ツアーTHANK YOU YOSHII KAZUYA 11/16 塩尻レザンホールレポート その2

その1から続きです。引き続き曲名含めて全バレ。

興奮冷めやらぬままALL BY LOVE。良かったこれ!エゾでも聴いて、でもあんまりしっくりしないなあ、と思ったのが嘘のように良くなってた!何が違うのかなあ。照明も美しかったです。吉井ヲタ的なツボでいくとマイクスタンドで歌うので、後半ちょっと「スタンドプレイ」が拝めるのがいいです。もう一声、スタンドを倒してくれたらいうことなかった(笑)次のWEEKENDERの前の煽り、っていうのかな、「週末に生まれ変わろうぜ」みたいなやつで、なんかすごくいいこと言ってたんだけど、忘れちゃったんだよなあ。俺の脳細胞ヒドス。しかしWEEKENDERはほんと私歌詞がずっぱまり過ぎて(だって週末ごとに街抜け出してるんだもん)、無邪気に盛り上がれるし、好きな曲です。さて、SPARKは割とまあ、想定の範囲内、という感じはあったんだけど、この次に来た「太陽が燃えている」は驚いた!うわーすごい久しぶりじゃないですか・・・これ、曲の後半でちょっと音のバランスが崩れた感じがあって、あれここはギターの音が前に出るところじゃない?と思うのに、アレンジが違うのかトラブルなのかわかんないんですけどどうも音の感じがしっくりしなかったんだよなあ。あれなんだったんだろ。そういえば、エマのギターソロ(さすがに中央に出てきますよ!)の時、吉井は下手のほうに寄ってきて下手ブロックの3列目だったかな?のお客さんが差し出したペットボトルを受け取り、一口飲み、そして投げ返していた(笑)おいおいおい!

ここでアコギを持ってアコースティックのTALI。カップルで来てる人いる?と会場に問いかけ。ご丁寧に会場を照らす照明。いいな、俺も恋人欲しい、とかぬかしてましたよ、ケッどの口がいうか、とやさぐれるファン(笑)この曲のとき後ろのLEDにTALIのプロモの映像が映し出されますが、アコースティック用に作り直してたね。プロモに入っていない映像パターンがあった気がしたし、もちろん尺も合わせてるだろうし。1回目の「育子 BABY I LOVE」のところを音を完全に止めて「愛してる」って囁いてくれるのでお聞き逃しなく(聞き逃しようがないと思うが?)。ちなみにどうでもいいことですが、私ソロになってからで一番好きなプロモです、「TALI」。吉井映ってねーじゃねーかよ、っていうな!(笑)

アコギをもったまま、BEAUTIFUL。ここではプロモそのものじゃないけど、撮影したときの吉井が後ろのLEDに。あ、なんか異様にかっこいい人が映りこんでるわ、と思ったら吉井だったよ、って当たり前だろ!そして鶴谷さんの演奏であ、これは来るなと思ったら、やっぱりきました「バラ色の日々」。でもこれはね、ひたちなかで聞いた時のが良すぎてそれと較べちゃった感じはあったかな。で、その余韻の中でこれも「来るぞ!」つか「言うぞ!」と思ったらLOVE!LOVE!SHOW!のコール!下手ブロックの通路の前あたりで振り向きざまの「お姉さん」攻撃をくらって倒れかけました。マジやばい。この日全体に男子率が多かったのか、気合の入った男子が一部にいたのかわかんないんだけど、ちょっと最初のノリがフェスっぽかった。oioiコールが発生してたし。間奏の前のLOVE LOVEしようのところを中央上段でまたもや当て振りをしながら「ブラ外そう」と歌って爆笑。新しいパターンだなおい!そして「私はあなたの馬」でも下手最前列の前でかがみこんで腰を動かすサービス(いや一部の人にはサービスではないかもだが・・・)。夢の席だなマジで!

アレンジが違いすぎてもはや原曲のわからないBLACK COCK'S HORSE。面白いアレンジでした!「ALL RIGHT」のレスポンスを煽る電光掲示が後ろのLEDに。便利だなホント。多分、ここでだったと思うんだけど、「俺の歌は俺の歌 君のものじゃないぜ」のところの顔が絶品でほんと気を失うかと思った。失ったら勿体無いので持ち堪えましたけど!そしてもはや定番のFINAL COUNTDOWN。やっぱいい。私はファナカン大好きです。あーライブだなー!って感じがする。

というわけで本編はここで終了。

さっきも書いたけど、愁さんがらみなのかな?2階席にずいぶん気合の入った男子がいて、その子が真っ先に「吉井!吉井!」コールを始めたんですよ。というわけで今日のアンコールは「吉井コール」に変身(笑)しかし、結構待ったような気がしたけど、その子のコールは結局最初から最後まで休むことがなかったね。すげえよ!LEDにはTHANK YOU YOSHII KAZUYAとFUCK YOU YOSHII KAZUYAの文字が交互に(笑)

アコースティックなのに盛り上がる、というのがコンセプトのアンコールの前に、「大して面白くないけど微妙に面白いと評判の」(自分で言った)MCをしたいと思います、本編ではしていないので!とMCタイム。ざっと要約。

昨日の新潟が終わって、今日は昼までホテルで寝ていた。寒かったので、お風呂に水を張って暖まろうと思って、自分的にはちょうどいい温度、水を出して手で触った時にはちょうどいいと思ったはずなのに、溜めてみると水が思いのほか冷たく、関東の人間には予想外で、じゃあもっと暖かくしようとおもうとチンチンに(こう言ったんです、懐かしい言い回しじゃね?)熱くなっちゃうし、結局お風呂場で長いことああでもない、こうでもないと格闘してしまいました、全裸で。ずっと。で、ようやく水が溜まって、ああいい気持ちだなー、シャワーを浴びようと思ったらこれがまたシャワーの湯加減も難しくて、で体を洗って顔を洗おうとしたとき「あ、いつもの洗顔料持ってくるの忘れた」と思って、全裸のままトランクを置いてある部屋に戻り、あったあったと風呂場に戻るその途中。

今日は昼まで寝ていたものですから、そこに掃除のおばちゃんががちゃっとドアをあけて入ってきた!俺全裸!しかも肩にちょっと泡つけてる!おばちゃん曰く「あらやだ!」やだじゃねーよ!

というわけで、おばちゃんに見られてしまいました、全裸を。もうそのまま押し倒してやっちゃおうかと思いましたけど・・・ゴメン、引いた?(笑)

そのコメントには全然引いてないけど、「引いた?」ってゆったときの顔が可愛すぎてある意味引きました、いや倒れました。「そんなこともあってね、今この場にいるわけですけども」どんなまとめだよ(笑)

そんなこんなの素晴らしいMCのあと「恋の花」。ああ、このギャップが吉井和哉・・・(うっとり)。ちなみにギターはバーニー。バーニーもMC聴きながらちょうウケてた。そしてミラーボールが降りてきて、吉井が「君たちのペンライトを」云々と言ったのがちょっと意味がわかんなかったんだけど、鶴谷さんと二人で「懐かしい曲を、アコースティックでやります」と言ってパール。いろいろあって号泣。最後はもちろんBELIEVE。

印象的だったのは本当に終始笑顔だったなあ、ということ。すっごくいい顔して笑ってました。今日はお客さんのノリもすごく良くて、でも熱いけど暴走しすぎない感じがよかったです。最初のほうのMCのときに、吉井が「楽しんでますか」(そういえばこれ、何回も聞いてたな)と言ったときに拍手が起こり、いったん止んだんだけど吉井がその拍手に頭を下げたらもう一度拍手が起こって、それがまた大きく長く続いたシーンがあって、そのときの嬉しそうな顔が忘れられない。「いい人だな、みんな」って言ってました。パフォーマンスにもMCにも(笑)、吉井特有のエロさが戻ってきていて、ほんとになんてひとだこいつはよお、と改めて思い知らされましたのことよ。

ツアーの構成も本当に完成度が高くてお客さんに届くライブになってるなあ、と思えて嬉しかったです。特にアンコールの構成は意表を突かれたけど見事だったと思う。自信がなきゃできないことだよなあ。個人的には本編の後半にもう1曲ぐらい爆発させてくれる曲があると嬉しい。

さて、本編のレポとしてはここまで。で、まだあるわけだけども(今ため息が聞こえたよ)、あまりに長くなりすぎているうえにここから先はまったくどうでもいい個人的な繰言なので物好きかつ暇な人向けです。

アンコールのパールとBELIEVEだけ何も書いていないのは、本当にかなりの勢いで泣いてしまったからです。

ミラーボールが降りてきて、懐かしい曲を、と言ったとき、ミラーボールだけどあれじゃないだろうし、なんだろう、と思ったら、聴こえてきたのがパールでした。

パールが大好きで、ずっと聴きたいと思っていたので(ひたちなかで歌ってくれないものかとちょっと思っていた)、本当に嬉しかったのだけど、優しい声のパールを聴いているうちに、突然あの頃を思い出してしまったんですね。もう、襲ってきたといったほうが正確なニュアンスが伝わるぐらい、それは圧倒的で、もっというとあの頃の自分を思い出してしまったんです。もうダメなのかもしれないな、と思いながら、このパールを聴いて、まだ行けるはずだ、まだ大丈夫なはずだと自分に言い聞かせていた頃のことを思い出してしまったんです。

宇宙でもっとも暗い夜明け前 パールをこぼしにハイウェイに飛び乗る・・・
このツアーで、イエローモンキーの曲をやるだろうというのは本人が明言していたわけだし、ヒットパレードなどというからには、1曲2曲じゃないのだろう、という予想もつきました。でも、私にもっともイエローモンキーを思い出させたのは、あの頃とはまったく違う曲に生まれ変わった「パール」だったわけです。

そのあとのBELIEVE。ああ、これで本当にさよならなんだな、と私は思いました。イエローモンキーにではなく、吉井和哉の30代に。私が出会って、好きになって、熱狂して、怒って、絶望して、何度でもまた好きになった30代の吉井和哉とこれでお別れなんだ、と美しいこの曲を聴きながら私は思いました。吉井さんは「黒い海を渡っていたようだ」と言ったけれど、私はそういう吉井さんが好きだったですよ。イエローモンキーの頃はもちろんだし、ソロになってからでも、必死に音楽と格闘していた吉井さんが、私は決して、嫌いじゃなかったです。それは、そんな吉井も許せる自分に酔ってただけかもしれないし、単にあばたもえくぼなだけだったのかもしれないですが、美しく楽しいものだけが、人を救うとは限らないように、黒い海を渡っていたからこそ、人に届かせることができたものもあったはずだと私は思います。

この日のライブで見た吉井和哉のパフォーマンスは圧倒的で、そこにいたのはまさにロックスターで、どんなに近くても、絶対に届かない遠いところから光を放ち続けていて、ああ、お帰り、私は何度もそう思いました。おかえり、そしてさよならと。

どうにもならないとは思わずに今を駆け抜けたい
どんな40代を生きるのかなあ。私はいつまで、それに付き合っているのかな。先のことはわからないけれど、パンフレットの言葉にあるように、どうか好きなこと、やりたいと思うものを貫き通してほしいな、と思います。もう何度目になるか数もわからないけれど、やはり吉井和哉はライブが最高で、ライブが最高であるかぎり、私はきっと、あなたに振り回され続けていることでしょう。

多大なる人生のお楽しみをくれたことに、心より感謝します。

THANK YOU YOSHII KAZUYA!