のイントロを口ずさみはじめる。佳史さん、俺?と袖に何度か確認し、ドラムセットから降りておもむろにステージ中央へ。後ろをむいてそっとサングラスをかけ振り向くとあ~ら不思議、そこには井上陽水さん(に似てるような似てないような人)が!「♪誰も知らない夜明けが明けたとき~」似てる~~~!オーディエンス大喜び。ところどころで「お元気ですか~?」サビ前には「さあ皆さんご一緒に!」いったいなんの時間だこれは。結局1番を全部きもちよ~く歌いきると、慌てて踵を返しドタバタとドラムセットに。スティックを掴んだ瞬間「ば!」

しかし佳史さんの陽水に夢中になっていたため、すっかり忘れさられていたのだが、ふと吉井が振り返るとまだバーニーは王冠をかぶったままなのである(当然です)。思わず笑って歌えなくなる吉井。挙げ句「取れ!」ってYOUがかぶせはったんですやん~~!

ちなみにこの王冠、あとのMCで「東急ハンズで買ってきてもらった」という話があったんですが、物販に並んでいるときにスタッフとおぼしきわっかい男の子がチャリンコで東急ハンズの紙袋持ってバックステージの方に入っていって、さてはなにか機材の部品か?いやでもだったら電気屋だろ、もしかしてまたしょうもない小道具だったりして、と思ったら案の定っていう(笑)

MCでモバイルサイトの話。今日はねえ~俺大変だったんだから!喫茶店行って~、レコード屋行って~、鰻食べたんだから~、みたいな話ここだったっけなあ。客席から「(喫茶店って)コメダ?」みたいな声が飛んだんだけど吉井は聞き取れなかったのかスルーしたのか、みんながいちいち「えー」とか反応したせいか「あれ?みんな携帯会員なんじゃないのっ?」とスネてみせる吉井。いやだってみんな物販並んだりなんだりあるだろうよ・・・(笑)でたぶん一番前の子が「(モバイルを)見てない」つったんだろうね、吉井「そんな一番前で「みてないっ!」って言われても!名古屋っぽい!」なぜにそれが名古屋っぽいのだ(笑)しかしすかさず「いや見なくてもいいけどさ、でも一週間に1回ぐらいは見てね・・・?」弱気な君もすきだお!かわういお!

ぼくが日常のちいさなこと、ささいなことまで書いていることにいろんな反応をくれるひとがいて、いろいろためになるなあ、深いなあとおもうこともたくさんあります。吉井和哉へのメッセージ、は今ぼくしか読めないんだけど、そうなったら変なこと書いてくるひととかいっぱいいるかなあってちょっと心配してたけど、そんなことなかった。電話番号書いてさ、ここに電話して!みたいなくんのかなって思ったけど、ほんと、ひとりもいません。でも時々変わったひとはいてね、この間おかしかったのは2時頃かな?携帯で読んでたら「吉井さん、私今からアタック25の予選会に行きます!」ってのがあって最高でした。結果を教えてくれるの待ってるんだけど(笑)あと必ずいるのが「吉田さんこんばんは!」とか(笑)いや、もう吉井でも吉田でもいいです。そういうね、電話をとおして繋がるもの、みたいなことを歌った歌があるので、聴いてください。

CALL MEなんてもう何度も何度もライブで聞いているんだけど、意味もなく、って言うかほんとうにわけもわからずなぜだか猛烈に感動しあまつさえ涙ぐんでしまった。なんでそう思ったのか自分でもぜんぜんわからない。歌詞とか曲とかいうよりも、そのパフォーマンスに感動したという感じだったなあ。力強かった。イントロの鶴谷さんのピアノの重さも効いていたなあとおもう。「君がよけりゃ必要としてくれ」のところを観客に託して、そのあとの表情とかも凄くよかった、ほんとうにいい顔してたなあ。

次のPHOENIXの時、曲の途中で下手側のステージの縁ぎりぎりにスタッフが出て来たんだけど、そのスタッフのシルエットがもう、これ以上ないぐらいヒーセに似てたのだよ!ドッペルゲンガーか!ってぐらい似てたのだよ!とはいえ、似てる、でもヒーセじゃない、というジャッジが出来るほどには自分を見失ってなかったので事なきを得た。いやしかしほんとに似てた。つーかステージ上のみならずスタッフまでもじゃか!もじゃもじゃなのか!

そしてPHOENIXといえばあのブレイクがキモと言っても(個人的には)過言ではないんですが、「何回でも生まれ変われる」を

吉井「なんかい」

客「でも」

吉井「うまれ」

客「かわ」

吉井「れる」

みたいなキャッチボールにしてたのめっちゃよかった!そしてそのあとのブレイクの時の顔!赤い照明の中でくちをあけてにぃぃ、ってすっげやらしい顔して嗤ったのだあいつ!さいこう!あいつさいこう!

その流れの中で「FOR ME NOW」!ひやー盛り上がったなー!なんかくださいなああああああ!のシャウトすげかった。吉井が下手にきたときに「あっち向いてホイをハイスピードで続けていたら」って歌いながらあっち向いてホイを吉井がひとりでやってるんだけど(当てぶり大好き吉井ちゃんだもん!)下手側の客が目の前の吉井に手を振るとかじゃなくて一生懸命吉井とあっち向いてホイをやってるのがなんというファンのかわゆさかと思いましたマル

次にやるのはついこの間解散してしまったoasisのカバーなんだけど、oasisが大好きだっただろうビートルズが1970年に解散したとき、ロックバンドの解散、というものがこれほどまでに世間を揺るがすものなのかと思った人もおおいと思う、どんなバンドであっても解散するにはいろんな理由がある、oasisの場合は兄弟喧嘩が主な原因だったと言われているし、バンドによっては女性問題で解散してしまうバンドもある。バンドなんて、女の子にきゃあきゃあ言われたくてつくるようなものだけれど、それを女性が壊してしまうこともあるっていうね。・・・ぼくがやっていたバンドも、まあなにが原因で解散したのかわからないんですけど(ええ~という会場の声)、(笑いながら)いろいろあるの!いろいろあるんだよ!胸にしまっておいた方がいいこともあるの!

うはは、と笑いながら私は聞いていて、吉井が「みんなも自分の好きだったバンドのことを思ったりして聞いてください。」って言ったときもまだ笑ってた。Don't Look Back In Angerは吉井作の日本語詞も、オリジナルも大好きで、だからこそいろいろ思い出す。1997年の10月はどこにいた?と吉井は歌い、そして当然のように私は1997年の10月を思い出してしまう。そのあと、吉井は、君が大事にしてるものほど、だった歌詞を、君が大事にしているバンドほど これからもさらに奪われていくだろう でも生きていかなくちゃなあ、と変えて歌ったのだった。

ああ、だめだ、急速に鼻の奥がつーんとして、わーわたしもうぜんぜん平気な感じでいたけどでもぜんぜん平気じゃないよーばかー、わざわざタイムマシンに乗せてくれなくてもいいんだよー、なんて誤魔化したけど誤魔化しきれず、Don't Look Back In Angerの元の歌詞に「でも頼むからロックンロール・バンドなんかに君の人生を委ねたりしないでくれ”Please don't put your life in the hands Of a Rock 'n Roll band”」という部分があることを思い出したりしたのだった。天上を見るとステージを照らす赤と白の照明が交錯していて、わたしはまたかつてあった昔を思い出し、そしてこれからもさらに奪われていくものを思ったら、やっぱり涙がこぼれてしまった。

そんな感じでズビズビとおセンチの鼻を、いやちがった花を咲かせていたのですがはっと気がついたらもうビルマニアのイントロじゃねえかよオイ!あのブレイクのときの吉井を見逃すわけにはいかんのだからして!(←立ち直りは早い)と我に返って吉井を凝視。マイクスタンド持って体をおおきくそらせて「なごやああああーー!」きゃーんやっぱりかっこいい!(立ち直りは以下略)ビルマニアもすっかりライブアンセムになりつつあるよな~!

アンコールではまずメンバー紹介。わりとあっさりめだったんですけど、唯一鶴ちゃんのときに「すっかり絢香の仕事もなくなり僕1本に」とか余計なこと言う吉井なのであった。しかもいざ名前を紹介という段になって「あっなんだっけ?」アンタ鬼だ!

「自分が20代の時は、40になったらもう引退だろう!とか思ってたけど、40になったらなったで図々しいもんで、40には40の味がある!とか思ったりするよね。なんかテロテロの茶色いジャンプスーツ着て目の回り真っ黒にして「そして夜はすぅべて~!」とか歌ってたのが信じられないぐらいだよね。」

その流れで黄色い歓声の話だったかなあ?なんか、「かずやー!とか言ってるひといるけど、どうなの20年後とかさ、ぁかぁぁぅふうやぁぁ!とか言ってフガフガ言ってるかもしれないじゃん!いつまでも黄色い声とか出せるもんじゃないんだよ」マジで吉井の「歯が抜けたお年寄り」の喋りの巧さ異常!「そんで俺も「そぉしぃてぇえうよぉぉるはぁあ」とか言ってたりしてね(笑)」あんたさっきからそれ言いたいだけですやん(笑)

モバイルでも進行状況をよく書いているけど、今アルバムの制作中です。制作中にツアーっていうのも珍しいんだけど、でもこのツアーではね、脱皮しかけの吉井和哉を見てもらえてるんじゃないかと思う、いいの、いまはわかんなくても(笑)

で、来年は春頃に!以前にも約束した!約40本の!(ここでキャアアアという歓声)

タバコをすいます!(ハイハイもういい)(という観客の心の声)

じゃなくて、ツアーをやります!(待ってましたー!)

この日唯一のES-335を持った曲。新曲の「おじぎ草」はこれもどかんと重め、こういう曲をドラマチックに立ち上げること山の如しですよね吉井さんは。「わたしは愛の重さなんてどうでもいい」という歌詞が鮮烈でした。メンバーひとりひとり順々にフットライトで照らし出される照明よかったなあ。

続いてTALI。しかし、今日はCALL MEといいロビンソン時代の曲にやられる日なのかわたしは、と思わずひとりごちた。セットリストを知っているのにTALIでライブが終わるのかと、脱皮のツアーの最後は、自分のソロのキャリアの、最初のその最初にカードを戻して終わるのかとおもったほどのクライマックス感。「できるだけ一緒にいてください」という言葉と「積もうね 積もうね」の言葉のリンクにぐっときた。

とはいえ、やはりライブの最後は打ち上げ花火が相応しい。しかしこの日のWEEKENDER、とにかく佳史さんのドラムが最高だった!細かいフィルのアレンジやスネアのキレ、I’m so very excitedのところの吉井の歌のリズムとキックのタイミングの絶妙さ、今まで聞いたどのWEEKENDERよりもよかった、もーあの1曲だけでもいいからもう1回聞きたいと思うほど。吉井はどんな曲でも、最後にはかならず圧倒的に曲の温度をあげる膂力をもっているけれど、この日聞いたWEEKENDERでは佳史さんのドラムがロケットのブースターのように楽曲を押し出していっていたとおもう。ほんと吉井ちゃんと相性いいんだろうなあ、いやもちろん佳史さんの才能とセンスと努力ありきの話だけどさ。最後ほんとに最高の気持ちでライブを締めくくれたなーと思います。

客出しでかかっていたのは新曲のデモ?なんだよね?各会場ごとにちがうのかな。全部聞いてない(さっさと出たので)(すいません)んだけど、なんか音に奇妙な明るさがあったのは覚えてる。まあ、これはアルバムまでのお楽しみですわね!

全国8カ所、「初の」モバイル限定ツアー、いままでFC時代も含めてSOUP、前夜祭、さんじと限定の名前のつくライブがあった訳ですが、そのたびに必ずファンの声としてあった「東京だけではなくて地方も」の声にちゃんと応えた吉井ちゃんえろい、じゃない吉井ちゃんえらい。もちろん万人がハッピーになる方法なんてないのかもしれないし、いろいろここをこうしたら、な部分もあるかもだけど、やっぱ吉井ちゃん有言実行えらいよ、と私はほんとに思います。

吉井さんの心は今はまさに何もないところから生み出しつつあるアルバムにあるのかもしれないけれど、しかしステージに立てばほらこの通り、圧倒的に客を惹きつけ、引き留め、振り回す、まさに王者、まさにロックスター。ほんとにさー、吉井の言葉ひとつでいちいちびえーんって泣いたりげらげら笑ったり、「明日もがんばれよ!」って言われたらもう猫がフリスキーに飛びつく勢いで「がんばるぅぅぅぅ!」ってどんだけ単純なんだよおれたちってやつぁ。でもそれがファンのかわいさじゃんね、ファンのバカさで、かわいさじゃんね、なんつーことも思ったりするのさ。

ともあれ残すところ善哉ツアーはあと3本、そしてEMI、そして城ホール&武道館、寒くなります、冬が来ます、私的には、これこそ吉井さんの季節到来という感じ。エンジンはすっかり暖まってますぜ旦那、次の逢瀬が今から楽しみ!

吉井善哉  ZEPP NAGOYAセットリスト

1 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ

2 アシッドウーマン

3 欲望

4 ヘヴンリー

5 ウォーキングマン

6 I WANT YOU I NEED YOU

7 ギターを買いに

8 ならず者アイムソーリー

9 ZIGGY STARDUST

10 MUDDY WATER

11 CALL ME

12 PHOENIX

13 FOR ME NOW

14 Don't Look Back In Anger

15 ビルマニア

~EN

16 おじぎ草

17 TALI

18 WEEKENDER