TOUR 2013 GOOD BY YOSHII KAZUYA@土岐市文化プラザサンホール レポート

甲府の初日が昨日のことのような、もう随分昔のことのような、ってどっちかと言えばもうずいぶん昔、みたいな時間の経過を感じてたんですけどそれは多分いま仕事に追われまくっているせいですねそうですね。私今ツアー2本目!の土岐市文化プラザ・サンホールでございます。日曜日で名古屋からはJRで1本、東海圏からは足を運びやすい場所だったので会場もかなり埋まってましたヨ。当日券は出てたけどそれぐらいの余裕があっていい(即日完売は決して美しい言葉ではないというのがわたすのポリシー)(どうでもいい)。

しかし、誰が予想したであろうか。私も足を踏み入れたのは初めてですが岐阜出身のバーニーでさえ「土岐市に来るのは初めて」というこのサンホールが!ここまで!天井知らずに盛り上がるとは!

以下ツアーのセトリに触れますので回避回避! 

開演時間過ぎたあたりからぽつぽつ手拍子が出てたんですが、そこからもう客席のテンションが上がる一方で、開演前のSEで客電がまだ落ちていないのに客席総立ちのハンドクラップでメンバーの登場を待つという熱さ!メンバーのシルエットが見えた瞬間の歓声と指笛の嵐!こんな風に出迎えられてテンションあがらないロックスターなどいるか!いやいない!

いやーもう最初っから吉井の飛ばしっぷりすごかったです。2曲目の点描、あのキレっぷりなんだ!ほんと何ていうんでしょう、客席の呼吸と演者の呼吸ががっつりかみ合った感というのか、あーすごいすごい、今日はすごい、って頭の中そればっかりでした。間奏のタンバリンほんとすごかったーそして今日はいちだんと高く放物線を描いて放り投げた!もう!ぎゃーーーー!つった私。ぎゃーーーーって!

最初のMCで吉井も「今日はねえ予感がする」「すごいライブになる予感がする!」そうだろう!そうだろう!岐阜はバーニー師匠の地元ということもあって「今日はサービスしちゃうよ~!」ヤッター!

ギターありのI WANT YOU I NEED YOUも甲府の時とは別物かというぐらい板についてきてたなー。途中完全にギターから手を離しちゃうとことかも含めて絵になってたYO!もうテンション高いから何でも褒めるYO!続いてのゴージャス、客席の「わあっ」という歓声もすごくて、ほんと甲府の時にも書いたけどパンチのツアーで身体に染みこんだ曲だし、楽しくてぴょんぴょん飛び跳ねてたんですけど、あの最初のさあ、サビに行くところあるじゃないですか。遠くて近い仲だね我々は、でギターのカッティングが入って。あそこで吉井が「土岐~~~~!!」って叫んでダダダダダダダダン、ってなるところ、あの瞬間猛烈に14年前に引き戻された。目の前の景色が一瞬で変わったような。げーーなんで自分泣いてんのかわかんない、しかもこのタイミングで、とか思ったけど止まらなかった。あれがさあ、好きだったんだよなあ。あそこで地名を呼んでくれるのがさ。でもって「キミとここにいる」でここ、って指さしてくれるのがさ。いやもう不意打ちなんてもんじゃなかったね、だって初日でも聞いてるのに。

CALL MEの前に「呼んでくれてありがとう」って言ったのぐっときたなー。今日は「キミと」って歌ってました。それにしても吉井の朝日楼はほんと…持ち歌より気持ちよさそうに歌ってんじゃないかっていうほど声がよく出てますよね…間奏のときだっけな、マイクスタンドを恋人みたいに抱いてるように見えて、吉井!吉井め!好きだばか!(どっかで聞いた台詞)

割と正面に近いところで見れたというのもあって、あらためて照明の良さにも気がついたなー。あんまり派手な照明(ストロボフラッシュとか)ないけど、歌にすごく沿った照明でいい。雨雲のときとか、きらきらとまるで雨のような照明の中で吉井がくるくるまわってて、きゃージーン・ケリーみたいと一瞬考えてすぐさまジーン・ケリーに心の中で謝りました(笑)途中でさっと赤い照明が走るのが夕焼けみたいですごく印象的だったなあ。

さて本日のLINEの会話。
・田舎だな~!(うどんやに入る動画)
・バーニーは岐阜出身だが土岐には初めて来た
・バーニーは下呂出身
・初体験は下呂温泉の芸者さんだったんだって?←もちろん吉井
・芸達者でしたよ(はあと)←バーニー
・誰がうまいことを言えと
・何度か下呂ってる(あえて)スタンプを使って笑いを取る吉井
・「バーニーの友達は来てるの?」「きてるよ~」
そういえばバーニー雨雲のときギターソロでフロントに出てきてたな~。甲府はそんなことなかったと思うけど、やっぱり地元だから?

アコースティックコーナー。Working Class Hero、この間は「中卒で~」の歌詞がすごいインパクトだったけど、「幸せは家の中にある 知ってる でも社会で戦うときにはそれが敵になるときもある」的な歌詞のとこもすごいよねえ。あとだんだんギターの安定感が増している気がする!当たり前って言わないで!

途中のMCで、「最近はあれだね、日曜日開演時間早いね!」(うんうん)(5時半だもんね今日とか)(でもおかげで日帰り出来る人もいるったい)「もう、11時頃にホテルでなきゃなんない…昔ならまだセックスしてたよ!」(しーん)「うそ してません ひかないで」(あ…あほかわいい…)

久しぶりにやります、といってなんとCalifornian Rider!ぬおー!ちょう久しぶりだよほんとに!しかもアコースティック!歌い出しが「小さいマスオくん背番号匙投げて父ちゃんに殴られトランペットのせいだ」って聞こえるやつ!いや、スローテンポだったからか今日はちゃんと魔送球って聞こえたね…(笑)で!で!歌ったあとに「なんか奥田民生くんみたいな」ってゆった!ゆった!ほら!これ!(自慢)でもそのあとに「ラブサイケデリコみたい」ともゆってたけどここはもう民生でお願いします!「僕にもさわやかな曲あるね(うふ)」だって!おいおい!くそかわいい!

スツールの由来の話をしたときに「みんなで客船に乗って旅をしているような気持ちで歌えるんじゃないか」って言ってました。「4000粒の恋の唄」。うーんもうねー、あの、初日に聞いたときマジ茫然自失だったので今日はちょっと落ち着いて聞けるかと思ったけどあれだなー、もう落ち着いたら落ち着いたで思い出ぃが走馬燈すぎて落ち着けないな結局。もはやレポとは関係のない話なので省くけどもほんと生きてりゃこういうこともあるんだなあ。そうだ、ブルースハープ使ってた!初日はなかったと思うよ、でも自信ない。っていうか今日イントロちゃんと聞いたらあれで気がつかないってどうかと思うほどモロだった。最後ゆっくりと客席に背中を向けてゆっくり手を振っていたな。遠ざかる船に振ったのかしら、それとも、だんだん見えなくなる岸に向かって振っていたのかしら。

4000粒のあと拍手が長い間なりやまず、吉井が「それはよかったってこと?」でまたうわーーーーっと拍手!「なんか照れるな」。開演時間も早いし、今日はせっかくだから1曲多くサービスしちゃう!で、MY FOOLISH HEART。お客さんに男の子が多くてうれしいな、と言ったあと「こういう気持ちを、いつか君たちも味わうかもしれないぞ?(にやり)」

どこかのMCで、次のツアーの具体的な予定は決まってないけど、まあなんにもやらないわけないからね~、第三部?第何部だ、もうわかんないけど、また新しい吉井和哉につきあってください的なことを言ってました。自分でもう第何部かわかんないあたりが吉井クオリティすぎて、春。

初日のとき汽笛と汽車のSEをどこで使ったかどうしても思い出せなかったんだけど、Beautifulの前でしたね(4000粒のラストと繋がってるのかしらん)。BELIEVEの「ひとは皆星になる」で星空の照明になるのもよかったな。なんとなく手作り感のある夜空で、それがまた曲の雰囲気と合ってた。

HEARTSのときに吉井が途中で客にワンコーラス託したり、右手で大きくぐっと顔をぬぐったのは汗だったのかなんだったのか、終わったあと吉井が「ちょっとぐっときちゃいますね」と。私もこの日のHEARTSはかなりくるものがあった。あれなんなんだろうね。何が違うわけでもないのに、空気に揺さぶられるような感じになるときあるよね。

東京に出てきて、今で言うクラブみたいなところでバイトしてた、金髪で、バイトするとこも限られるからね?その頃ぼくはベースを弾いていて、ほんとに大借金をしてベースをオーダーしたりアンプを買ったりして、曲を自分で作り始めた頃だった。そのときに、初めてベースで頭からおしりまでアレンジも自分で考えた曲。でも、あの頃自分にはこの曲が歌いこなせなかった、今ようやく自分のものにできてる気がする、そういうことが起こるから音楽は不思議だ。歌詞は夜明けのモスバーガーで書きました。曲はもちろんLOVERS ON BACKSTREET。吉井のアコギ12弦だったよね…!甲府の時6弦だった気がすんだよ!もうそこ絶対チェックしてるから12弦だったら気がつくはず!

そのままギターを掛け替えてバラ色の日々へ。雨の中を~でちゃんと雨(雨雲の時にも使ってた)照明になるのが芸が細かくて好きだったなあ。今日のバラ色、ほんとよかった。バンド時代もいっぱい聞いたし、ソロになってからもたくさん聞く機会があった。でも、この日のバラ色が一番好きかもと私に思わせた。最後の畳み掛けであんなにも叩きつけるように歌ったのを初めてみた気がする。揺さぶられた、ほんとに。

そしてWINNER。このツアーで何が素晴らしいってこの曲がここまで生まれ変わるかっていうね…!サビで客席の手が一斉に高く掲げられて、誰がって私が感極まったわっていう。ほんとにアンセムというに相応しいすばらしい盛り上がりだったし、それをステージのいちばん後ろから見ている佳史さんがほんと嬉しそうで、佳史さんが掲げた手にみんなが又答えてっていう…いい光景だった、ほんとに。

そのあとにWEEKENDER!わーお、S&Eを下げましたか!WINNERからのS&Eも悪くなかったけどWEEKENDERの方が吉井らしさはある気はするなー。間奏でバーニーさん再びフロントにきて、ハンドマイクの吉井が背中合わせでちょっとエアギターっぽくやってみたりしてかわいかった。曲の最後にサッカーボール蹴るフリもしてたし、エアが大得意な吉井ちゃんです(笑)

FLOWERのあと、ようやくここでジャケットを脱ぐ吉井。ついでにネクタイも外す吉井。これがまたゆーっくり外して下さるんだわ…早いのもいいけどこっちもいい…(変態め)。そして当然のようにボタンをふたつ外して、当然のように袖のボタンも外す吉井ちゃんである。わかってる、ほんとシャツの着こなしに関するお前のわかってる感、ハンパない。あっ言い忘れましたが衣装は深い緑(?)のジャケットに大きなドットのシャツ、ネクタイは臙脂色?だったかな?そうそう、MCで「まさかこの年になってもこんなピチピチのパンツをはいていようとは夢にも思いませんでした」とか言ってましたね。でもやせたよねーほんと。

「18」にも入っている一番新しい曲だけど、これはフラメンコギタリストの沖仁くんの力を借りて、でもうちにはフラメンコギタリストがいないので考えました、という話から今回のツアーは引き算の美学というのがね、テーマのひとつなので。最近はエアーバンドとかもあるし…(とここで「女々しくて」を一節歌う吉井)僕も金爆大好きです。歌ってハートだなーと気付かされる。

僕の歌だけを聴くっていう機会もあまりないので、アカペラでやってみようと思います。途中でぼくが手拍子始めたらみんなもやってね、ずれてもいいから、いっぱい叩くと手がじんじんしてくるけど、それは生きているってことだからね。

で、血潮はなんと最初がアカペラ→佳史さんのカホン→観客の手拍子、という構成に変わってた!び つ く り 。うおーそうかそうなのか…いや、確かに吉井のアカペラすごかった、声もめっちゃ出てたし!あーでも、あの全編観客の手拍手っていうの個人的にはすげー好きだったので、うおううおう、どっちも好きだけどー!状態。いや、こういうことがあるから初日やっぱ貴重よね…相当ヨレるし歌いづらかったのかなあ、それとも客を気遣ってくれたのかなあ、などと思いをり。

いやーしかしほんといいライブだったなあああああ!!!もう、よすぎて、もっともっと他のトコも行きたい!って気持ちと、もうこの最高な気持ちのままで終わってもいい!って気持ちにはさみ揚げにされています。まあ、最終日は行くんだけどもー!(なんやねん)でもそう言いながらこの間からずーっとツアスケばっかり眺めてる私。いや、無理なんだけどねー、なんだけどー!

客席の熱さが今日のライブを持ち上げ、後押しし、加速させたのは間違いなく、吉井も(田舎だ田舎だとネタにしながらも)こうして普段行かない地方を回って気がつくことも多い、と言っていたのもわかる気がしました。血潮の前だったか、FLOWERの前だったか、観客の拍手がほんとうにずっと鳴りやまず、吉井が照れたような顔をしてみせたのもすごくよかった。それほど大きくないサイズのホールだったので、いろんなものがくっきりと見えた感じがありました。吉井も集中してライブを、会場をコントロールしていたし、私もこれ以上ないほど集中しきって見ることができた!という満足感がすごかったです。ちょっと忘れられない。岐阜最高!土岐最高!


GOOD BY YOSHII KAZUYA@土岐市文化プラザサンホールセットリスト
1.トブヨウニ
2.点描のしくみ
3.I WANT YOU I NEED YOU
4.ゴージャス
5.CALL ME
6.朝日楼
7.シュレッダー
8.LOVE & PEACE
9.雨雲
10.HATE
11.Working Class Hero
12.Californian Rider
13.4000粒の恋の唄
14.MY FOOLISH HEART
15.BEAUTIFUL
16.BELIEVE
17.HEARTS
18.LOVERS ON BACKSTREET
19.バラ色の日々
20.WINNER
21.WEEKENDER
22.FLOWER
23.血潮