太陽の黄金の林檎

四月カバ! どうもおばんです、ぴーとでございやす。皆様如何お過ごしですか。晴れたり曇ったりの毎日ですか。私もそうです。とりあえず、吉井ちゃんのMステのFLOWERは鬼のようにリピっています。バンド時代も含めて、いままでそれなりに吉井さんをテレビで拝むということをしてきましたけど、あの日のMステはその記憶を手繰っても出色のものだったとおもいますし、何回見ても終わるたびにぱちぱちと手を叩いてしまう自分がいます。 さて、吉井和哉ニューアルバム「The Apples」4月13日発売決定!ということで、まずはやはり無事発売日が決まってほっとしました。3月第3週、4週発売予定だったものが次々リリース日が発表されて行く中で、吉井ちゃんも4/13になるのかな、もっと遅れるのかなと気をもみもみしていたファンも少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。よかったよかった。とてもたのしみです。 先月末から今月にかけて怒濤の雑誌ラッシュでもあり、発売前からRO69で散々あおってくださって赤い悪魔、じゃない、赤い天使(と緑のタヌキ)(違う)でもない、赤い吉井ちゃんがくちびるをゆがめてニヤリと嗤う表紙のJAPANも無事買いました。まだあと音人やトーキングロックもあるのかな。 JAPANの写真、なんかやたら衣装を買えていてどうしたのかと(笑)赤い吉井ちゃんもちろん大好きだし最高カッコイイし「大正時代の古い洋館」みたいなアイテムまでもってくるとはJAPANの吉井ヲタぶり、もう恋しちゃったんだ多分気づいてないでしょう感満載ですね。個人的には38ページの写真が好きです。アンニュイ!あと鏡越しのサングラスのやつも好き。って赤いコートとサングラスだったらなんでもいいのかっていう。 しかしここんとこ、JAPANにもbridgeにも連続で出てらっしゃいますが、bridgeの写真もよかったね。ただわたしあの帽子あんま好きじゃないんだ!(突然の告白)吉井ちゃん最近気に入ってるみたいだけど!色味はbridgeのほうが好きなんだけどな~。花束の写真はすばらしいね。あれだな、写真の色味でいえば前号のJAPANが一番好きかもしれないな。タバコっていう超強力アイテムの威力もあるかもですけど。あと見下し目線大好き俺。 今タワレコで配布されている「TOWER」や「BOUNCE」にもお写真とインタビューありますね。TOWERのほうはインタビュアが詩音ちゃんだったよー。 短いインタビューであればあるほど、そして長尺であればより事細かに、今回のインタビューでは大なり小なりの差はありながらも「ひとりで作ったこと」に話が集約していく傾向があるなあとおもいます。それももちろん無理からぬ話で、今までのことを考えればそれは大転換だものね。完成版を見据えてのbridgeやJAPANはより具体的な曲の構成や歌詞の内容にも踏み込んでいましたが、外枠を巡る旅がどれも重要なキーとして語られていることは変わらない感じ。 歌詞をめぐる変化にもふれられていて、何回か出てきたのが「自分のことを歌うのは2行でいい」というコメント。普遍的な、という単語も出てきてましたね。しかし、私は、吉井和哉というアーティストを愛しつつもいろんなところで信用してない(信頼はしてるよ勿論)ところがあるが、こと彼の書く歌詞についてはもう、これは100パーセント信用しているのです。なにを信用しているかというと、彼は絶対その「歌われていること」の枠の外に自分を置いたりしないってことです。だからどれだけパブリックなことを歌っていても、彼の言葉はパーソナルに響く。新しいアルバムの歌詞、吉井さんが「言葉が音楽を連れてくる」と言うほどですから、いやが上にも期待に胸が高鳴りますが、なかでもあの宇宙一周のナレーションをもとにしたという「HIGH&LOW」が楽しみで楽しみで。あれはほんとにすばらしかったもの。 それで、このJAPANのインタビューを読んでいてとても自分の中で鮮烈に響いたフレーズがあって、なんていうか、結局私は吉井和哉のそういうところにぐっと捕まれているんだなあと改めて思った。つまるところ、私にとって吉井和哉は「見ていて飽きない」アーティストなのだ。営々と積み木を積み上げていくことをしない、それはできない。その積み上げた高さに安心ではなく不安を覚えるようなひとだから、いつも、毎回、ゼロから始まる。それはエキサイティングで、同時にとてもしんどく、そして魅惑的だ。たかだか十数年、そのアーティストとしての活動を見てきただけの私だが、もし彼が絶対安心の超高値安定株だったら、私はここまで彼にぶっこんでないんじゃないかという気がする。なぜ投資に例えたのかは自分でもわかりません。ソロの最初の2枚が黒、白とカラーリングされているのも偶然ではないのだろう。永遠に反転し続けるオセロの石。 bridgeに久しぶりに掲載された浜田省吾さんのインタビューの中に、途中で「今みたいなフレーズをタイトルにされそうで怖い(笑)」と言って、ほんとにそのまんまそのフレーズを渋谷さんがトップの見出しに使っているんですけど、JAPANの吉井インタビュー、私なら「夢が叶った」ではなく、このフレーズをトップの見出しに使うなと思いました。 “今ここに辿り着いたら何もなかったっていう感じがしているので。 そこから一本の樹を見つけることから始まるのかなあ”