真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution #9

このメカラ9のライブの前日、つまりパンチドランカーツアー武道館2日目が終わったその夜、北海道から遠征に来ていた友人がわたしの家に泊まったのだけど、そこで当然のように夜中まで盛り上がったのが「明日のメカラのセットリスト予想」だった。そのときの、ノートの殴り書きは多分まだ実家においてあるとおもう。ずいぶんあとになって読み返してみると、さすがヲタの一念というか、かなりの高確率でセトリを言い当てているのがすごい。

その中でもこの真珠色は「ぜったいにやるだろう」とその場にいた3人の意見が一致した曲だったし、だからアンコールでメカラウロコ楽団の皆さんがスタンバイしているのを見たとき、やっぱりやるよ、やるよね、と胸が高鳴ったものだった。

今こうして見ていると、何度も思ったことをまた思う。やっぱり、このひとたちのパフォーマンスは、わたしのツボというツボを刺激してやまないんだなあと。速い曲、激しい曲でもパフォーマンスだけではなくて、こうした壮大なロックバラード、というような曲調であっても、いやこういう曲だからこそ、それが如実に感じられる気がするのだ。

あのギターのソロ、ピックスクラッチ、そしてエマがぐるんと腕を回す、あの動き大好きだったなあ。吉井がメカラウロコ楽団とのタイミングをはかって、左手を大きくふってサビにはいるところも、たとえようもなくうつくしい。

吉井がこの曲の「世界中が快楽と狂気の間を行ったり来たり」と歌うときの「狂気」の歌い方が好きで好きで大好きで、あれは吉井しかやってほしくないし吉井しか似合わない、と今でも思ってます。

吉井がセンキューグンナイ、と言って去ったあと、バンドとメカラウロコ楽団の長いアウトロが続くのだけど、このすこし前にリリースされた(そう、メカラ7のVHSが出たのは98年10月)メカラ7のビデオを見込んでいたわたしは、きっと吉井がまた指揮者となって出てくるにちがいない、きっとそうだ、とどきどきしながら楽団のほうを見ていた。だから、そのまま曲が終わってしまったときには、えっえっ、と多少なりとも慌ててしまったもんです。

そして、あの「黒いドレスの女」の登場となるわけですね。