吉井和哉の作詞における人称代名詞大研究・その1

前置きはこちら

というわけで、まずは全体の総数から。

一人称

「僕」 59曲

「俺」 24曲

「私」 11曲

「あたし」3曲

二人称

「君」 94曲

「あなた」20曲

「おまえ」8曲

(注:カウントミス多分大いにあると思います。気付いた時点で直しますので途中で数が変わっていても気にしねえでおくんなまし)

少数

「我」MORALITY SLAVE

「あんた」シルクスカーフに帽子のマダム、unpleasant 6th avenue

ちなみに一人称二人称共に登場しない曲が24曲、人類最後の日やSEA、at the black holeなどを除くと19曲存在します。

一人称の中で特筆すべきなのはやはり吉井和哉のカラーをよく表しているとも言える「あたし」「私」の多さでしょうね。ふたつをあわせると14曲、ほぼ一割です。シルクや4000粒といった女唄はもちろんですが、イエローモンキーの原点とも言える曲、WELCOME TO MY DOGHOUSEの一人称が「私」なのも実は意外なところ。そして意外と言えばイエロ-モンキーを代表するポップチューンであり世間的にも知られたシングルにも「私」が使われています。そう、LOVE LOVE SHOWがその曲。LOVE LOVE SHOWは二人称が「あなた」ですが、「私」「あなた」の組み合わせは4曲しか存在しません。そのいずれもが名曲の誉れ高いのがすごいところ。他の3曲は4000粒、LOVERS ON BACKSTREET、そしてNAIです。

二人称においては「君」の圧倒的な多さが光ります。ちなみに「君」は圧倒的にこの漢字表記が多かった気がします。そして「あなた」は初期の頃は大抵「貴方」とされていることが多い。「貴女」という使い方は見当たらなかった気が。

「おまえ」の8曲は意外な少なさでした。もっと多い印象があったのですが。しかも、「おまえ」が明らかに1対1で投げかけられていると思われるものがなんと3曲しかない。SECOND CRYの「お前に魂を売ってやる」なんかはちょっと1対1には当てはまりませんものねえ。ちなみにその3曲とはI CAN BE SHIT A MAMA、MY WINDING ROAD、I WANT YOU I NEED YOU。球根の「お前が咲くならば」も含めると4曲かな。でもこの「お前」ってもっと広い意味合いを感じもするのですが。

というわけで、全体的な総数をとりあえずご紹介してみました。次回はアルバム別に考察してみまっす!え?まだ続くのかって?当たり前ですよ、ひとつのネタをもう味がなくなったガムぐらいひっぱる、それがみがたまクオリティです!