うしみつどき

なう。(場所間違えてますよー

本日、いや昨日は吉井善哉第一次発表でございましたね。おかげさまで無事当選いたしました、ありがとうございます、ありがとうございます。申し込む前「外れる気がしない!」とか思ったんですけどよくよく考えたら外れる気がしない!と言ってたときに当たったためしがなく、必死ではずれそうな気持ちを呼び起こそうとして自意識という名の迷宮を迷い道クネクネだったりしましたが、まああれだ、一人上手だ結局のところ。しかしまだ試合終了のホイッスルは鳴っておらず、仙道先輩の名言をお借りするまでもなく「まだ慌てるような時間じゃない」のでみんなばんがろうぜい

そんなこんなで吉井ちゃん話はこれぐらいにして(早!)、明日いや今日はとあるチケットの発売日なのれす、それは何かと尋ねたら

平成中村座大阪公演

にほかなりません。

なぜいきなり!blog間違えてんじゃない!?いや間違えてないっす。間違えてないっすけど、この話は徹頭徹尾吉井ちゃんとカンケーないのは確かです。でも書きたい。なぜ?大好きだからです。この平成中村座が好きだし、もっといえば11月にかかる「夏祭浪花鑑」という演目が本当に本当に大好きだからです。

私がこの芝居をはじめて見たのは8年前、2002年大阪、扇町公園に作られた特設会場でのことでした。それは本当に、長年見続けてきた舞台作品の中でも、10指に入る衝撃の舞台でした。私はその後渋谷コクーン、NYリンカーンセンター、大阪松竹座、再びコクーン、そして松本芸術劇場とこの演目を追いかけ続けていて、そしていまでもそれは続いているのです。

何がそこまで、ということを一言でいうのはとても無理ですが、しかし私が舞台に求めるもの、ケレン、ハッタリ、アイデアカタルシス、そういうものがこの舞台にはつまっている。鍛え抜かれた芸の力、瞬発力、日々の鍛錬が作り上げた身体、なによりも観客に対する一流のサービス精神、そういうものが、ここにはつまっているのです。

私が、板の上にあってほしいと思うもの、

そして、板の上に立つ人間に備わっていてほしいと思うもの、

そのすべてが、ここにはあります。

歌舞伎と聞くと敬遠してしまう人もいるかもしれませんし、敷居の高さを感じてしまう人もいるかもしれませんが、もしも誰かに誘われたり、たまたま行く機会が巡ってきたり、一度行きたいと思っているんだけど、という方がいらっしゃるのなら、私は全身全霊をかけてこの舞台をお勧めします。それでもしお気に召さないとしても、そしてそれによって私の審美眼を根こそぎ否定されたとしてもかまいません。私は喜んでこの作品と心中させていただきます。

こうして畑違いのblogでまでこんなテキストを書かないでは「いられないあたりに、

私の思い入れを感じ取っていただけるとうれしいです(笑)

そしてこのテキストが、どこかのだれかの背中を押すことができたなら、

こんなにうれしいことはありません。