私をスカンジナビアに連れてって

ずっと前からベルゲン(スピッツFC)に入っているお友達にこの「ゴースカ」の話は聞いていて、その会場のリクエストトップ3をやってくれるとか、「猫なり」は殿堂入りだとか、そういうの楽しそう、でも自分が行くならいっぱいライブ行っていっぱいCD聴いて、それでイントロがかかった瞬間に「ああっ…!」って、その曲を聴くことのできる価値が「わかる」ようになってからいきたいものだと思っておったのよ。THE YELLOW MONKEYでいうメカラ、エレカシでいう日比谷野音。そんな憧れを胸に、待った!待ち続けた!奇しくも前回のゴースカが終わったすぐあとにFCに入った私ですからして!

以下畳みます!曲バレしてるお! 

というわけで念願のゴースカ、GO!GO!スカンジナビア!でございます。名古屋はスタンディングと椅子と設定がありましたがより当たる確率の高そうなスタンディングを選び、無事当選。撮影タイムがあるとかお土産交換券がチケットについてるとか、その前に会員証どこー!とか慣れないこと故普段のライブの倍緊張した!ような!気がする!

スタンディングのライブが約1年ぶりということもあってなんとなく日和ってうしろめで拝見させて頂きましたが、視界オールクリア!とまではもちろんいかないもののまんべんなくメンバーも見れたし結果的に正解だったなと。

いやー、わたしもこの数年でそれなりにスピッツのライブをワンマンと言わずフェスと言わず拝見してきましたけど、こんなに盛り上がったライブはちょっとなかったのではないか、と見ながら思ったりしました。何しろ観客が最初の諸注意にいちいち「はーい♪」って答えたり、注意のアナウンスのあと拍手がそのまま大きくなって客電が落ちるまでずっと続いていたりしたのですよ。それでメンバー登場して1曲目が「運命の人」なんて、そりゃぶちあがらないわけがないよねっていう。

最後の挨拶のときにテッちゃんが言っていたけど、こんなに大きな歓声をもらうと、やっぱりライブってみんなでつくっていくものなんだと思う、っていうまさにそれを私も感じたなあ。

会場のトップ3や、全体の20位25位の発表の時に崎ちゃんやテッちゃんが手品ふうなことをしてくれたりする和みポインツも多々あり(まさか「魔法」!?とか思った単細胞でごめんねごめんね)、MCも相変わらずゆるゆるでありつつも爆笑させてもらいました。覚えてるのをいくつか列挙。

・マサムネくんはこの間「テルマエロマエ」を見に行ったそうなんですが、古代ローマの大浴場に集う人々のなかに「崎ちゃんがいる!」wwもちろん崎ちゃんに「よく似た人」なんですけど、それを受けて崎ちゃん「昔アフリカに旅行に行ったときも『イタリア人か?』と話しかけられた」

・そこからイタリアに撮影で行ったときの話になり、崎ちゃん「イタリアってさー、さぞかし食べるものなんでも美味しいんだろうと思ってたけど…そうでもなかったね」マサムネ「そうそう、そうでもないのもあったよね」崎ちゃん「すごいしょっぱいのとか」マサムネ「ピンキリなんだよね」崎ちゃん「あれ南イタリアだったから塩気が強かったのかな?」行く先の見えないトークktkr

・名古屋と言えば、昔名古屋市公会堂嘉門達夫さんとイベントをやった。なんだったんだろうねアレ…すごいカオスだった…(遠い目)(マサムネ談)

・マサムネくんは昔ピアノ習っていたんだけど、発表会の時ものすごく緊張しながら舞台袖で待っていて、自分の前がモリナガなんとかって子で、名前を呼ばれて出て行くんだけど、名前を呼んだあとそのカゲアナの人がマイクを切って「森永のあのお菓子さあ」みたいな話をし始めて「こっちは緊張しているのに!」と思ったことを強烈に覚えている

・ちなみにそのときマサムネくんはピアノの前で一礼するのを忘れて、弾き始めてから気がついておじぎしてまた弾き始めたそうです。マ「そんな自分が25年も人前で演奏しているなんて…!」

・田村「じゃあさー、テツヤが楽屋でここでは言えないような妙なダンスをしてるのも昔はむかついてたの?(にやにや)」マ「えっ?…あんま目に入ってなかったかもしれない(にやにや)」田村「俺の方がすごいんだぞ的な?(にやにや)」完全なる下ネタありがとうございます田村様

・客席から\やってー/テツヤ「ここでやったら、おれ、つかまっちゃうからね!お風呂場じゃないんだから!」「本当は俺なんかよりももっとすごいやつがいるんだよ!名前は言わないけど」引き続きの下ネタありがとうございますテツヤ様

・FCのスピッツベルゲンは今年20周年なんですが、テッちゃんが「スピッツベルゲン島も発見されてから20年なの?」マサムネ「そんなことないよ」テツヤ「えっ、スピッツベルゲン島って(FCの名前にする前から)知ってた?」マサムネ「知ってたよ、地図見るの好きだし…」テツヤ「普通は知らないらー!」そして観客に「らー?」と同意を求めるテッちゃん。らーらー、知らないら!

・どんな流れだったか、クージーがみんなに昔やってた習い事を聞いていて、崎ちゃんがそろばんと習字だったかな、マサムネくんも習字、そしてテッちゃんはピアノ。客「えええ~~」テ「えーってなんだ!双子のお姉ちゃんが先にやってたの、それで楽しそうだなあって。でもあっという間にやめたね!」

・アコギを手に「とーしーのはーじめーのためーしーとてー」と歌い出すマサムネくん。「おーわりなーきよーのめでたーさをー」この後の歌詞知ってる?俺「マツタケ食べてタコ踊り」だとずっと思ってたんだよ!(正解は「松竹立てて門ごとに」)

・マサムネ「俺の解釈的には『マツタケだと思って食べたらあぶないキノコでそれでふらふら踊ってるっていう』」テツヤ「そんな歌正月に歌わないだろ(冷静)」マサムネ様それ俗に言うラリってる状態ですしスピッツにテッちゃんがいて本当によかったと思いました(作文)

・皆さんチケットのあのめんどくさい申し込みをくぐり抜けてくださってありがとうございます、という話からマサムネ「うちの母もベルゲン会員なんだけど、『お母さんやり方よくわからんけんやめとくわ』って言ってました」テツヤ「…うちの親は入ってません!」

・今日すんごい盛り上がってる、開演前もずっと手拍子鳴ってて、あれっ、前座の人でもいるのかなと思ったら違ったよ!(当たり前だよ!)今回のゴースカ初かもしれない、やーふんどしを締め直したよね(マサムネ談)(どしふん…)

・崎ちゃん「今日始まる前からすごい盛り上がってたから、こっちもすごいテンションあがってて、でも最初打ち込みの音だけだからたたき出すまでタイムラグあるんだよね…うおーー!ってなったあと手持ちぶさたで手を拭いてみたりとか」wwかわいい、そして言うまでもなくその間の崎ちゃんを私はガン見していたからね…!(きらーん)

・今日新幹線降りたら駅のホームがすっごい人で、うわっこれはすごいな…!と思ったら全員超新星のファンだった(がっくり)。テツヤ「でもそれを取り返してあまりある今日の盛り上がりだよ!うおー!」

しかし、テッちゃんの髪がかなり短くなってて、片方刈り上げてるのは変わらないんだけど、金髪がわりと毛先のほうに残ってるだけみたいな感じのあのスタイル、もともと顔の形は小さいし骨格がきれいだしで、あんなにスッキリさせたスタイルにされるとビジュアル的な完成度がハンパねえよ…!と打ち震えました。基本スピッツのスタンディングは田村さんとマサムネくんの間に位置どることが多いのですが(崎ちゃんがよく見えるように)、一瞬「テッちゃん前にすればよかった…!」とか思うほど。まった白のセルフレームのサングラスが似合いすぎるんだよ!

でも今回下手はわりと田村様、愛してます!的な男子と女子がかなりいたみたいで、彼ら彼女らの盛り上がりに私も煽られた感じありました。手拍子でじっと見る、みたいな感じがスタンディングでも結構ある印象だったけど、節度は保ちつつでもリダの一挙手一投足に熱く反応するって感じ、よかったなあ。田村様もきっとうれしかったと思うの、もーー下手前方で客の顔がっつり見て煽ってたもんなー、ありゃーかっこよかった!

セトリの中ではなんと言っても運命の人、謝々!のフェイクファー組がうれしかった!!ええ、フェイクファー自体はベスト3に入らなかったので聴けなかったんですけどね(私のリクエスト2位だった)。いやでも私セトリとかバレを一切見ないでいって良かったとおもった、他の会場でかなりフェイクファーがベスト3に入っていたというのを後で知ったので、やるだろうと思って行ってたらかなり落ちたんじゃないかと思うもの!そりゃもちろん聴きたかったですけど、それ以上にライブそのものが楽しかったので、まあいいや!ぐらいの心持ちです。

ああーーでもそんなこと言ったらきりがないくらい好きな曲ばっかりだったな…!不死身のビーナスまた聴けるなんて!ってのも飛び上がったしスピカはつい昨日通勤途中で聴いてまたもや何度目かの「いい曲過ぎて衝撃!」と思ってたところだったから涙出るほど嬉しかった。リクエストカバー曲のトップが「悲しみの果て」でこれも!これも!いやもう本家が歌われるのを何十回と見ていますが、まった全然違う肌触りで聴き入ってしまった。でもって宮本のあの声にはトミのドラムだしマサムネくんのこの声には崎ちゃんのドラムなんだよな、やっぱり!ってことを強く実感。そうそう、今回崎ちゃんもテッちゃんも田村さんも、全員がコーラスで入る曲が何曲かあって、そのコーラスワークにもしびれたなー。あれはほんと、いい光景ですよね。謝々!の三人だけのコーラスになるところとか美しかったです。ちなみに会場リクエストの3位がスピカ、2位が愛のことばでした。

でもって、個人的には会場リクエスト第1位の「三日月ロックその3」からの怒涛の畳みかけが今回の白眉だったし、私のスピッツライブ歴でもあそこまでなりふりかまわず「ぶちあがった」ことはなかったんじゃないかとおもう。何を隠そう私もこの曲を選んでいたというのもあり、それがやっと聴けた喜び(そして想像通り、いや想像以上にかっこいい!という喜び)、そこから間髪入れずに繋がったバニーガール!スピッツは多かれ少なかれ曲間にブレイクを入れることがほとんどなので、アウトロからそのままイントロのドラムに繋がったのはほんっとに興奮した!でもって私がバニーガールで大好きな、あのサビに行く前の一瞬のブレイク。最初はギター、次はドラム。もうあそこのテッちゃんのピックスクラッチと崎ちゃんのフィルイン、かっこよすぎて感極まって泣いたもんねわたし。かっこよすぎて泣くってそうとうイッちゃってます。かまうもんか!

そのまま「恋する凡人」とか、いやもうこの曲はね!年末のあれやこれやで完全に別のスイッチ入るようになっちゃってますからこれ。最後は8823でしょ、もうここにくるまでに完全に出来上がっている状態なのでまさにテンションストップ高ですよ。もう三日月ロックその3以降、私の周りは腕あがりっぱなしの飛びっぱなしでメンバーが見えていた時間の方が短かったんじゃないかと思うけど、そんなことを蹴散らすぐらいの幸福感でしたし、なんだろうな、たとえば芝居や小説なら2時間とかかけてようやく辿り着く境地に、音楽はこのギターの音一発でたどり着いちゃうこともあるんだなってことを思ったなあ。言葉で伝えないものだからこその伝達力の凄さというか。

もう、このラスト4曲が個人的にはあまりにも完璧だったので、アンコールも含めてあとはおまけとして楽しんだ、という感じでした。写真とかはね、個人的にそういうものを残しておこう欲が薄いのでカメラも持っていっていませんでしたし、抽選会とか、おお、まさにFCイベントだなあとぼーっと眺めておりました。田村さんのベースストラップと、あと足元に貼ってある当日の曲目表が出たんですけど、曲目表の方が俄然反応が大きくて、田村さんが「こっちのほうがいいんだ…」って呟いてたのおかしかったです。

スピッツは名古屋は盛り上がらない、みたいなのが一時期定説であったみたいで、他の地方ではキャパがあがっても名古屋だけしばらくダイアモンドホールだったとか、そういう時代もあったけど今日でもう認識を改めなきゃだね!と田村さんも仰ってたし、メンバーも何度も口にしていたように今日のライブはほんっと楽しかった。次回はもっと間を開けずにゴースカを開催したいですと仰ってくださったので、楽しみにしていますお!!